黒い役は演じていて楽しいらしい
タカラヅカ・スカイステージのインタビューなどで、演じてみたいお役は?というと多くの方が「悪役」とおっしゃいます。
実生活では「悪者」にはなりたくないものですが、フィクションの世界で『悪者』になってみるのは、いろいろ役作りを考えるのも楽しそうですよね、ウンウン。
先日、ショーの感想の記事の最後に「to be continued....」と書いたのに 月組公演のことや宙組の公演ラインアップが発表になったり 書きたいことがいっぱいで… そうこうするうちに千秋楽も終わって続きが書けなくて 今頃になってしまいました…orz
*写真は、11月23日観劇時の撮影です。
ヒーローは正義の味方が一般的ですが…
英雄の活躍や苦難を越えて成功を手にする役など、文句なしにかっこいいです♪
正義の味方のヒーローは、子供のごっこ遊びでも誰もがなりたがる役です^^
戦隊モノで言えば、リーダーのレッド。
宝塚歌劇のように、1年に何作も新作を上演するとなると作る方も大変ですから、
歴史上の人物や落語、人気小説、人気映画、人気漫画、ブロードウェイ・ミュージカル潤色、と忙しいですね。
今回は、人気漫画原作。
ダークヒーロー ティリアン・パーシモン。
こっちゃん(礼真琴)が、海賊大好きで、「パイレーツオブカリビアン」も大好きで、昔、女海賊になりたかったぐらいですし。
音楽学校時代に、初演を客席で観ていたこっちゃんが、今トップとしてティリアンを演じる機会をもらって気合入ってましたね!
でも…感動ポイントどこ? 作品的にイマイチ for me。
初演の時に 作者の青池保子先生は「宝塚的ではない」漫画作品を宝塚で上演すると聞いて心配されたそうです。
ラブ、ないですしね、主人公が腹黒いですし‥
サクサク人を殺しすぎて薄っぺらいというか描きこみが足りないと言うか。
幕開きすぐに少年ティリアン、父を殺す…
というわけで、私は入り込めない作品ですので 生徒さんの芝居や、演出、生徒の起用のし方など、ストーリー外の部分で楽しみました。
すべてのキャストが登場する幕開きが好き♪
宙組の「天は赤い河のほとり」はじめ、幕開きに、登場人物を見せる手法が好きです。
これから始まるのだ、というワクワク感が掻き立てられます。
キャラが立ってる作品に多いように思います。
エ~ルアルコ~ン、エ~ルアルコォ~ン♪ の壮大なメロディがこっちゃんの低音ヴォイスに合っていて、
ティリアンの前に広がる海と野望渦巻く未来を思わせて すっとストーリーへ入り込めます。
キャスト別感想
礼真琴・舞空瞳のトップコンビ
見た目が初々しいのに、「出来る」お二人。
やっぱりトップスターはこうでなくちゃ。
実力がなくて見た目だけでは 組人気はだだ下がりますが これだけの実力があれば文句なしでしょう!!
ふたりとも、ちょっと可愛すぎるのが作品によっては「合わない」ことも。
次回大劇場公演は「ロミオとジュリエット」。お二人にぴったりです!楽しみ♪
この「エル・アルコン」という作品はどちらかと言えば似合ってない。
低音ヴォイスのこっちゃんだから凄みも「悪」も感じますが、はまり役ではないと私は思ってます。
「可愛い」「童顔」と言われがちなこっちゃんですから、一皮剥けますように、と劇団も「アルジェの男」や「エル・アルコン」を当てたのかもしれませんけど、
いや その前に、こっちゃんが「海賊やりたい!」って言ったのかもですが。
今後の役どころを探る意味もあったのかな、と。
少年役が似合うこっちゃんだからプレお披露目公演の「ロックオペラモーツァルト」がハマってました。
フレンチロックミュージカルで、たくさんのパワフルな歌唱に魅了されました。
大劇場お披露目は「眩耀の谷」。
まぁ、ストーリー的には面白いな、と思いました。こっちゃんが民衆の心をまとめて新たな王になり、王妃がなこちゃん(舞空瞳)というのも新トップコンビお披露目にふさわしいラストでうまくまとまってました。
まさかの、なこちゃん、結婚して子供までいる、という設定とは!!とビックリ。
2作目で、ファン待望の「ロミオとジュリエット」。これはもうピッタリ♪
その先は…どんな作品に出会うのでしょう。
ストレスフリーな感動作が欲しい!!
