昨日は、星組公演ラインアップが発表されたのでそちらを語っておりました。
『RRR』2回目の観劇感想を書き留めておこうと思います。
2024年2月1日13時公演を観劇しました。
目次:
ワタクシの場合、なんですが、初見では、
ストーリー追いかけ、各キャストの立ち位置(出番)、衣装、照明、ボンセリの動きなど、次々に脳内に感想が流れては消えていき
頭がパンクしそうなんです。
最低2回は観ないと、観た気にならないので、今回お声がけいただき本当にありがたかったです。
2月4日の千秋楽の配信を観れないので…。
⚠️ネタバレしていますので未見の方はご注意ください
映画とは違う、舞台ならではの演出が素晴らしい!
映像では、CGを使えばなんでも可能ですが、舞台はリアル人間が演じるのでそうはいかないでしょっ!
っていう、舞台化ならではの難しさがありますが、むしろ、その演出が素晴らしくて…
もう、谷貴矢先生ブラボーですっ!!
何なら、舞台版『RRR』の方が好き♪
原作映画は、ビームは水(青)、ラーマは炎(赤)でそれぞれの部族を象徴しているので、
舞台でも踏襲していますが、その表現が美しいのです。
水と炎の精
大きな透け感のある(オーガンジー?)布が水を表現、
赤のぼかしの布をひらひらさせて炎を表現、
それぞれの象徴である
水の精 WATERRR(希沙薫、水乃ゆり)
炎の精 FIRRRE(夕渚りょう、鳳花るりな)
も、時にアクロバティックなダンスで魅了してくれました ←WATERRR
火事で川の中に魚釣の少年が閉じ込められる場面。
めらめらと炎が燃え盛る様を赤い布が激しく揺らめいてうまいな〜と思いました。
ホリゾントも真っ赤で、火の粉を表す、LED照明が上下してリアル。
そして、火事が消し止められるところは、炎役が伏せて、人数も少なくなり、水色のメンバーの数が増えていきます。
視覚的に、青が赤を凌駕していくのがわかる!巧い!!
SINGERRR
美稀千種さんと、都優奈ちゃん。
歌上手のお二人の歌唱に心鷲掴みにされました。
今公演、ショーでもゆうなちゃん、いいところで歌唱場面(ソロ)があって大活躍ですね。
すごい美声。
『1789』で退団した歌上手娘役・有沙瞳ちゃんの後任、といった感じ。
星組、いつの間にか歌える組になっていて嬉しい。
トップのこっちゃん(礼真琴)の歌唱力が素晴らしいから、みんな頑張ってついていってる感じがします。
ダンサーの柚希礼音さまがトップの時は、みんなダンスがんばってましたから、トップの持ち味が組の持ち味になっていくんですね。
照明が美しい
提督のお部屋の格子戸の向こう側から差す照明が、舞台上に美しい影を落としていて2階から観ているととても美しいです。
マッリが囚われているお部屋も同じ格子戸(壁)でした。
上述した通り、『Rain on Neptune』で使ったのと同じLED照明(ワイヤーで上下する)で、青のビームと赤のラーマを表現。
これまた上述したとおり、火事の場面では、銀橋の端についたフットライトも真っ赤にかわり、
バック(ホリゾント)も真っ赤で、火の粉のLEDとすごいリアリティを生んでました。
感動の、ビームとラーマが腕を伸ばしてガッシと手を取り合う場面は、二人に特別明るいピンスポが当たって、しばし静止。
感動が高まります!
