2021年11月16日13時公演を観てきました。
宝塚で最高のコメディエンヌと言えばキキちゃん(芹香斗亜)、右に出るものなし!
ひさしぶりの東上公演主演が ラブコメディでよかった!
前回の東上公演「群盗」は、明るいお話ではなかったので、「キキちゃんらしさ」を感じられなくて…orz
キキちゃんはじめ、宙組の出演者全員が、明るく弾けて楽しかった~!!
セリフや演技、演出も面白くて、客席が何回も沸きました^^
下手な人が一人もいないので耳福で幸せなひとときでした。
膨大なセリフと歌をこなし、笑いで客席の心を掴む芹香斗亜、最高!!
セリフの量が多いのに、滑舌がいいから全部入ってきて快感!
対フラン(天彩峰里)、
対そらくんシェルドレイク、
対まゆぽん(輝月ゆうま)ドクター、
対あーちゃん(留依蒔世)の二役
それぞれに、テンポのいいセリフの応酬があり、演技は細かいし、表情はくるくると変わって目が離せないし、見どころたっぷりのキキちゃんチャック!
芝居巧者にも、じっくり味わい深い演技で、心の琴線にふれる芝居をする人もいらっしゃいますし、タイプはいろいろですけど、
軽妙でありながら、気がつけば芝居にガッツリ引き込まれている、そんなキキちゃんの演技を堪能しました。
セリフが多いのに、細かい動きも多い今公演、それも見どころのひとつです。
冒頭、目覚ましで起きて 歯磨き、洗顔、シェービング、整髪…お着替えして食パンくわえてご出勤~♪
コーヒーを沸かしたり、レコードをかけたり、コートをかけたり 忙しいキキちゃん^^
次から次へとナンバーを歌いこなすキキちゃん、声もよく伸びて、本当にうまくなりましたね!!
母さん嬉しいよ状態です^^
大劇場公演で「アナスタシア」「シャーロック・ホームズ」と、我慢の演技が続いたけど、今回会話劇でもあり ラブコメディでもあるこの作品は キキちゃんらしい姿が観れて嬉しかったです!!
客席に語りかける演出も面白いです!
前回の東上ヒロインと同じ 歌上手・天彩峰里と息もピッタリ
キキちゃんチャックが憧れるフランは、シェルドレイク部長の愛人??
キュートなじゅりちゃん(天彩峰里)が??
クリスマスイブの夜に、睡眠薬を多量に飲んで寝入っているところをドクターとチャックに助けられ…
二人で歌う「恋よさようなら」が、可愛くてキュンキュンします♪
じゅりちゃんのソロもあり、潤花ちゃんの後にでもトップ娘役になってほしいな~なんて思いました。
色気と貫禄増し増しの和希そら
そらくんは、今回コメディだけど、チャーミングな笑顔封印!!
自分勝手な女の敵、シェルドレイクを演じています。
シェルドレイク役は、「シャーロック・ホームズ」のレストレード警部に近いイケオジですね。
見どころは、なんと言っても、チャックを呼び出しての掛け合い。
チャックキキちゃんが客席の笑いを取る演技を次々に繰り出す中、渋くてクールな表情を貫くそらシェルドレイク。
いや~ 久しぶりに笑顔のそらくんを観たかったわ。
「夢千鳥」「シャーロック・ホームズ」と軽妙な演技は封印していますので。
宙組生として最後の公演。
そらくんも感無量でしょうね♪
留依蒔世の演技が脳みそにこびりついて離れない !!w
あーちゃん(留依蒔世)が大活躍!!
キョーレツな印象を残して 留依蒔世の名前を轟かせたのでは?と思うほど。
もともと フランの義兄・カール役だったところへ、初日の6日前にマージ役のあられちゃん(愛海ひかる)の休演が発表になりました。
代役は…男役のあーちゃん????ってびっくりでした。
それにしても、あられちゃんのお役までものにしてしまうとは…あーちゃん、すごすぎます!!
あられちゃんの休演、発表が6日前なだけで、もう少し前から休演が決まってたのかもしれません。
それでも、短期間の間に、あの演技の完成度、すごい!!
笑い、取る取る!!
セクシーでパワフルな女性。
ビジュアルも赤毛のカーリーヘアでパンチが効いてます^^
男役は、フランの義兄でちょっと柄の悪そうなお兄さん。
あん?って人の顔を下から覗き込むような威圧的な感じが巧い(笑)
この振り幅の大きさ!
楽々やってのけるあーちゃんに痺れました!!
