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夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

新人公演中止の余波は、若手演出家にも…

先日、宙組公演ラインアップが発表になりました。

 

宙組トップ娘役の星風まどかちゃんのミュージックサロンも同時に発表になって、すわっ退団か???と 騒然としましたが…

 

ラインアップの別箱公演に、和希そらくん主演の「夢千鳥」が発表になりました。

こちらは 若手演出家の栗田優香先生のデビュー公演。

 

2021年1月28日~2月7日の「PRINCE OF ROSES-王冠に導かれし男-」では、竹田悠一郎先生がひと足お先にデビューされます。

 

昨年2019年は、「PR×PRince」で町田 菜花先生が、「龍の宮物語」で指田珠子先生がデビューされました。

 

今年はコロナでスケジュールが狂いましたが、順調に若手演出家がデビューを果たしていますね。

 

2017年のタカラヅカスペシャルのプログラムに、演出家の先生のお名前が載っていました。

 

演出助手として11名のお名前が…

田渕大輔 野口幸作 樫畑亜依子 谷貴矢

町田菜花 指田珠子 (2019年デビュー済)

竹田悠一郎 栗田優香 (2021年デビュー予定)

生駒怜子 熊倉飛鳥 吉田瑞希

 

デビュー待ちの先生が3人も! 

 

この若手演出家の先生方もまた、新人公演を演出して、経験を積んでいかれます。

 

新人公演が当面の間中止になってしまったら

表舞台で活躍される研7までの新公学年の生徒さんのみならず、若手演出家の経験の場も失われるということ。

 

演出家は、全てを束ねる、扇の要のような仕事をされますから、ひとつの作品を受け持つというのは大変なこと。

無(ゼロ)からなにかを生み出すとい作業は、小説でも、絵画でも音楽でも、大変なエネルギーが必要です。

 

演出家はストーリーを考え、脚本でセリフや場の流れを考え、衣装や音楽、舞台装置、ライティング…舞台のありとあらゆることを専門部署にオーダーして、マネージングする大変なお仕事。

デビューまでに場数を踏んでおかないと、いきなり演出なんていう大仕事は出来ないでしょう。

 

今、そのデビュー前の「場数を踏む」ことが出来なくなっています。

なかなか 由々しき問題です。

これからデビューされるであろう3人の先生がた(生駒怜子、熊倉飛鳥、吉田瑞希)にチャンスはいつめぐってくるのか。

 

新人公演は、2014年初舞台の100期生が2020年、研7でした。

が、2020年、新人公演が出来たのは、

雪組 ON|CE UPON A TIME IN AMERICA 諏訪さき (99期)

星組 眩耀の谷            碧海さりお (101期)

2組だけでした。

 

花組 はいからさんが通る       一之瀬航季(100期)

月組 ピガール狂騒曲         礼華はる (101期)

この二組はお預け。

 

100期生は、チャンスの芽を摘まれたような感じですね。

 

101期の皆さんも、来年研7で新公卒業の年ですから 自分たちも新人公演がないでは?とご心配だと思います。

 

劇団的に、スター街道を歩むには まず、新公主演・ヒロインを経験しておく必要があるので、新公ができない状態だと、こういったお約束はどうなっていくのでしょうか?

 

期によって多少の不公平感が出そうですね…

 

100回の練習より 1回の本番

という言葉があります。

 

お稽古場でどれほど時間を費やしても 舞台に立って、お客さんの前で演技して初めて得られるものがあって、それはお稽古では手に入りません。

 

「舞台経験を積む」「本番を経験する」ことで舞台度胸も付きますし ナマモノ、と言われる舞台で臨機応変に対応できる力もつくんですよね~♪

 

舞台上の生徒さんを動かす演出家もまた、実際にやってみないとわからない事がたくさんあって、その経験の場が「新人公演」だったのに…

 

新人公演は片手ぐらいしか観たことはないのですが、新公主演をされた生徒さんのご挨拶が大好きです。

 

大役を遣り果せた安堵や、感謝や感動が一気に押し寄せて 胸いっぱいの生徒さん。

そんな彼女たちの 清々しい笑顔や、あふれる涙を見ながら 自分もきゅ~んとなって泣くのが好き 笑

 

そしてそんな舞台裏で、よくやった、と目頭を熱くしているであろう 若き演出家のことも忘れないでいてあげたいな、と思ってます。

 

若手演出家のみずみずしい感性で描かれる作品がとても興味深く楽しみです。

 

新人公演がまた再開される日が来ることを願っています。

 

 

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