宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

鎌足 キャスト別感想♪

もう 忙しいのでざっくり感想です、ごめんなさい! ほぼ自分用備忘録。

 

190509鎌足

 

 

◆中臣鎌足 紅 ゆずる

ベニ(紅ゆずる)がトップになってから いろんなお役のベニちゃんを観てきたけど この鎌足が一番好きかも。

中臣の家に生まれて将来は「神祇官」という定めに抗って、とうとう大化の改新を成し遂げるところまで行くのですから。

 

鎌足は歴史の時間には 中大兄を助けて改新を成し遂げた、ぐらいのイメージしかなかったのですが 弓も上手く引けない弱い男、に一幕は描かれていて、そんなヘタレ感を好演してました。

 

鎌足は予志古の機転に助けられることも多く 紅・綺咲のコンビ感も安定でした。

 

二幕では 派閥の思惑が絡み合って 風雲急を告げます。

予想外の動きから一気呵成に攻め込んで かつて弓の指南をしてくれた入鹿の胸を自らの弓で射るという衝撃。

鎌足のジレンマが伝わってきます。

 

ベニは トップお披露目が自身の進行最終学年で掴んだ「スカーレットピンパーネル」 。

笑わせ場面では ここぞとばかりに笑わせようとしすぎて 引き気味。

中日劇場 うたかたの恋は 台詞回しに違和感。

 

オーム・シャンティ・オームや ANOTHER WORLDは ベニの持ち味発揮で楽しめました♪

そして この 作品世界とベニの鎌足が相互作用で すごくいいものに仕上がってた気がします。

 

 

◆車持与志古娘  綺咲 愛里

 

あーちゃん(綺咲愛里)は とっても可愛いので その可愛さを活かした

一幕の少女期は出色のでき。

 

中大兄は 鎌足の忠誠心を試すために 鎌足の妻・予志古を自分の妻に、と望みます。

逆らえるはずもない鎌足の不満を汲んで 予志古がうまく立ち回って 鎌足を助けます。

これは 生田先生の脚本がすばらしいのですが 惹きつけられました。

 

◆中大兄皇子(天智天皇) 瀬央 ゆりあ

 

せおっち(瀬央ゆりあ)は 今回2番手役ですが、出番が1幕の終盤までなくて えっ??てなりました。

二幕は キーパーソンで 出番は多めにあるのですが なんか薄い感じでした。

この話しは 鎌足が主人公とはいえ 大化の改新の立役者で 後の天智天皇なのですから

さすが~~!と思わせるものが 欲しかった。

生田演出なのかもしれませんが。

 

◆僧旻 一樹 千尋

 

唐から帰国した 旻(みん)法師。学問堂を主宰。

幕開けから 天寿光希との対話形式で ストーリーテラーをされてます。

落ち着いた演技は 舞台を締めて 確かなものにしてくださってます。

大好きな専科さんの一人です。

 

◆蘇我入鹿(鞍作) 華形 ひかる

 

蘇我入鹿は 教科書では悪者ですが、一幕では すごくいい役。

秀才で人望もあつく、大きな衣を翻して颯爽と歩く姿に 惚れかけましたw

 

華形ひかるさんが ずっと専科にいて いろんな組に特出されてご活躍の理由がわかりますね。

 

◆蘇我倉山田石川麻呂  美稀 千種

 

今回も笑わせてくださいましたww

入鹿を討つ宴の席で 石川麻呂の上表文読み上げが暗殺の合図になっていたため

ドギマギしすぎてまともに読めず、を好演^^

歩きかたからして変。 やる気の入らない拍手をする時の表情も面白く

無理に笑いを取ろうとしていないのに クスッと笑わせてくださいます。

 

ここに日本初の元号を 大化と定める、、で じゃ~ん! 巻物を広げると、

令和 客席爆笑

何食わぬ顔で大化を出し直すみきちぐさん、ブラボー。 私なら 先に笑ってしまって怒られそうw

 

◆中臣御食子/有間皇子   如月 蓮

 

鎌足の父役と 有間皇子(軽皇子の息子) 二役。 全然違うお役だけど 有間皇子の方が似合ってました

鎌足の父は 中臣の姓とは切り離せない 神祇官職を誇りを持って努めていて

鎌足に厳しいのです。

 

◆船史恵尺 天寿 光希

 

みっきー(天寿光希)の聞き取りやすい声は ストリーテラーにぴったり。

一樹千尋さんとの 掛け合いも 面白く…

恵尺というのは 蘇我蝦夷の書記官で 歴史を編むのが仕事…といいつつ かなり黒い役。

彼の一存で あったこともなかった事に、なかった手柄もあったことになるのです。

歴史とは…勝者が作るもの、と言ってはばからない男。

ちょっと 悪い役が似合うみっきーでした~^^

 

◆蘇我蝦夷  輝咲 玲央

 

とにかく大きいというだけでも迫力があるのに おヒゲつけてメイクしたら 鍾馗さまのような風情があります。

息子の入鹿 85期華形ひかる様に 92期のオレキザキが ビシーッと刀の鞘で打ち付ける様は

「春の雪」で 89期の明日海りお様に 95期のまゆぽん(輝月ゆうま)が ビシーッと

ビリヤードのキューで打ち付けたのを思い出したのですが…

あれも 生田大和先生演出でしたね♪

 

◆巨勢徳太臣  麻央 侑希

 

体が大きいというのは 舞台映えがする、というのを改めて実感。

何をしててもすごく目立つ。 良い働きをしてました。

麻央くんは 別格路線なの?

 

◆山背大兄皇子 ひろ香 祐

 

不運の皇子。昨日は鬘に冠がうまく付いてなくて ぐらぐらするのが気になりました ^^;

ストーリー的にはキーパーソンの一人だけど 出番少なめ。

 

◆皇極天皇(宝皇女/斉明天皇) 有沙 瞳

 

このお役は 史実通りなら老け役です。 中大兄の母ですから。 

生田先生の愛?で 淡い恋愛の見せ場もあります。

その恋愛の相手が 蘇我入鹿!! 

入鹿が 「私がお守りします!!」って 今上天皇の雅子皇后へのご発言のように 言って

皇極天皇を ホロリとさせるんですね~^^

それなのに 自分の目の前で入鹿を殺されてしまうという…なんという悲運。

生田先生ブラボー。

 

 

◆佐伯連子麻呂  湊 璃飛

 

印象に残りました♪ 個人的に好きなタイプ。頑張ってほしいです!!

 

◆軽皇子  天路 そら

 

若手の中でも目立つお役。 成績もいいし、デビュタントのときに頑張ってたようですし(観てない)

ポテンシャルを秘めていると思うので頑張ってほしいです!

 

◆安見児 星蘭 ひとみ

 

星蘭ひとみちゃんも謳わなければ 美しくていいです。

芝居を磨いて 芝居巧者といういポジションを確立していけばいいのでは?と思いました。

 

◆藤原不比等 咲城 けい

 

102期、若手の中ではラストですけど 鎌足、中大兄、予志古らに混じって 目立つ役でしたね。

藤原氏繁栄の祖とも言える 不比等役。

今後 注目していきます。