宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【月組】月城かなとの評価UP~♪|ピガール狂騒曲、ダブルで2回目、3回目

かざ~ぐるま~、回~る 回る~♪ 

バンドネオンの音色と、どこかノスタルジーを感じる調べが頭の中で 今も 回~る 回る~♪ 

1日中劇場にいたから 脳裏に染み付いてしまってます。

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前は、何も気づかなかったけど ムーラン・ルージュの入り口の絵が「ロートレックの画風」なんですね^^

 

11時公演は1階で、15:30公演は2階から観ました。

10月1日に観たときより、断然面白かったです!

コメディって、後になればなるほど出演者もこなれてきて、面白味がましていきますよね。

 

花組の「はいからさんが通る」もですが、出演者自身が楽しんで演じているので 芝居に勢いがあって楽しい!!

 

今公演のワタクシ的殊勲賞は、ロートレック役の千海華蘭ちゃん

ジャック(ジャンヌ)とヴィクトールをつなぐ重要な役割を担っていて、自在に芝居を回している感。

芝居はナマモノで、タイミングのずれや、出遅れや、舞台機構のトラブル、マイクトラブルなどいろいろありますが、失敗を臨機応変に笑いに替えたり、何事もなかったかのように、あたかも台本通りのように演じることもできる方だと思ってます。

昨日、決闘だ!といきり立つウィリー(鳳月杏)とジャック(珠城りょう)、ロートレック(千海華蘭)の場面で、たまきちのセリフのタイミングが違ったの?? 3人で堂々とやり直して笑いを取ってました。

 

芝居に定評のある 光月るうさん、今回も大健闘!

振付師 光月るう と配役が出てますが ただの振付師で終わらないのがるうさん。

これは、演出家の意向もあるのかもしれませんが、おねえキャラで、たまきち演じるジャックに気があるところを演じるのがとてもお上手で面白い!

ジャックが舞台に出る条件に、身体に触らないこと、というと「シャイなのね」って言うセリフも。

台本に、文字で「シャイなのね」と書いてあっても どんな声で、どんな仕草で タイミングで演じるかは役者によって千差万別ですが るうさんのセリフ回しも目線の使い方も 仕草もホント、面白くて (*´艸)

「I AM FROM AUSTRIA」でも、大活躍でしたが、末永く宝塚で、ご活躍頂きたいな、と思いました。

 

そして、本題、月城かなとの存在感がUP~♪

人気スター揃いの95期のれいこちゃん(月城かなと)。その美貌は、月・雪トレードの相手のあーさ(朝美絢)と並んで 輝く美しさですね。

以前、「瑠璃色の刻」を3列目で観て、れいこちゃんの美しさに感服致しました。

もう、言葉はいらない。って感じ。

 

ただ、これは、あくまでも私の感想なんですけど れいこちゃんて押出しが弱いというか グイグイこないというか・・・大人しい感じがするんです。

それは、スカイステージの番組などで感じているのです。(お茶会とかは行ったことがないのでわかりませんが。)

 

スターなら、バーンと真ん中に躍り出るぐらいの勢いがあっていい。

 

エリザベート」のルキーニ役は、すごく良かった! 少し殻が破れた感じがしました。

 

現2番手、ということで、退団を発表した、たまきちの後に順調に上がってトップになるには、まだちょっと存在感が薄い気がして… 別の誰かをはさんで もう少し練れてから、満を持してのトップ就任の方がいいのでは?と思ってました。

 

昨日、「ピガール狂騒曲」立て続けに観て、れいこちゃん演じる、ムーラン・ルージュの創設者で支配人のシャルル・ジドレールがすごく良くて…(*´艸)

ワタクシ的に、存在感がUP UP UP~♪でした。

 

ポスター出た時に、れいこちゃん?? オジサマ?って思ったんですが、それが逆に良かった。

 

貫禄や責任感も兼ね備えて、踊り子たちへの思いやりもあって… 

最初は 「…し給え」「…なのかね?」という独特のセリフに嫌味感wがにじみ出てたのですが それも味。

後半は、ムーラン・ルージュへの思いが熱い!

満点の星(劇場の天井が満点の星!)を見上げて歌うところもぐっときます。

 

舞台は美しいだけじゃだめなんだ。心がないと。情熱が感動を呼ぶんだ、というようなセリフは、まさに、宝塚歌劇に通じるセリフであり、ここに作者の原田諒先生の思いが凝縮しているのだ、と思いました。

 

ちょっと話逸れますが、原田先生の作品に出てくるセリフが好きです。いちいち書き留めておきたい珠玉のセリフ。

また言及しちゃいますけど「MESSIAH」本当に良かった。

また スカイステージで放送があるのでご覧になってないかたは是非、ご覧になってみてください。

私の大好きな作品の中の一つです。

 

シャルルが踊り子の衣装の仮縫いに立ち会う、と聞いておどろくジャックに、「彼女たちがあってこそのムーラン・ルージュだからね…」というセリフにもキュンキュンして。

 

自分の貧しい生い立ちから、夢を見れる場所を作りたかったシャルルを体現して、すごく良かった~ (泣)

 

シャルルのセリフではないですが、れいこちゃんは美しいけど、今回のようなお役と出会ってよかったな、と思ってます。

 

貴公子や王子様、正義の味方などのヒーローばかりでは出せない 人生の悲哀とか大きな愛とか人間の生き様を感じさせるお役が 役者として成長させてくれる気がします。

 

シャルルとして生きるれいこちゃんが頼もしく、今後の舞台にもいい影響を与えてくれるお役と出会ったのだったら嬉しいです。