先週金曜日に発表された、星組の別箱公演ラインアップについて今頃語ります。
ご興味のある方のみどうぞ。
目次:
トップが代替わりしそうなこのタイミングでバウ再履修とはorz
現在、星組の路線の序列は
トップ:礼真琴(95)
2番手:暁千星(98)
3番手:極美慎(100)
天飛華音(102)
稀惺かずと(105)
学年差が 3期 2期 2期 3期…といい感じに間隔空いてます。
トップ礼真琴退団後の星組はありちゃん(暁千星)トップで通常任期でも、極美慎くんがつかえてしまいますから、
ひょっとして組替え?と思ってしまった…
トップと学年が近すぎると組替えは、よくあるパターンです。
ここでは、東上公演をさせない理由は、今、カードを揃えない方がいい、という劇団の判断なのでしょうか?
スタイルのいい極美慎くんに万葉和物とは…orz
星組の和物は、『柳生忍法帖』以来か…
柳生の香炉銀四郎は粋な侍でしたけど、
次回別箱、『にぎたつの海に月出づ』は奈良時代が舞台。
長身でスタイルのいい極美慎くんに、体の線が隠れてしまうお衣装なのが残念です。
スタイルが超絶かっこいい雪組トップスターの咲ちゃん(彩風咲奈)が『蒼穹の昴』、と聞いた時に少し残念な気持ちになったのを思い出します。
(『蒼穹の昴』は、原作、雪組公演ともに大好きですが。)
寶の謎の空白の期間を智積が埋める
斉明天皇(皇極天皇・重祚)と息子の中大兄皇子、額田王で
伊予の熟田津(にきたつ)(現在の松山市)で船出のタイミングを待っていたときに詠んだ歌。
斉明天皇の歌、とも額田王の歌、とも言われています。
今公演では、智積と寶(のちの斉明天皇)の物語なので、斉明天皇が詠んだ歌設定かな。
船乗りせむと月待てば潮もかなひぬ今は漕ぎ出でな
時は飛鳥時代。朝鮮では、百済が新羅に攻められていた。大和の女帝・斉明天皇は、百済を救うため、援軍を出すことを決意する。熟田津から出航する船を見送る彼女の心を詠んだこの歌。世に言う「白村江の戦い」だが、大和軍は惨敗したのであった。彼女はなぜ戦うことを選んだのか・・・。
遡ること数十年前、百済の留学生・智積(ちしゃく)は仏教を広めるために、大和にやってきた。学堂を開き、大和の娘・寶皇女(たからのひめみこ)に出会う。彼女こそ、のちの斉明天皇。幼い息子を亡くし夫と離縁した寶は、学堂で懸命に学び、智積はその優しさで彼女の心の傷を癒していく。やがて二人は惹かれあい、恋におちてゆくが、歴史の渦は彼らを放ってはおかなかった。
百済を利用して勢力をのばそうとする蘇我氏、蘇我から国を守ろうとする推古天皇、ひそかに寶を想う田村皇子⸺さまざまな思惑によって、引き裂かれる智積と寶。愛する人を奪われた智積は、何を思い、どう生きるのか。
万葉集に残された一首の歌をモチーフに、一人の百済人青年の、歴史に語られない物語を紡ぎ出す。
なお本作は、演出家・平松結有の宝塚バウホールデビュー作となります。
引用元:宝塚歌劇公式HP
幼い息子=漢皇子を亡くし(夭折)、夫=高向王 と離縁した寶。
寶皇女は、推定で614年頃高向王に嫁ぎ、
626年に再婚した舒明天皇との間に中大兄皇子を設けるまでに空白の10年があります。
この空白の10年を、百済出身の青年・智積との恋のエピソードで埋められるのでしょうか。
智積は仏教を広めるために百済から来た青年、架空の人物かな??
そのほうが自由にお話を紡ぎ出せますね。
寶は恋多き女性?
「百済を利用して勢力をのばそうとする蘇我氏、蘇我から国を守ろうとする推古天皇、ひそかに寶を想う田村皇子」と解説にあります。
寶は高向王と別れた後、田村皇子(舒明天皇)と再婚して三児(中大兄皇子、大海人皇子、間人皇女)をもうけました。
が、蘇我入鹿と密通していた、とも言われています。
乙巳の変で蘇我入鹿を討ったのは、寶(皇極天皇)の長男、中大兄皇子、なかなか人間関係が複雑です。
斉明天皇、晩年に詠まれた歌は、智積へとつながっている?
熟田津の歌は、斉明天皇が崩御された、661年、66歳の時に詠まれた歌。
唐と新羅の連合軍に敗れた百済からの応援要請を、斉明天皇が受け入れたのも、
若かりし日に、百済の青年とのエピソードがあったから、という流れでしょうか。
斉明天皇は朝鮮半島に兵を送ることを決めた後も、自ら兵を率いて
難波津を出発、九州に向かいました。
熟田津の港に佇み、来し方を思う寶の姿が脳裏に浮かびました。
寶皇女→ 皇極天皇→ 斉明天皇(重祚)と
名前が変わっていますが同一人物です。
歴史が絡んでくるとワクワクするわ〜♪
斉明天皇は、うたち(詩ちづる)が似合う気がします。
天智天皇や田村皇子、蘇我入鹿など、気になるキャストがいっぱい!!
配役発表が楽しみです。
おっと、まずは振り分け、ですね。
平松結有先生デビュー、おめでとうございます
ここ数年、若手の先生がどんどんデビューされています。
今回は平松結有先生。
見応えのありそうな作品で楽しみです。