原作本読んだけど…宝塚の演出で花開くストーリー!
公演ラインアップが出て、ググってたら、1991年の「ヴェネチアの紋章」がかなり面白い!
で、原作本、塩野七生著「聖マルコ殺人事件」を読んでみました。
ヴェネツィアとトルコを股にかけて活躍するアルヴィーゼが活写されていて、当時のベネツィアの街の様子やトルコの後宮や大邸宅など仔細に描かれていて読み応えありました。
ただ、人間ドラマが希薄。
誰がどーした、誰がこう言った、という事実が書かれているだけで淡々と進む感じ。
登場人物同士の会話に魅力がなく、感情を揺さぶられる箇所もあまりなかったです。
ただ、50年前からイタリアに住み、イタリアに造詣深い塩野七生さんらしく、イタリアの歴史にまつわる記述は詳しいです。
ヴェネツィアの街角が目に浮かぶようで 脳内ドラマを動かすのは楽しかったです。
その点、宝塚は、胸キュン、感動、大団円、大得意ですから、愛と友情の物語、切なさが胸を揺さぶるストーリーに仕上がってそう^^
小説では、マルコ・ダンドロが主人公ですが、宝塚は、アルヴィーゼが主人公。
うまいな。
アルヴィーゼの方が、魅力的な人物に思います。
キャスト表
⚠キャストは、宝塚歌劇公式HPより引用しています
赤文字は、トルコ関係者、黒文字は、ヴェネチア関係者
役名 | 1991年 | 2021年 | 役割 |
アルヴィーゼ・グリッティ | 大浦みずき | 彩風咲奈 | ヴェネチア元首の庶子、貿易商 |
リヴィア | ひびき美都 | 朝月希和 | アルヴィーゼの恋人 プリウリの夫人 |
マルコ・ダンドロ | 安寿ミラ | 綾凰華 | 名門貴族嫡子 アルヴィーゼの親友 |
オリンピア | 香坂千晶 | 夢白あや | マルコの女友達 スパイ |
ヴィットリオ | 真矢みき | 諏訪さき | ヴェネチア大使貴族の庶子 |
アンドレア・グリッティ | 未沙のえる | 真那春人 | ヴェネチア元首 アルヴィーゼの父 |
プリウリ | 立ともみ | 奏乃はると | リヴィアの夫 |
大使ピエトロ・ゼン | 磯野千尋 | 叶ゆうり | 在コンスタンティノープル ヴェネチア大使 |
宰相イブラヒム | 舵一星 | 橘幸 | オスマン・トルコ宰相 |
メリーナ | 北小路みほ | 沙月愛奈 | アルヴィーゼの母 |
レミーネ | 峰丘奈知 | 希良々うみ | アルヴィーゼのスパイ |
ラウドミア | 華陽子 | 音彩唯 | アンドレアの孫娘 |
セバスチャーノ | 真琴つばさ | 聖海由侑 | ラウドミアの夫 |
スルタン・スレイマン | 姿月あさと | 汐聖風美 | トルコのスルタン |
ロッサーナ(ヒュッレム) | 霧原翔子 | 杏野このみ | スレイマンの妃 |
カシム | 宝樹芽里 | 一禾あお | アルヴィーゼの従僕 |
ヴェロニカ | 森奈みはる | 莉奈くるみ | カシムを慕う小間使 |
ジョヴァンニ | 愛華みれ | 眞ノ宮るい | ヴィットリオの仲間 |
ダニエリ | 匠ひびき | ー | ヴィットリオの仲間 |
エンリコ | 夏城令 | 彩海せら | ヴィットリオの仲間 |
オルファン | 紫吹淳 | 望月篤乃 | トルコ軍隊長 |
踊り手 | 白峰 ゆり | ダンス | |
カッサンドラ | 妃華 ゆきの | 歌唱 | |
アイシャ | 華蓮 エミリ | ダンス | |
踊る美女 | 沙羅 アンナ | ダンス | |
ビアンカ | 星南 のぞみ | ダンス | |
インジ | 琴羽 りり | 歌唱 (トルコ語で真珠の意) | |
カスパーラ | 有栖 妃華 | 歌唱 | |
グラデニーコ | 琥白 れいら | 元首?? | |
ティエポロ | 稀羽 りんと | 画家?? | |
ジェンティーレ | 紀城 ゆりや | 画家?? |
上記キャスト表は、随分前に、作ってあって、あと発表されたらキャスト名を入れるだけ、にして保存してました。
今日、久しぶりにエクセル開けたら、自分の予想キャストを書いてたわ。
アルヴィーゼ、マルコ、リヴィア、ヴィットリオは当たり~!
