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夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【月組】ピガール狂騒曲は文句なしに楽しめる作品!

初日を観てきた友人が、睡眠不足だったのに、全然眠くならなかった!楽しかった!って言ってたので、すごく楽しみにしてました。

 

演目が発表になった時に「シェイクスピア原作『十二夜』より」って副題が付いてたので 「十二夜」ぐぐったら主人公が男女の双子で、それ故のドタバタが面白いのだ、ということがわかりました。

 

え? 主人公は男装の女の子だけど? これをたまきちが??って半信半疑で。

稽古場情報でたまきち 男女の二役って聞いて ドッカーン!f:id:kokoro-aozora:20201002200202g:plain

だ・・・大丈夫か???ってちょっと心配したけど、興味津々で迎えたマイ初日…

 

備忘録と感想を書いています、ネタバレ嫌な方は、ブラウザバックお願いします。

 

 

 

 

 

 

まず、和物のショー Welcome to Takarazukaがあり休憩をはさんで、いよいよ緞帳が上がると、この紗幕。

中央に、ムーラン・ルージュ=赤い風車、なにか楽しいことが始まる予感がします! 三日月が出ているのは…和物のショーの「月の場面」に合わせたのかしら?

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この状態でバンドネオンの調べが流れて…なんだか古き佳きおフランスの街角にいるような錯覚に陥ります。

下手花道に ウィリー(鳳月杏)とガブリエル(美園さくら)が登場。新作の小説「クロディーヌ」は、ガブリエルが書いたのに 夫の手柄になってしまっていると憤慨しているところから始まります。

お稽古場情報で話していたとおり、ムーラン・ルージュの扉が開いて、次々のお客さんが飲み込まれていき…劇場へ入るお客さんの心浮き立つ感じは、まさに宝塚(ミュージカル)ファンの私達と重なります^^

 

この、件(くだり)は、史実なんですね。

女性の名前では 本は売れないだろ、というウィリーの言葉に、花組の「A Fairy Tale」で、ヒロインのシャーロットが、絵本を描いていたけれど、女性だと売れないので、男性名で本を出していた、と明かす場面を思い出しました。

今、日本では概ね男女平等が当たり前の世の中になりましたが 当時女性の社会進出に「女性」というのが大きな壁になっていたんですね。

その壁を取り払ったのが シドニー・ガブリエル・コレット。さくらちゃん演じるガブリエルなのです。

ガブリエルが、ムーラン・ルージュの舞台に立つのですが これも史実どおり。なかなかすごい女性です。

シドニー=ガブリエル・コレット - Wikipedia

 

閑古鳥の鳴くムーラン・ルージュの支配人・シャルル・ジドレール(創設者 実在)は、起爆剤的な演目で起死回生を図るのに、ガブリエルに目をつけます。

 

ジャンヌ(珠城りょう)はたった1人の母を亡くし、墓前にいると 借金を取り立てに来た女衒グループ。

母の形見の高価で由緒正しそうなネックレスを持っている所を見つかり、追われる身に。

そこで思い切って、長い髪を、花屋のハサミを借りて自らバッサリ!(左側だけですが)

 

ここで、ちょっと疑問。重箱の隅をつついてるのかも知れませんが。

 

バッサリ切るときの鬘は金髪で、短髪になったときの鬘は赤みのあるブロンドで 色が違う気がしたけど…

そして、男性のお洋服はどこから手に入れたの~? ってちょっと思いました ^^;

早変わりだから、そんなことどーでもいいんでーーーー。はい。^^;

 

ムーラン・ルージュで働かせて欲しい、とシャルルに直談判に行くジャンヌ、いえ、ジャック。

飛んで火に入る夏の虫、早速 ガブリエルに出演交渉に行くように言われます、成功したら採用だ!

