柳生忍法帖…思ってた感じと少し違いました。
幕が下りた後、友人は何度も寝た、と^^;
私も、何度か睡魔に襲われて大変でした^^:
主演のこっちゃん(礼真琴)ひとりなら、浅黒い肌に、隻眼、華やかな立ち回りもあり、歌は最高!! こっちゃんの歌声をずっと浴び続けたい!!と思う こっちゃんのこっちゃんによるこっちゃん最高の作品なんですけど!!!
自分記録用に書いていますのでネタバレあります。
以下、自己責任でお読み下さい。
浅田次郎さん作品を舞台化したときなど(王妃の館、壬生義士伝)演出家との対談で、舞台化して素晴らしい作品に描いていただいてと、お褒めくださってました。
山田風太郎さんは既に故人ですが、もしご存命なら、「こんな作品にしちゃったんだ…?」とおっしゃるかもね~って思いました。
エログロな部分がある「柳生忍法帖」からエログロを抜いて面白くしたら、軽くなりすぎた感じがしました。
十兵衛は、もちろんかっこいいのですが、父(演:朝水りょう)が出てくると、コソコソ隠れたり、おちゃめで可愛いのです。
面白いと言えば面白いけど、もっと精悍でかっこいい部分をクローズアップして欲しいと思いました。
原作では、これ以上ないぐらいブラックで憎い加藤明成(演:輝咲玲央)ですら、舞台に載せると、なんだか牙を抜かれた獣のように、情けないお殿様になっていて残念・・・orz
もっとキリッとシャープな時代物を観たかったわ。
原作本の上巻には登場しないゆら(演:舞空瞳)が、冒頭から登場してます。
芦名銅伯(演:愛月ひかる)の娘で、銅伯が憑依している??ところは、なこちゃん(舞空瞳)と愛ちゃん(愛月ひかる)が2人で同じセリフを言うのですが、銅伯の声にエコーかかっているのか、2人でしゃべるせいか、すごく聞き取りづらかったです。
懸念したとおり ダラダラ山場なし
文庫本上下巻 計1000ページ近い作品を、1時間半にまとめるのは大変な作業だったと思います。
原作通りの流れで進みますが、それが、「ストーリーをなぞっている」という印象で、ダラダラしている気がしました。
起承転結、という言葉がありますが、それがなくて、あれもこれもとエピソードを盛り込んでつなげた感。
一番の見せ場は?と言うと、…わからない。orz
七本槍との対決場面は、七本槍のメンバーはバラバラに死んでいくし、盛り上がりにかけます。
最後は、女たちが漆戸虹七郎に仇を討てるようにと、漆戸(演:瀬央ゆりあ)の脚の筋を切るという技をかけた十兵衛。
動けなくなった漆戸に斬りかかる堀家の女達。
ここも。絵面的にあまり好きではなかったわ。
仇は討ったものの、観ていてあんまりすっきりしないのは何故か?
観客は、そこまで 七本槍に対して憎しみを持つほど感情移入できてないのです。
原作では、七本槍は、親兄弟の目の前で妻や娘を殺します。とてもグロテスクな場面ですが、それがあるからこそ、七本鎗憎し、の気持ちも生まれますが、そこをすっ飛ばしているのでただ 芦名銅伯の手下で「極悪非道なツワモノども」と説明されても、感情は生まれないのです。
唐突な感じがした ゆらの告白
何故ゆらがヒロインなのか、謎なのです、あまり印象に残らないお役です。
父が芦名銅伯で、夫が暴君・加藤明成、と家族がすごい。
加藤明成との絡みは・・・横に立ってるだけ?
十兵衛に急に「恋をしました。」とか言ってたような?
それまで 殆ど会話らしき会話もないし、感情のぶつかりあいもないのに。
衣装は豪華ですが、ストーリー的にこれいる?なお役に感じました。
舞台ごちゃつく大人数芝居
とにかく舞台上に人が多い!
七本槍、堀家の女達、雲水、と7人単位で登場するので、他のお役の人と入り乱れて、ここまで出さなくても…と思うほど。
なんでも詰め込み過ぎは、一番見せたいものを霞ませてしまいます。
場面でも役者でも。
この前の雪組の「CITY HUNTER」も忙しかったけど、「柳生忍法帖」も忙しかったわ。
トップコンビ以外の美味しいお役
沢庵和尚 天寿光希
最初から最後まで、たくさんのセリフをもらってたくさんの場面に出てました。
3番手並のお役というのも頷けます。
紙屋の娘・おとね 水乃ゆり
真っ赤なお着物だけでも目立つのに、加藤明成の元から逃げ出して、堀家の女達に、お香の術にかからないように、逃げて下さい!と走ってくるので目立ちます。
今公演、ゆりちゃんがショーでもポジションが良かったです。
多聞坊 天飛華音
雲水の中で、1人だけセリフがあって。
十兵衛に憧れているという設定でこっちゃんと絡みあり。(大野先生の創作)
そして、十兵衛に扮して七本鎗を相手に戦いを挑むが負けて、浪人笠を取られたら…十兵衛ではなく、…お前は誰だ?? という見せ場も。
謎のお役
芦名銅伯・天海大僧正 愛月ひかる
上巻では、籠に乗った天海と加藤明成の籠が山道ですれ違う場面があるのですが、くわしい記述はなし。
下巻で銅伯との関係も語られるのでしょうか?
銅伯と天海は双子で、銅伯を討つためには、まず天海の息の根を止めなければならないのだそう。
ここは、映像を使って うまく二役をにしていましたね、大野先生。
天海が自害した時、銅伯の命も潰えてしまいます。
天海と銅伯の関係性、次回じっくりと観ようと思います。
天丸・地丸・風丸という3匹の犬
具足丈之進(演:漣レイラ)は3匹の犬を使って敵を倒すのですが…
ぱっと見、人間!! いや、本当に人間?
具足に付き従う それぞれ黄色、オレンジ、黄緑色の衣装の3人。
わらべうたを歌う姉(都優奈)が、昔弟に歌って上げた、と告白する場面、その弟というのが、天丸だったようで…やっぱり人間。
わかりにくい・・・^^;
犬っぽく、ポニーテールにもふもふ付けてました。
天丸の姉(都優奈)のわらべうたがとても美しい声で…魅了されました。
幕開きのご挨拶前から、わらべうたが流れているのですが、これも、ゆうなちゃんの歌声だったんですね? → なこちゃん(舞空瞳)の歌声だそうです。コメントで教えていただきました^^ 訂正いたします。
この「柳生忍法帖」…礼真琴主演だから観れる作品。
ほんと、こっちゃんの歌声、最高!!
こっちゃんの居ない「柳生忍法帖」なんて…リピート辛い…
幕間休憩中に
何度も寝たと言う友人が「これ、後3回観るの辛い…」と言ってました。
「モアー・ダンディズムに期待しよう!」
で、モアダン、岡田敬二先生だし、こちらも、また~りで眠~いのかな?とちょっぴり心配してましたが、大丈夫、うん、通える!! ホッ。
芝居は無理でも、ショーでこっちゃん&星組生が歌い踊るの観て、幸せな気分で帰れます^^
今日は、夫と息子が帰省してるから、「萩の月を買って帰るね!」って約束してたから、幕間休憩にレビューショップへGO!
売ってない~(泣)
商品の入荷が遅れていて、いつ入るか不明とのこと。
目処が立ったら、HPに発表になるそうです。
がっかり。
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