なこちゃんのギルダは、立ち姿も美しく堂々としていて「貴族の称号を持つ女海賊」と言うありえないような設定でも 納得の役作り。
それにしても、セリフ回しが初演の遠野あすかちゃんにそっくり。
そう言えば、紅ゆずるの「スカーレット・ピンパーネル」でも、マルグリット役の綺咲愛里が やっぱり遠野あすかちゃんにそっくりのセリフ回しだったのを思い出したわ。
2番手・愛月ひかる
珍しく?白いお役のあいちゃん。おぼっちゃまでオックスフォード大学の法科に通ってるという設定。父(老け役最高!輝咲玲央)の仇を取るために海賊に…という漫画チックなストーリー展開。
新聞に載った、愛ちゃんの姿が美しく…これぞ2番手、これぞ宝塚男役、これぞコスチュームもの!を体現しておりましたね。
「ロミジュリ」では、ティボルトと死の役替りですから またダーク系に戻るのね。
ティボルトはいいけど、2番手で「死」は、もったいないなぁ…
体格もいいし 黒い役慣れしてるから凄みがあっていいとは思うけど…。
97期 綺城ひか理
「花組からウェルカム」モード全開!
初演では立樹遥さんが演じてた割と大きな役で、万里柚美さんとの見せ場もあって…最期はティリアンに…というドラマのあるお役。
あかさん(綺城ひか理)が星組にいることにまだ慣れないワタクシです。ずっと花組を強火で観てたからか あかさんが星組にいることが不思議で…。
すぐ下に98期天華えまがいるので ダブル使いになるんでしょうか?
98期 天華えま
3年ぐらい前にはすごくグイグイ上がってきてる勢いを感じたけど、今は足踏み状態かな?
それでも役付は ペネロープ(有沙瞳)の婚約者で割といい感じ♪
1期上のあかさんが異動してきたので今後の役付にも影響するのかな。
がんばれ、ぴーすけ!
98期 有沙瞳
とにかく芝居巧者。滑舌も良く、セリフが聞き取りやすいです。
ちょっと台詞回しに癖があるかな~?と 一本調子に聞こえるところもあったので。
あっけなく殺されるのでもったいないなぁ。
100期 娘役
桜庭舞
⚠あぶな~い! まめちゃんのこと書く項目に くらっち(有沙瞳)の事書いてしまって、100期有沙瞳になってたわ…書くところ移動しました。
最初に読んだ方、びっくりしてるでしょうね、失礼しました。
で、まめちゃん、めちゃくちゃ目立ってました!! 登場の仕方からして、ピンクのお花が飛んでるみたいに ミラーボールキラキラ♪
キャピキャピして可愛いです! るん♪って感じの能天気な女の子。
初演では稀鳥まりあちゃんが演じてて可愛かったのです~^^
まめちゃんもすごく可愛かった。
外箱公演では「アルジェの男」のエリザベートや「ロックオペラモーツァルト」では、ウォルフガングの姉のナンネール、と役付はいいし、歌唱力は折り紙つきですので これからも星組の若き歌姫としてたくさんご活躍されたらいいな~♪
二條華
今回少年役ですが、ティリアンの少年時代、ということですごく目立つお役でしたね。
体当たりで頑張ってた。今までで一番大きなお役かも?
歌える娘さんのようですからこれからも注目していきます。
大活躍の102期男役
天飛華音
個人的にものすごいスター性を感じます。
とにかくパワフル!! 歌唱力が素晴らしい。研2の頃の「阿弖流為(アテルイ)」の頃から注目していますが、だんだんと領地を広げてます!
ダンスでも見せ場もらうほどにお上手ですし、
眼力や押出しがあるのも 男役として大切なこと、ただ美しくかっこいいだけではだめなのです。
そして、舞台ではわかりませんがトーク力もある。これはトップになったときに大切です。
スカイステージ「Dream Time」でも、MCとしてしっかり発言してトークを引っ張る力がありました♪
今回は、「顔に傷のある男」スカーフェイスのキャプテンブラック♪
2番手のあいちゃんの相棒として登場するので出番多し! 存在感ありました!
咲城けい
今公演、大躍進! ティリアンの部下、こっちゃんの相棒なので出番が多いです。
ショーでもたくさん使われていて、おぉ!とご活躍ぶりに目を見張ったファンも多いのでは?
洗練された容姿が素敵です。大注目株の一人。
今後が楽しみですね!
先日も記事に書きましたが 102期は首席の舞空瞳 2番の天飛華音、3番の咲城けい、とトップ3が星組に在籍。ありがたや~♪
宝の持ち腐れにならないように、しっかり使って上げてほしいです!
102期の娘役みずのちゃん(水乃ゆり)も、ギルダの少女時代を演じて 目立つお役でしたね。出番は少ないけど…
うわっ! 書ききれないけど 今日はこのくらいにしといたろ・・・