岡田敬二先生のロマンティックレビューは、礼真琴に合わない?
岡田敬二先生のロマンティックレビューと、キレッキレのダンスと、ポップスに合う低音ヴォイスのこっちゃん(礼真琴)とは、合わないのでは?と、公演ラインアップが発表になった時に、少し心配していたのです。
若い演出家の先生の、新しい息吹を感じられるスピード感あふれる作品をお願い!って思っていたので少しがっかりしてました。
今回の、モアーダンディズム!は初演のダンディズムに近い、の噂通り
ダンディズム!のシリーズは、ダンディズム、ネオ・ダンディズム、ネオ・ダンディズムII、ネオ・ダンディズムIIIと4回公演しています。
そのすべての放送がスカイステージであったのはありがたかったです。
初演のダンディズムと、ネオダンディズムII(博多座)を録画して観ました。
幕開き、大階段を4列になって下りてくるところ、おぉ~初演のとおりだ~!!
紗幕はなく、いきなり幕が上がったら始まります、生徒さんたち、大階段に板付きなので♪
以下、ネタバレあります、ご注意下さい。
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モアー・ダンディズム!の流れを確認
- プロローグ
- ミッション 🆕
- キャリオカ
- ゴールデン・デイズ
- ハード・ボイルド
- ザ・ロケット
- テンプテーション!
- アシナヨ
- パレード
岡田敬二先生の作品、過去作品のパッチワーク、と言われている通り、過去作品から、「○○を入れました」と宝塚歌劇のHPでおっしゃってます。
今度はどれを入れようか?と 過去作品の中から選ぶのが当たり前のような風情。
すべてをイチからお作りになるつもりはないんでしょうか?
新場面・ミッションがいい!!
兵士に扮した礼真琴が、あるミッション(使命)を持って戦地に赴きます。舞空瞳扮する恋人への想いなど、謝珠栄先生振付のダンスでストーリーをお見せします。
宝塚歌劇公式HP
曲が切ない、スピード感のあるダンス、振付が素敵で 大好きです♪
謝珠栄先生の振付、いつもかっこいいな~と見惚れます。
こっちゃんの大劇場トップお披露目「眩耀の谷」が謝珠栄先生の演出だったのも、礼真琴の魅力を最大限に魅せようという劇団の配慮だったのかな、と思っていました。
青年・ミハエル、銃弾に倒れます。キュ~~ン…
ハード・ボイルドが大のお気に入り!!
PARADISO(パラディッソ 作曲:南佳孝)は、とうこさん(安蘭けい)はじめ、いろんな方がショーで歌ってらっしゃいますが、チャイナ服のPARADISOしか観たことなかったんです。
今回、初演に近い、という通り、PARADISOも初演の真矢みきさんと同じ、ストライプのスーツに中折れ帽でした。
こっちの方が断然素敵 for me. かっこよかった~♪
逆に、何故PARADISOで中華服なのか、謎!! ^^:
かっこいい黒燕尾の振付で定評のある羽山紀代美先生が担当されていて、まさに「男役の美学」、堪能いたしました!
こっちゃんの低音ヴォイスもお歌に合っていて胸に迫ります。
ずっと観ていたい場面です。
峰さを理さんのロマンチックレビュー「テンプテーション!」
真っ赤な衣装で銀橋で歌うこっちゃん。
やっぱり地の底から湧いてくるような??低音に魅了されます。
それにしても、大人数使いが多いな。
退団する2番手・愛月ひかるの登場場面に劇団の愛を感じて◎
薄紫の帳の向こう
ドレープがたっぷりの薄紫のコートを着た愛ちゃんが「思い出は薄紫のとばりの向こう」をしっとりと歌って 下手から上手へ。
退団する愛ちゃんのための場面で、じっくりと愛ちゃんを堪能できる場面♪
でも。。。何もまた岡田先生の過去作品の曲を使わなくても…とちょっと反感。
世の中には素敵な楽曲が溢れているのに…
著作権料が不要なのかしら?
ゴールデン・デイズ
これぞ、愛月ひかる!!な、真っ白の軍服とブーツ。本当にかっこいい!
若い士官と淑女たち… どこかで観たような…?
