本日、神戸国際会館のキノシネマで星組のお正月公演『RRR × TAKA"R"AZUKA ~√Bheem~』の原作映画『RRR』を観てきました。
ガッツリ3時間、怒涛の展開に眠くなる暇などありませんでした。
ざっくりあらすじと感想、宝塚版にすると??という個人的な思いも書いていますので、公演をまっさらな状態で観たい方はブラウザバックお願いします。
目次:
⚠️ネタバレあります、ご注意ください
舞台は1920年、英国植民地時代のインド
英国軍にさらわれた幼い少女を救うため、立ち上がるビーム(NTR Jr.)。
大義のため英国政府の警察となるラーマ(ラーム・チャラン)。
熱い思いを胸に秘めた男たちが”運命”に導かれて出会い、唯一無二の親友となる。
しかし、ある事件をきっかけに、それぞれの”宿命”に切り裂かれる2人はやがて究極の選択を迫られることに。引用元:映画『RRR』HP
水と炎、相対する二人の出会い、友情^^
映画冒頭のイントロダクションで、
The Story
The Fire
The Water
3つのRが語られます。
Storyでは…
1人の少女が、提督夫人の手に歌を歌いながらヘナアートを施してあげています。
彼女を気に入った提督夫人は、コイン2枚を放り投げ、少女を連れ帰ってしまいます。
村人のひとりビームは、必ず彼女を助け出す、と誓うのでした…
英国政府の砦を四方からインド人が取り囲み、暴動へ一触即発の緊張状態。
インド人の群れの中に自ら飛び込んで暴動を収めたのが、インド人ながら、英国政府の警察に勤めるラーマ。
勇敢で正義感にあふれていて目に見える働きもあるのに、表彰されるのは英国人。
Fireではラーマの、Waterではビームの来し方が紹介されます。
英国警察が罪もないインド人を激しく痛めつける場面がありますが、そんな時に暴力を咎めてくれる優しい女性・ジェニー登場。
彼女は、冷酷で無慈悲な提督の姪でしたがそうとは知らず仲良くなるビーム。
ジェニーを助けたお礼にもらった招待状でパーティに行って…
「ナートゥナートゥ」の曲に合わせて、踊るヒザ下超絶技巧ダンス!!
最後はイギリス人も加わって ナートゥダンス対決、とここは最高に楽しい!
『RRR』You Tubeで観た「ナートゥナートゥ」の動画が楽しくてずっとこんな感じかと思っていたら、後半はほとんどが苦しい場面でした。
火柱が立つ川の中に取り残された少年を危険を顧みず、力を合わせて助けたことでビームとラーマとの間に信頼と友情が芽生えました。
ここまではめでたし!
ジェニーの住む提督の邸宅にさらわれた少女マッリがいるはず…
ビームは、ジェニーに招待されて提督の邸宅内に入り、マッリと再会、必ず助け出す、と約束します。
後半は怒涛の展開。
ビームへの拷問は苛烈を極め…
英国は、見せしめにしたつもりが、却って英国への怒りに火をつけます。
ビーム対英国・ラーマ
次から次へと畳み掛けるように攻撃してくる英国警察との息をもつかせぬ攻防戦。
手に汗握って、肩に力入りました。
ほんの100年ほど前のインドでは、英国が植民地として幅を利かせていたのは知っていましたが、実際に映画の中のようなことが行われていたのでしょう。
残酷なまでの差別、暴力が行われていた様子がスクリーンにあふれていて…残虐非道極まりない、正視に耐えない、目を覆いたくなるような場面も多々ありました。
ツッコミどころ満載のインド映画
とても漫画チック。
ヒーローである主人公たちは人間離れしているというか… 人間の身体能力を越えた活躍w
ルパン三世じゃないですけど ありえないぐらい跳躍できるし、瀕死のはずなのに、バイク振り回すし。
背中に木の枝が刺さってグゥって言ってるから死んだのかと思ったら猛烈ダッシュで走ってきて敵を3人ぐらいまとめてぶっ飛ばしたり、あれれ??な場面も多いです^^;
ビームのトラックが突っ込むと、荷台から虎や鹿、チーターなどが飛び出してきて…とここも、そんなはずあるかい!な展開もあって
苦しかったり面白かったり切なかったり、と感情が忙しかったです。
これを宝塚に持ってくるとどうなるのか?
ダブル主演ぽい映画だけれど…
演出の谷貴矢先生がサブタイトルにビーム(√Bheem)って付けているので、ビームが主人公でしょう。
原作映画では、火と水、2つの部族の出身の二人を描いていてダブル主演ぽいですが…
ラーマは2番手、と宝塚は差を付けますよね。
ナートゥダンスも二人で踊るので、ダンス巧者の礼真琴&暁千星で、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれそうです!!
娘役さんのお役チェック
《登場順》
- さらわれた村の少女・マッリ
- 提督夫人
- マッリの母
- ラーマの母
- ラーマの許嫁・シータ
- 提督の姪・ジェニー
さらわれた少女マッリには、小柄でかわいい108期の茉莉那ふみちゃんが適任♪
提督夫人は、冷酷非道で「血溜まりが見たい」とか言う人。最後は自分の血溜まりを作っていましたが…
これは、副組長の白妙なっちゃんかしら?
さて〜
主人公・ビームに惚れてしまったのが 提督の姪のジェニー、
警察官・ラーマはふるさとにシータという許嫁を残してデリーに出てきました。
ビーム&ジェニーは 礼真琴・舞空瞳コンビ
ラーマ&シータは 暁千星・詩ちづるコンビ
かな?
ありちゃん(暁千星)も、うたち(詩ちづる)も、月組時代にインド物の、やはり谷貴矢先生演出の『ダル・レークの恋』に出演しているので、インド特有の雰囲気など経験済みですね。
経験値としてなにかプラスになってるといいな〜
男役さんのお役チェック
- 英国領インド帝国総督
- ヴェンカタ(少年時代のラーマを導いた村の英雄)
- 冷酷な提督の部下(いつもスーツ着用)
- 乱暴な提督の部下(いつも軍服着用)
こんなところ。
提督の部下や兵士役が多いかも…・
怖い役・インド帝国総督なら、オレキザキ(輝咲玲央)がよさそ。
ヴェンカタは英雄だから…誰? きわみくん?
男役さんも娘役さんも、モブに回って、警察官や戦士、村人でアルバイトかもよ?
残虐な行為は、宝塚ではダンスで表現するそうなのでそこは安心。
というか、ダンスなら、もっと演って!とおもうかも。
谷貴矢先生の手腕に期待!
3時間もの作品を1時間半に凝縮して…熱い友情をどう描かれるのか…
谷貴矢先生だけに、そこに愛はあるのか?というあっさりラブなのかしら?
110周年の幕開けという素晴らしい機会を貰われたからには、2組の愛も描いて欲しいと思ってます。
まだまだロングラン上映中の作品を潤色、だなんて、すごい力のいれようです。
お正月公演と110周年幕開けのおめでたい公演、華やかで楽しい作品になっていますように!
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