いい宝塚人生を歩んで欲しいですっ!
今公演の殊勲賞もの!
専科として初特出の輝月ゆうまも味のある演技、さすが!
若干オーバーアクション気味の芝居は、「いかにもアメリカ」な雰囲気を醸し出していて効果的でした。
白髪混じりの鬘も、お髭もリアルオジサマで素敵でした。
楠木正成公の貫禄の芝居から、隣のおじさんを軽妙に演じる守備範囲の広い専科さんとして、これからますますご活躍に期待です!!
今回高めの声を出してましたが、まゆぽんは上背もあるのでコミカルに演じるときは、高めのほうがいいのかしらね?
太いと貫禄出過ぎますもんね^^
もっといろんなまゆぽんが観たくなりました!!
風色日向くんについて
「エル・ハポン」新公主演を務めたひゅーがくん(風色日向)。
大阪万博のアンバサダーにも選ばれていて、今回ダイキンのCMにも出演しているので、そこそこ目立つお役、あるかな?と思ったけど、どれ?って感じでした。
エディはS2で出てくるけど、あまり印象になくて…2幕は掃除夫役のほかは、モブの社員か街の男。
ちょっともったいなかったです、上げていくつもりがあればもう少し目立つシーンなどがあればいいのに、と思いました。
原田諒先生のブロードウェイ・ミュージカルは期待を裏切らない!
今年2月、梅田芸術劇場で上演された花組の柚香光主演「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」も原田先生の演出でしたね。
これも、楽しくて軽快な 最高のエンターテイメントでした。
「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」の他にも 外部の「エニシング・ゴーズ」も紅ゆずる主演でほんの少しの日程ですが上演されました。(殆どがコロナ感染のため公演中止)
ブロードウェイ・ミュージカルもお手の物、とばかりに楽しい作品を手掛けてくださって見応えありました!
今日、残念なお知らせが劇団から…
宙組梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ、東京建物 Brillia HALL公演『プロミセス、プロミセス』について、著作権上の理由により、ライブ配信、ブルーレイ発売、並びにタカラヅカ・スカイ・ステージでの全編放送はございません。
なお、公演ライブCDの発売を予定しておりますので、詳細が決まり次第、ホームページ等でお知らせいたします。宝塚歌劇公式HPより引用
え~~~っ! 楽しみにしてたのに、やっぱり無理だったか…
ブロードウェイ・ミュージカルは、版権が厳しいことは知られてますが、花組の「NICE WORK IF YOU CAN GET IT」 は円盤化も配信もありました。
それなのに、「プロミセス、プロミセス」はだめなんですね…こんなに楽しい演目なのに。
円盤化したり、配信したら儲かるのに…
配信OKな演目とそうでない演目があるのか、お金さえ積めば、版権使用範囲が広がるのかどうなんでしょうね…?
スタッフ陣 覚書
翻訳・演出 原田諒
ニール・サイモンの脚本なので楽しいに決まってますけど、それを生徒の持ち味がでるような 楽しい演出にしてくださって、ひたすら感謝です!
そう言えば…芸術祭賞演劇部門優秀賞の「ピガール狂騒曲」もシェークスピアの「十二夜」を上手く改編されて楽しい作品に仕上がってました。
今後も原田先生の手腕に期待っ!!
音楽監督 玉麻尚一
振り付け 麻咲梨乃
装置 松井るみ
衣装 有村潤
興味があるのが、装置と衣装。
装置
外部の 松井るみさん。
外部の「1789」なども松井るみさんの装置だったと記憶してます。
今回、色使いもモノトーンの部分と原色の部分を使い分けてスタイリッシュ。
装置は、幕開きにどーんと三階建。
1階はピロティ
2階はチャックのリビングとお隣さんのドアも。
3階はチャックの寝室
段差があることで、場面の切り替え的に使われてて面白いのですが…
例えば2列目、3列目の端の方のお席の方、見切れる部分があるんじゃないかとちょっぴり心配。
しかも東京は、東京建物Brillia HALL、そうでなくても…(ry
クリスマスパーティ会場の上に飾られたガーランドは、手作り感満載で可愛かったです^^
衣装
ゴージャスなドレスは、絶対有村淳先生、と決まってますが、ちょっとレトロなデザインのじゅりちゃんのワンピースなども可愛いですね^^
カラフルで目にも楽しいです!
とにかく最高に楽しくて ハッピーになれる公演でした♪
それだけに、配信もないなんて…orz 残念すぎます…