 

案の定、断られて ノン、の返事を持って帰ると、なんで押して、押して、押しまくらないんだっ!とイラつくシャルル。

「女性は押してだめなら引いてみる、それでもだめなら待つ、追えば追うほど逃げたくなるから」、と女心の機微を シャルルに諭すジャンヌw

ならば自分で行くしか無い!と シャルルが出かけようとした時に ガブリエルが自らやってきて…

 

「 舞台に立ってもいいわ。そのかわり条件があるの。」とジャックと情熱的なダンスを踊ることを要求。

たまきちドギマギ いや ジャックがジャンヌだ、とバレやしないかとドキドキ…。

 

我々観客は ジャンヌだ、ってわかってるけど わかってない舞台上の人たちの反応が面白くて。

そういう、秘密を知らない(事になっている)出演者の反応やセリフがいちいち面白くて この作品(シェイクスピアの「十二夜」も)のからくりがうまく作用してますね。

 

ロートレックの友人として、本当の男役・ヴィクトールを演じるたまきち。やっぱりこっちがしっくり来るし、かっこいいです。

ジャック(ジャンヌの男装)の方は、女性が男性を演じている、というタカラジェンヌそのまんまの設定なのですが…なんか不思議な感じでした。

 

ウィリーのお抱え弁護士のボリスの風間柚乃くんが面白いです。キャスト別感想はまた別途UPします。

 

ムーラン・ルージュへ交渉にやってきた所、高熱で倒れたミス(天紫珠李)の代わりにボリスがカンカンを踊る羽目に…というところは 笑わずにはいられません!! 最後は鬘が取れて男だ~ってバレちゃって大騒ぎw

 

そして スカステのお稽古場トークで、早く舞台を観てみたい、と言っていたカンカンのシーンは、盆の中央にムーラン・ルージュ模型。

踊り子たちが盆の端にズラリと円に並んで カンカン始まる 盆が回る回る回る~♪

と めちゃくちゃ楽しく華やかなシーンになっております!

 

その後 シャルルのイチオシ! たまきちとさくらちゃん(ジャックとガブリエル)のダンスシーン♪

ガブリエルが 勢いでキスしようとして…ドタバタ開始!! 

スルッとジャックが消えて 舞台がわちゃわちゃしてる間に しれっとw ヴィクトールさん(生き別れになったジャンヌの双子の兄)登場。早替えセーフ!

 

「お!また着替えてきた!」というセリフもあって笑いを取ります。(シャルル?)

 

ガブリエルに心奪われたヴィクトールに ガブリエルはジャックだと思いこんで愛の告白。

そんなシーンw見てしまった夫のウィリーが激怒、ヴィクトールに決闘申込みの手袋を投げる!

ちなつちゃんの熱演がいっぱい。

「明日の朝、墓地で!」と。

 

ムーラン・ルージュから逃げ出したジャンヌは、母の眠る墓地で祈りを捧げていると…

ウィリーが決闘にやってくる! というのも笑わせどころで 何のことかわからないジャンヌは、兄(とはまだ知らないが)の代わりに決闘する羽目に。

 

運良くヴィクトールの友達のロートレックが通りがかって、かねてから探していた ヴィクトールにそっくりの妹発見!!と相成りまして ロートレックのご縁により 二人はつながったんです。

 

兄妹ご対面はどうなるんだろう??と心配してましたら ジャックの影武者登場で…なるほどこういう演出で丸く収めたのね、と納得しました。

 

ガブリエルは、ヴィクトールとめでたしめでたしで 大団円。

 

パリ万国博覧会の開会を告げる花火が上がって、劇場の壁に花火の花が咲きました。

パリ・ピガール広場にパリジャン、パリジェンヌが集って 華やかに万博の幕開きを祝います…

 

本当に楽しい演目で、今までコロナで鬱々とした日々を吹き飛ばす面白さです。

花組の「はいからさんが通る」も面白かったし 楽しい作品を観ると 帰りの花のみちも足取り軽やかです!

 

この公演は初舞台生もいるので たくさんの人に観ていただきたいなって思います。

 

9月19日より 満席OKになったことで 公式HPでの残席がすごいんですけど、いつでも好きな席が買えるのは嬉しいですよね。

 

アテクシ、友の会最底辺会員ですから ピガール狂騒曲も12公演エントリーして全部ハズレだったんですけど! 普通に先着順で買えました。

 

そして 一般でもいつでも買えるから 非ヅカファンにも観てもらえたらいいな~。

 

キャストについては ここに書ききれないので別記事にて。明日UPできたらいいな~

ということで今日はこの辺で…

 

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【月組】ピガール キャスト別感想(トップ3と91期まで) 2020.10.3

 

 

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