って、これ、去年、岡田先生作、凪七瑠海主演の「パッション・ダムール」で使った場面、また使ってる~^^;
オペレッタの名作「The Student Prince」で思い出したわ。
使いまわしの頻度が高すぎ!いい加減にしてほしい。
愛ちゃんがかっこいいので 愛ちゃんに免じて許す(何様っw)
士官の遥斗勇帆と朱紫令真がセンター取ってて、歌える2人にしっかり場面を与えてくださったのは嬉しいです!!
安定のプリンス&プリンセスに あいちゃん、くらっちでうっとりするようなデュエットダンス。
そんな脇を固めるのが 天寿光希、大輝真琴と 真ん中寄りに天華えま、極美慎。美しい。
みっきーは芝居でもショーでも持っていきますね~^^
新場面・アシナヨ ←前からあったらしい?
タイトルが韓国風と思ったら、조성모(チョ・ソンモ)さんの「 아시나요(知っていますか)」と言う曲だそうです。
K-POPファンの方はご存知なのかな?
とても胸に響くメロディで…素敵な曲は、素敵な歌声で聞きたいので、大満足でした。
最初はこっちゃん、デュエットダンスになってからは、愛ちゃんが歌います。
愛ちゃんの歌にのせて舞うトップコンビ、という場面が胸熱でした。
愛ちゃんは、大階段の10段目ぐらい?でも歌い、舞台に下りてからも歌って、最後は3人で並んで踊ります。
この並びは、最後なんだな…と思うと寂しさを感じずには居られません。
見せ場をもらっている生徒さん
プロローグ、ペアで踊るダンディ&レディたち
天寿光希、綺城ひか理(97)、天華えま(98)、極美慎(100)
音波みのり、有沙瞳(98)、小桜ほのか(99)、水乃ゆり(102)
上級生を除いた中堅~下級生です。
娘役2番手のくらっち(有沙瞳)、やはり強い!
お芝居で出番少なかった分、配慮されてショーでは大活躍です!
そして、小桜ほのかちゃんも 水乃ゆりちゃんも、お芝居でもショーでも目立ってましたね。
ロマンチックレビュー帽のビューティフル・ラブ
岡田敬二先生のロマンチックレビューといえば、な大きなつばの帽子。
ピンク、ブルーのドレスが紫りら、音咲いつき、二條華、彩園ひな、紅咲梨乃、澄華あまね。
黄色(有沙瞳)と黄緑(小桜ほのか)のドレスお二人がセンターで、帽子の裏側にもレース付きで差別化されてました。
ハード・ボイルド
男役さんが中心の中、退団する紫月音寧&夢妃杏瑠のお二人がタンゴの女として登場。
男役同士のタンゴ、瀬央ゆりあ(95)&綺城ひか理(97)
ここは、長身ダンサーで退団者でもあるかなえちゃん(漣レイラ 94期)で観たかった!
スポットライトの下で踊る、美味しい場面だから、今後のご活躍が期待されている生徒さんで、ということかもしれないですが…惜しい…
エトワール
娘役2番手・有沙瞳。
くらっちの星組でのエトワールは初めてなのですが、一度経験しているのだから、他の若手抜擢でもいいのに…と思うのですが。
くらっちは池銀というバックが付いている上に実力もある、やはり強いですね!!
娘役は、くらっちとほのかちゃん前面に押し出してましたね。
くらっちと、上級生のはるこちゃん(音波みのり)も強い!!
フィナーレの羽根が話題に!
白燕尾と白ドレスに白のトップハット。
薄いピンク濃いピンクのブーケのシャンシャン。
夢のような光景にうっとり。
トップ3は こっちゃんは真っ赤、なこちゃんはピンク、あいちゃんは濃いピンク一色。
今回、せおっちは、肩にふわふわのマラボー♪
ことちゃんの羽根が三重構造になっててびっくりw
大羽根の後ろに、中、小の羽根が付いているからすごく立体的でした。
長いナイアガラは見当たらず。
初日映像で、黒いナイアガラちらっと見えたような??
ちょこっと心配した「モアー・ダンディズム!」でしたが、杞憂に終わり、たっぷり楽しんだ1時間でした。
ま、お芝居は、アレですけど、ショースターのトップなので ショーが大満足で通えます!
岡田先生には、もう少し、新作への制作意欲を向上していただきたいです。
過去作品に、新場面2つ入れて満足してちゃダメ、年齢は言い訳にはならないです。
鳥あたまのワタクシが1回観ただけで書いてるので間違いがあったらごめんなさい。