宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【星組】『RRR』楽しい!うまくまとまっていて映画よりコンパクトで良き!!

星組公演『RRR』2024年1月9日11時公演を観てきました。

 

観てこられた方の評判も上々で期待MAX〜〜!

期待以上の出来、最初から最後まで楽しかった!!

紗幕は、ゴーンド族が住む森の奥でしょうか、

川面がゆらゆらと波打っているので映像が投影されているのがわかります。

この川を虎や鹿が横切っていくので、幕があがる前にすっかりゴーン度族気分です。

 

映画3時間より、1時間半の宝塚の方が良かった! for me

まずは、谷貴矢先生、good jobです、ありがとうございます!

 

オリジナルはインド映画。

オリジナル故の、熱、面白さはあったのですが、長い(普通、映画の尺は2時間)。

 

長ければいいってものでもないですし。

 

猛獣を載せたトラックが総督の館に突っ込んで、動物も入り混じっての戦いとか、

ビームの鞭打ちシーンとか、

終盤近くの逃走劇、これでもか!と続きますし。

瀕死のはずが、バイク持ち上げたり、嘘や〜んという荒唐無稽なシーンが色々。

 

インドでは受けるのかもわかりませんね。

 

宝塚版は、すごくわかりやすくまとまっていて、だれでも初見から楽しめる作品に仕上がってました。

 

舞台も綺麗ですし、客席降りは2階にも行きますし、いいわ〜♪

 

多分1回しか観れないと思うので、観劇感想を記録します。

ネタバレ苦手な方は、ブラウザバックお願いします。

 

 

 

 

 

青(ビーム 水)vs 赤(ラーマ 火)の対比も効果的に演出

映画でも、青(ビーム 水)vs 赤(ラーマ 火)で、ポスターもはっきりと赤と青で打ち出してわかりやすい。

 

ロミオとジュリエット』のモンタギューが青、キャピュレットが赤、のように。

 

舞台ならではのキャスト、WATERRRやFIRRRREが要所要所で登場して時にしっとりと、時に躍動的に踊っていて、目立つお役でした。

 

映画にもあった、ビームとラーマが手を伸ばしている場面は、バックがパッと青と赤に電飾が分かれて、素敵です。

 

今回の照明は、谷貴矢先生が『Rain on Neptune』で使われた照明の技術を使っておられます。

ワイヤーで吊るされた1個1個の照明が上下してメビウスの輪のような模様を描いたり、1つひとつ色が変わったりします。

今回、上述のバックの電飾が赤と青に分かれるところもですが、

魚釣の少年が炎に包まれる場面の「火の粉」もこの照明が上下して表現してました。

 

ビーム派は青緑の布、ラーマ派は赤い布での群舞も美しい。

 

ストーリーは映画を踏襲でも、ジェニーに恋人がいる設定

幕開け、マッリが美しい声で歌いながら総督夫人の手にヘナアートを描いています。

ここは瑠璃花夏ちゃんが巧い。

インドの民謡のような、少し物哀しい調べが、一気に物語世界に引き込んでくれます。

 

こっちゃんビームとジェニー(舞空瞳)の出会いは自転車修理。

パーティの招待状をもらって…映画と同じ展開

でも、宝塚版は、ジェイクという婚約者(極美慎)がいる、という設定です。

が、三角関係になるわけでもなく、ジェイクはとっても物分りのいい恋人^^

 

今回、トップ・礼真琴、2番手・暁千星のバディ物

ありちゃんの目立つ場面、出番、とても多くて。

 

管理人的見どころ1…拷問の場面

映画のような残酷さはないので、安心。

反逆罪で捕らえられたビームのこっちゃんがせり上がってきます。

固い友情で結ばれたはずのビームを葛藤しながら鞭打つイギリス警察のラーマ(暁千星)。

鞭打たれても絶対に屈しない信念を目の当たりにして、インド人でありながら、イギリス警察のラーマは…

 

拷問が見どころなのではなく、信念を曲げないビームの誇り高きゴーンド族魂と

それを見せつけられたラーマの精神の覚醒が見どころかな、と。

管理人的見どころ2…ナートゥダンス

ジェイク(極美慎)がタンゴやフラメンコもご存知ない?と馬鹿にしてきますが、

「ナートゥをご存知か?」とありちゃん、こっちゃんも上着を脱ぎ捨てナートゥが始まります。

固唾をのんで観てしまうナートゥ。

こっちゃん、ありちゃんで始まったナートゥは、膝から下の回転がすごくて目が追いつかないのですが!

やがて男役さんたちも巻き込んで…男役さんが終われば娘役さんたちもナートゥ。

楽しそうな星組子を観ているだけでこちらも幸せ^^

 

あの足さばきはすごい! みなさん、よくがんばりました!!

 

1回じゃ全然足りない、もっともっと観たい!

本当に良くできた作品だと思います。

今回は、作品について語ってしまって、キャスト別の感想書けなかったけど、いつか追加で書けたらいいなぁ

 

1回目は理解&流れを掴むのが精一杯で、細かい所、きちんと確認したいのだけれどもう観る機会ないっぽい。

 

ゴーンド族のリーダーのビーム 礼真琴と

インド人でありながら英国政府に忠誠を誓うラーマ 暁千星のお二人の友情が胸熱です。

 

ありちゃんの出番が多いのは、インド映画の原作からしてわかっていましたが、存在感を増しました。

『1789』で休演したこっちゃんの代わりを急遽務めた経験が自信になったのではないでしょうか?

 

歌唱力もぐんとあがって、良く伸びる声のソロ歌唱も、「危なげない」、というのではなく、安定の歌唱でした。

 

頼もしい2番手さんです。

 

そして!ビーム役のこっちゃん、素晴らしい歌唱力は、やはりあの声!

張りのある声、ブレない発声、豊かな声量、素晴らしいの一言。

ゴーンド族をまとめる姿は、星組のトップと重なり胸熱です。

 

ラスト、ラーマは、故郷の許嫁・シータ(詩ちづる)とラブラブで捌けて行き、なこちゃんは婚約者のジェイク(極美慎)と捌けていき…

ラブなしのビームですがラーマとわちゃわちゃでラスト紗幕にたくさんの打ち上げ花火が上がって、幸せな観劇でした。

 

星組のみんな〜! 谷貴矢先生、ありがと〜♪

 

1回では観きれない人間なので、勘違い、間違いありましたらごめんなさい。

自分用備忘録(スタッフ)

脚本・演出   谷貴矢

作曲・編曲   太田健、高橋恵

振り付け    御織ゆみ乃、若央りさ、KAORIalive

装置      國包洋子

衣装      加藤真美

演出助手    竹田悠一郎、宗行正一郎←🆕

衣装補     薄井香菜