連日TwitterのTLに、ピガール狂騒曲の感想にぎやか!
ちょっとちょっと!! ピガール狂騒曲、蓋を開けてみれば大成功じゃないですか??
連日、TLに、笑った!という感想が流れてきて、コメディ「ピガール狂騒曲」の狙いが当たりましたね!
とは言え…面白いのは、アドリブですけども。
女性のジャンヌが男装して、生き別れの兄と出会って周りもびっくり!という 筋書きの面白さもありますが、出演者が生き生きと楽しんで演じているのがいいですね!
お芝居は、舞台と客席のキャッチボールで熱を帯びていくものなので、客席の笑い声が、肥やしになって、ますます面白く進化していくのでしょう。
私が幕開けから1週間経つか経たないかで観たときより、2回目(マチソワ)の方が断然こなれていて面白かったです。
千秋楽まであと少し。
たくさんの方に観てもらいたいなぁ…
宝塚っぽくないと言えば宝塚っぽくない作品ではある。
トップスターのお役が微妙
トップスターの演じる役というのは、ヒーローだったり(All for One)、絶対的存在(エリザベート)だったり、男臭い役だったり(夢現無双)するわけですが、
今回は、男装しているとは言え、女性役なので ちょっとね…微妙な気分になります。
たまきち(珠城りょう)の魅力である、しっかりした体格(ガタイ)で、やっぱり男じゃん?て感じ。
ちょっと恥じいを見せるところは 可愛いのですが トップスターが!と思うと ん~~
ラストで、思いが成就して 2番手のれいこちゃん(月城かなと)と…
トップコンビのラブがない
とってもイレギュラーですよね。
これって 以前宙組の凰稀かなめ&実咲凜音コンビにラブが殆どなかったことを思い出しますね。
コンビ感も似てるような?
そもそも トップのたまきちが女役なので 仕方がないのですが。
相手役のさくらちゃんは、ちなつ(鳳月杏)演じるウィリーの奥方役で。こちらの夫婦仲も悪い。
でも ちなつちゃんもさくらちゃんも好演して 二人の演技がすごく面白くって笑えます^^
さくらちゃん、才能があって、強くて奔放な女性、似合ってました。
ムーラン・ルージュでダンスのお稽古場面は、ふたりとも女性、の設定ですしね、今回の作品のベースがシェイクスピアの「十二夜」なので仕方ないけど 退団発表もして、限られた時間の中で ラブが無いのはちょっぴり残念。
3番手の暁千星にももっと芝居を…
という声多し。
現3番手のありちゃん(暁千星)。たまきちが退団したあかつきには(ちょっと掛けてみたw)、ありちゃんが2番手です。
幅広くいろんなお役を演じて、役の幅を広げる、引き出しを増やす、という機会がほしいところ。
今回は、ムーラン・ルージュのダンサーで、くるくるとピルエットを回り、最後に長身男役さん達に支えられてのリフトで見せ場たっぷり有りましたね♪
この作品は、本来なら、海外からのお客様に観てもらう作品でした。
ショーは、和物で日本らしさを押し出し、お芝居の原作はシェイクスピア「十二夜」。
言葉がわからなくても、誰にでもなんとなくわかる、というお芝居にされたのかな、と深読みhappy
で! 宝塚歌劇団には、こんなに踊れる子がいるんですよアピールが、ありちゃんのダンス場面多用だったのでは?またまた 深読み失礼。
宝塚自慢のダンサーを前面に押し出した、ということだと思ってます。
前回の大劇場公演「I AM FROM AUSTRIA」では、言葉が訛ってるサッカー選手役。
勢いがある、華のある役ですが…お芝居的には・・・・・・
「出島小宇宙戦争」のリンゾウのような、ちょっと陰の役が 繊細な芝居を学べてよかったのでは?と思います。
あの作品では、ありちゃんより2期下の100期の風間柚乃くんがシーボルトを好演していて 番手上のありちゃんが割を食ったように見えますが リンゾウ芝居は チップ(OTT)やパブロ(IAFA)のような陽キャラと違って、お勉強になったのでは?と思ってます。
92期の二人が大健闘!! いい仕事してますね!
上手の端で、繰り広げられる ウィリー(鳳月杏)とロートレック(千海華蘭)のバトル…いえ、お二人のアドリブの応酬が、今、注目ポイントになっています。
ピガール狂騒曲、面白かった~ と 振り返れば、このお二人の働きが大きいことに気づきます。
絶妙の阿吽の呼吸で 芝居を回してる感。
これぞ、芝居の面白さ、生の舞台の真骨頂!
ちなつちゃん(ウィリー)が、思いの丈を込めた手紙を読み上げているのに えぇい!と手紙を引き裂くガブリエル、のところも笑えますね~^^
パシャっという音ともに ちなつ消滅w
からんちゃんは、幕開けからお酒でぐでんぐでんに酔っ払っていて 可愛いおじさん。で、芝居巧者のおじさん。
ロートレックはキーパーソンですから、からんちゃんぐらい、余裕で芝居を引っ張れる人でないとだめですね。
シャルルも、ジャックに教わったばかりの受け売りを話すところも面白いし、きれいなれいこちゃんが、今回は、オジサマに徹して いろいろと笑いを取ってるのも 観てて大変微笑ましかったです!
きれいなだけじゃな~~~~い!
頼もしい!
出演者が生き生きしているから 余計に楽しい!
演目にもよりますが ここ2年の大劇場公演の
カンパニー、エリザベート、夢現無双、I AM FROM AUSTRIA、ピガール狂騒曲の5作の中では 一番ピガール狂騒曲が好きかも~~♪
宝塚らしくないとかなんとか言ってますけど 作品はしっかりしていて、出演者が楽しんで演じているから観ている方もすごく楽しい!
オリジナル作品って幕が上がるまで 大丈夫かしら?と気をもみます。
微妙な作品もありますが、私はピガール狂騒曲、とっても好きです。
ラストで、パリ万博の開催を祝う花火が上るんですが、そういう場面も祝祭劇、という意味合いがあって、ムーラン・ルージュの前のピガール広場を行き交う人達も幸せそうで とても幸せな気持ちになれる作品でした。
東京公演では、多くの方に観ていただけたらいいですね!