オリンピアは夢白あや ではなく 星南のぞみ
父アンドレア・グリッティは真那春人 ではなく 奏乃はると
プリウリは奏乃はると ではなく 叶ゆうり
ロッサーナは杏野このみ ではなく 夢白あや
ヴェロニカは莉奈くるみ ではなく 有栖妃華
と予想してました^^;
ほぼ納得ながら、若手~中堅娘役の使い方に疑問も…
ヴェネチア人と、中東の血が混じるアルヴィーゼに彩風咲奈。(新トップ)
父役は真那春人、母役は沙月愛奈。
アルヴィーゼの恋人・リヴィアに朝月希和(新トップ娘役)
アルヴィーゼの親友のマルコ・ダンドロに綾凰華。2番手役ですね♪
あやなちゃん(綾凰華)も新体制で、しっかり足場築いてますね~^^
トップ・彩風咲奈(93)に 綾凰華(98)
2番手・朝美絢(95)には 縣千(101)←「ほんものの魔法使い」組
今後の雪組を担っていくメンバーたち。頼もしい。
アルヴィーゼの恋人・リヴィア(朝月希和)は、プリウリ(奏乃はると)の妻になってしまう…
「フォルテッシッシモ」のジュリエッタみたいな感じです。
昔、貴族の結婚とはこういうものだったのでしょうね。家と家が決めた結婚…。
アルヴィーゼの仲間のヴィットリオに諏訪さき。
ここまでメインキャスト、ね。
オスマン帝国では
スルタン・スレイマン(王)に汐聖風美、宰相イブラヒムに橘幸。
スレイマンの寵愛を受ける後宮出身の妃・ロッサーナに杏野このみ。
「壮麗帝」とは違い、悪い女に描かれているかも?(原作本では悪賢い女でした)
105期主席入団 歌うまの音彩唯ちゃんに、名前のあるお役が付きました。
105期、花組「PRINCE OF ROSES」で、星空美咲ちゃん、宙組「夢千鳥」では、山吹ひばりちゃんが抜擢されているので、若手育成、特に娘役は研5までが勝負と言われているので 使える娘役はバンバン使って場数を踏ませてあげて欲しいです。
白峰 ゆり ダンス
妃華 ゆきの 歌唱
華蓮 エミリ ダンス
沙羅 アンナ ダンス
星南 のぞみ ダンス
琴羽 りり 歌唱
宴やパーティなどの場面でご活躍されるのでしょうか?
なんだかもったいない使い方のような?
それとも 原作には出てこなかったけれど 重要な働きをするお役もあるのかしら?
月組の全ツ「ダル・レークの恋」のように、公演追加して欲しい、関西で。
「ヴェネチアの紋章」の公演は3箇所、神奈川、愛知、愛媛。
関西圏飛ばされました~orz
箱がないのかしら?
お披露目だから、梅田芸術劇場メインホールで演ってほしいね^^
かのダンサー、大浦みずきさんの退団公演、きっと見応えあると思うのです。
コロナ下じゃなければ、遠征もしやすいけど、愛媛行くの、厳しそう。
大阪も緊急事態宣言発出しそうですから、「ホテルスヴィッツラハウス」の幕があがるか心配です。
医療崩壊寸前、と危機感MAXのさなか、自己中の人提案の「ノーマスクピクニックデー」が全面中止になったとのこと、ひとまずよかった。
中止の理由が、「参加者の身の安全を守る為」。
ノーマスクで「他人の身の安全を脅かそうとしていた」参加者の身の安全…。
おまゆう? 笑