憑依型の演技派、大型女優になりそうな気がしてました^^
ゆうみちゃん(咲妃みゆ)、宝塚在団中から、演技の評価が高かったですね!
芝居巧者、というより、お役が乗り移ってゆうみちゃんを動かしているような、迫真の演技。
その演技に息をするのも忘れて見入ってしまったのが、ゆうみちゃん研3、2012年、月組公演「春の雪」ヒロイン 綾倉聡子役でした。
当時、月組準トップスターだった 人気者の明日海りお様の東上公演ということもあり、注目を集めていた記憶。
7期上の相手役・みりおちゃん演じる松枝清顕よりも年上の恋人役でしたが、堂々と演じていたのが印象的。
しかも、宮家に嫁ぐのに、松枝清顕の子供を身ごもってしまって…という難しいお役。
尼寺で尼僧の白雪さち花ちゃんと2人のシーンは、ここがバウホールだ、というのも忘れるほど引き込まれました。
後に、あの白雪さち花ちゃんとの場面は、自分が聡子になったような何かが降りてきたような、初めての体験だった、と語ってました。
芝居がお上手なので、雪組異動後、お芝居がお上手なトップ、ちぎちゃん(早霧せいな)の相手役として 雪組トップ娘役に。
キュートで天然なところも大きな魅力♪
トッププレお披露目公演の「伯爵令嬢」(2014年)。
漫画原作で、どれほど可愛かったことか!
ビジュアル的可愛さだけでなく、ちょっとKY? ほわんとした天然なところも面白く可愛く 大好きな娘役さんでした^^
「ローマの休日」(2016年)の アン王女役も可愛かったね^^
去年、帝国劇場で観た「ローマの休日」のまぁ様(朝夏まなと)とはかなり違う、少女のようなアン王女でした。
退団後のご活躍が気になってました
ゆうみちゃんは、退団後、宝塚の小池修一郎先生の演出のミュージカルとはご縁が無いみたいです。
退団後初ミュージカルは、「GOHST」。相手役は浦井健治くん。
「ミス・サイゴン」でおなじみのダレン・ヤップさんが演出、評判を呼びました。
「ラブ・ネバー・ダイ」は、「オペラ座の怪人」の後日譚で、市村正親さん、石丸幹二さん、濱田めぐみさんら、実力者と同じ舞台に立って、得るものが大きかったのでは?と思ってます。
そして、そして、すごく行きたかったし、気になってたけど、結局行かずだった「シャボン玉とんだ 宇宙(ソラ)までとんだ」。
ミュージカル界でご活躍の井上芳雄、福井晶一、吉野圭吾、濱田めぐみさんらとご一緒して、学ぶ所がたくさんあったでしょうね。
元花組トップ娘役のゆきちゃん(仙名彩世)もご一緒でしたね。
観てこられた方は、皆さん絶賛されていました。
演出は小林香さん。
小林香さんと言えば、宝塚OGとご縁深く、朝夏まなと様、美弥るりか様の退団後のコンサートを担当されてますし、柚希礼音様の一人芝居 「LEMONADE」も演出されました。
望海風斗様がゲスト出演された、「井上芳雄 シングス ディズニー 〜 ドリーム・ゴーズ・オン!」(2016)も小林香さん演出だったんですね~♪
退団後のゆうみちゃんの評価は、すごく高いのに観に行けてない…orz
…というわけで、今回受賞対象になったミュージカルも観てないけど。
いつか、きっと!
ここ20年の宝塚歌劇OGの受賞者一覧 娘役は2人だけ!
2002 | 轟悠 | |
2003 | 和央ようか | 花總まり |
2004 | 大浦みずき | |
2007 | 涼風真世 | |
2009 | 香寿たつき | |
2011 | 瀬奈じゅん | 柚希礼音 |
2012 | 安蘭けい | |
2015 | 花總まり | |
2016 | 麻実れい | |
2019 | 朝夏まなと | |
2020 | 咲妃みゆ |
1994年から2006年まで、長きにわたりトップ娘役を務めた伝説の姫役者、花總まりさんが、2度も受賞されてます。
ゆうみちゃんが、花總まりさんに次いで、娘役の受賞が嬉しいです!!
本当に実力のある方が評価されて、これからもご活躍に期待が高まりますね~♪
宝塚は、キラキラしてて、スタイリッシュで、夢と元気を貰える場所。
でも・・・
この前「ポーの一族」の評価、書き込みを見ていたら、一般ミュージカルファンからは結構厳しい評価が…元トップ娘役のお二人に。
だから、ゆうみちゃんのようなOGさんが、「菊田一夫演劇賞受賞」という結果を出してくださってすごく嬉しかったです!
ヅカともさんが、これからは、ゆうみちゃん(咲妃みゆ)とちゃぴ(愛希れいか)の時代ではないか…とおっしゃってました。
この度、歌うまの真彩希帆ちゃんがOGの仲間入りしましたから、今後がますます楽しみです!!
先日、「ジゼル」という本を読みました。
バレエ団と過去の事件についてのミステリーなんです。
舞台人あるあるが満載で、とても興味深く読みました。
その中の、バレエ団の芸術監督の言葉が 明日海りおさんがおっしゃってた言葉と同じで感動したんです。
高い料金を払い、時間を割いて会場に来てくださるお客様の目ほど、恐ろしいものはない。 中略 プロは、どんな人をも満足させなければならない。お金を戴くということは、そういうことだからね。
「ジゼル」より
そう、それこそがプロ意識。
技術を見せて、お金をもらうのがプロだから 下手な歌を聴かされたくないんですが。
宝塚は、在団中は研1から研58まで、全員「生徒」と呼ぶのは、プロ意識を削ぐことになるのでは?と思う時があります。
OGには売りがないと厳しい
スターシステムの宝塚では、路線に乗ったら安泰で、いつもそこそこいいお役が付きますが、外の舞台は、オーディションを勝ち抜いて役をつかみます。
そのために、切磋琢磨している人たちが大勢いらっしゃいますから、OGには強力な売りが必要ですね。
ミュージカルは歌える、芝居が巧い、が必須。
ダンスが巧いと身のこなしがスタイリッシュにはなりますが、ミュージカルで踊るのは、アンサンブルの人たちで、メインキャストは歌がメインですもの。
歌うまトップコンビ(望海風斗・真彩希帆)の退団イコール、歌うまOG誕生ですから、ご活躍に期待大です!