ラスト付近、イギリス提督軍と戦う場面、矢が飛んでいく軌跡をLEDが表現。
今まで、矢で射られる場面って多々ありましたが、シュッという効果音とともに、気がついたら倒れている人に矢が刺さっている…ので、「音」で矢が放たれたことがわかるのですが
今公演では、視覚的に、矢がどこからどこに向かって放たれたかが照明でわかるのです。
これは新鮮な演出でした。
すべて、めでたしめでたし、で緞帳が下りて、ビームとラーマが方を組んで銀橋下手の端で笑い合っているところに打ち上げ花火。
大団円のハッピー感がさらに加速します、ホントにサイコー!な気持ちで終わるのがいいですね^^
ま、こういう演出があるから、映画より好きなのだと思います。
映画は3時間近くありますが、むち打ちの場面が長い、荒唐無稽の動物大脱走、ラスト付近のこれでもかこれでもかの逃走劇…
コンパクトに美味しいエッセンスがぎゅぎゅっとつまった舞台の方が私は好きです♪
…と、演出だけでもこれだけ語ってしまいましたけど
礼真琴・暁千星のバディ感がすごくしみる!
今回、トップ娘役のなこちゃん(舞空瞳)の出番少なめで、トップ・2番手がガッツリ。
これは、映画のままなので仕方ないですね…
こっちゃん(礼真琴)もありちゃん(暁千星)もすごくハマってます。
ビジュアルがウェービー黒髪をざっくりひとつに纏めたワイルド感のあるビームは、阿弖流為彷彿させます、お似合いです。
ありちゃんは、インド人ながら誇り高きイギリス警察、という立場がぴったりくる立ち姿の美しさ、ヘアスタイル…そしてお髭。
月組時代『A-EN』の頃の子犬のような可愛さが、学年が上がるとどうなるのかしら…とちょっぴり心配していたのが嘘のように、
立派な…おヒゲが似合うイケメンに成長!!
あの童顔のありちゃんがこんなにおヒゲが似合うとは意外でした。
ミーマイのジョン卿もステキでした。
まさかの老け役もナイスミドル感があってよかったわ。
今回のお話は、
どちらも裏切りを働きながら、友情を深めていく所。
それぞれに事情を抱えているのも見どころ…深い。
個人的には、ラーマがビームの恋を応援している所がツボです^^ えっ、そこ?な。
デートに背中を押してあげるのも、パーティに着ていく服を貸してあげて、自分はパーティからお先に帰る心遣いも、ニクい♪
熱い、厚い友情が心震わせる、
宝塚のお芝居は恋愛がなくちゃね、なんて言わせない作品の面白さとキャストのハマり具合が最高で、これは、再演希望です!
日本版ナートゥも楽しい!
『RRR』といえば、ナートゥダンス。
宝塚で『RRR』を上演すると知った日に初めてナートゥダンスをYou Tubeで観て、
すごっ!って目が点に ^^;
ノリの良い曲もですが、足技がすごい!! 左足が攣りそうw
息ぴったりのこと・あり、サスペンダーも使って楽しそうですがホント、息が上がると思います。
でも、星組のみんなが楽しそうにしているのが、観てて幸せ^^
その他一言感想
書ききれないから、思いついたキャストのみ
小桜ほのか キャサリン(スコット提督夫人)
巧い! あの高慢で気位の高い感じがいい〜!
ニコリともしない、お役に徹し切っていて素晴らしいです。
最後に2階に客席降りありましたが、ほのかちゃんは、客席とハイタッチするのもキャサリンの顔を崩さず、あっぱれです!
碧海さりお エドワード
また悪い役〜と御本人、ちょっと気にしてますけど、本当に巧い!
一挙手一投足に見入ってしまう。
立ち姿も美しく、これからも頑張って星組支えして欲しいです!
語りだしたらきりがないから、今日はこれぐらいにしておきます。
…というか、これで終わり。
チケットないなら、絶対配信観てほしいです!
通常、どんなにお芝居が駄作でも、ショーのキラキラ観て楽しかった〜と家路につくのですが、
今公演、『RRR』の印象強すぎて、ずっと『RRR』の哀愁を帯びたコムラムビームの歌や 瑠璃花夏ちゃんの歌うマッリの歌が脳内でぐるぐる…
しばらく余韻を楽しめる作品ですね^^
大好きな作品の仲間入り、決定!