『岩手日報』などに1962年10月23日から1964年2月4日まで、『尼寺五十万石』の題名で連載され、単行本刊行時に改題された。
なぜ、この作品?とも思ったのですが、痛快な復讐劇で、とにかく愛すべきキャラクターの柳生十兵衛。
アクションシーンも多く、こっちゃん(礼真琴)にぴったり♪
8月6日にキャストが発表になりました。
いくつかわからないお役がありましたが、そのなかのいくつかははっきりしました。
今回読んだ上巻には、まだトップ娘役の舞空瞳ちゃんが演じる「おゆら」も、その父の愛ちゃん(愛月ひかる)演じる芦名銅伯も登場しません。
キャストをおさらいしてみましょう。
柳生忍法帖 配役表
⚠配役は宝塚歌劇公式HPより引用しています
⚠お役の詳細は柳生忍法帖、Y十M~柳生忍法帖~Wikipedia および かまくらのともサイトより引用
柳生十兵衛 | 剣豪 | 礼 真琴 |
ゆら | 加藤明成の愛妾、銅箔の娘 | 舞空 瞳 |
芦名銅伯 | 芦名衆の頭目 七本槍の師 | 愛月 ひかる |
堀主水 |
元加藤家の家老 |
美稀 千種 |
千姫 | 豊臣秀頼正室、天秀尼の義母 | 白妙 なつ |
沢庵宗彭 | 武芸に通じた高僧 | 天寿 光希 |
お圭 | 稲葉十三郎の妻 | 音波 みのり |
吉田修理 | 千姫に使える老臣 | 大輝 真琴 |
加藤明成 | 会津藩藩主 暴君 | 輝咲 玲央 |
お品 | 金丸半作の妻 | 紫月 音寧 |
お沙和 | 多賀井又八郎の妻 | 夢妃 杏瑠 |
具足丈之進 | 七本槍 | 漣 レイラ |
司馬一眼房 | 七本槍 | ひろ香 祐 |
さくら | 真鍋小兵衛の娘 | 紫 りら |
漆戸虹七郎 | 七本槍 | 瀬央 ゆりあ |
お鳥 | 板倉不伝の娘 | 音咲 いつき |
柳生宗矩 | 十兵衛の父 | 朝水 りょう |
鷲ノ巣廉助 | 七本槍 | 綺城 ひか理 |
稲葉十三郎 | 堀家家臣 | 彩葉 玲央 |
天秀尼 | 鎌倉の尼寺・東慶寺の住職 | 有沙 瞳 |
平賀孫兵衛 | 七本槍 | 天華 えま |
お笛 | お千絵の端女 | 澪乃 桜季 |
多賀井又八郎 | 堀主水の弟 | 夕渚 りょう |
真鍋小兵衛 | 堀主水の弟 | 天希 ほまれ |
金丸半作 | 堀家家臣 | 湊 璃飛 |
お蝶 | 華雪 りら | |
お千絵 | 堀主水の娘 | 小桜 ほのか |
板倉不伝 | 堀家家臣 | 天路 そら |
木村助九郎 | 柳門十哲の一人 | 遥斗 勇帆 |
出淵平兵衛 | 柳門十哲の一人 | 蒼舞 咲歩 |
紙屋の妻 | 七星 美妃 | |
庄田喜左衛門 | 柳門十哲の一人 | 朱紫 令真 |
田鶴 | 江戸の小納戸衆・間宮大学の妻 | 二條 華 |
村田与三 | 柳門十哲の一人 | 希沙 薫 |
香炉銀四郎 | 七本槍 | 極美 慎 |
狭川新左衛門 | 柳門十哲の一人 | 煌 えりせ |
大道寺鉄斎 | 七本槍 | 碧海 さりお |
間宮主馬 | 間宮大学の息子 | 颯香 凜 |
紙屋五郎右衛門 | 武州粕壁の本陣「紙屋」主人、おとねの父 | 夕陽 真輝 |
台月尼 | 東慶寺の尼僧 | 彩園 ひな |
多聞坊 | 沢庵門下の僧 | 天飛 華音 |
明玉尼 | 東慶寺の尼僧 | 紅咲 梨乃 |
雲林坊 | 沢庵門下の僧 | 咲城 けい |
薬師坊 | 沢庵門下の僧 | 奏碧 タケル |
天丸の姉 | ????? | 都 優奈 |
喜四郎 | 鳳真 斗愛 | |
お浜 | 澄華 あまね | |
おとね | 紙屋五郎右衛門の娘 | 水乃 ゆり |
天丸 | 具足丈之進の犬?手下? | 瑠璃 花夏 |
十乗坊 | 沢庵門下の僧 | 紘希 柚葉 |
地丸 | 具足丈之進の犬?手下? | 星咲 希 |
嘯竹坊 | 沢庵門下の僧 | 羽玲 有華 |
心華坊 | 沢庵門下の僧 | 碧音 斗和 |
風丸 | 具足丈之進の犬?手下? | 綾音 美蘭 |
竜王坊 | 沢庵門下の僧 | 御剣 海 |
個性豊かな七本槍のメンバーは
具足丈之進(ぐそく じょうのしん) 漣レイラ
原作では、巨大な3匹の犬を使うのですが、私は、くの一を使うのかな?と推測。
小男の設定だけど、かなえちゃん(漣レイラ)は長身ですね~^^
鷲ノ巣廉助(わしのす れんすけ) 綺城ひか理
指で竹に穴を開けられるほどの力持ち、素手・素足で寺の山門の厚板を打ち抜くほどの怪力で巨漢。
あかさんと全然イメージ違うけど!
大道寺鉄斎(だいどうじ てっさい) 碧海さりお
鎖鎌の達人。吉原で、鎖鎌を振り回し、自滅。
一番に死ぬのが鉄斎。
さりおくんは、新人公演で2番手役の芦名銅伯を演じるので、一番に死んじゃうけど、新公で頑張ってね^^
司馬一眼房(しば いちがんぼう) ひろ香祐
革鞭を操って、遠くのものを手繰り寄せたり、巻きつけて絞め殺したりする技を持つ。
香炉銀四郎(こうろ ぎんしろう) 極美慎
いかつい男たちの中で、唯一、美しい青年。やっぱり、かりんちゃん!適任です!
霞網を使って、敵を一網打尽にしとめ 薬でも仕込んであるのか、気絶させてしまう技を持つ。
平賀孫兵衛(ひらが まごべえ) 天華えま
長槍の使い手。お鳥にやっつけられ、2番目に死亡。
漆戸虹七郎(うるしど こうしちろう) 瀬央ゆりあ
隻腕の剣客。一番恐ろしい男。(個人的印象です^^)
役どころがわかりにくかったお役について
紙屋五郎右衛門(夕日真輝)、紙屋の妻(七星美妃)、紙屋の娘(水乃ゆり)
江戸で残虐の限りを尽くした加藤明成は、柳生十兵衛に大恥をかかされ、ふるさと会津に戻ることを決意。
が、大名たるもの、何日もかけ、家来をつれての旅路となります。
主水を逃げていた高野山から引きずり出し、鎌倉・東慶寺の尼寺に逃げ込んだ主水の家来の妻、娘らをなぶり殺しにしたところを、通りすがった千姫に見咎められたことで怖気づく明成。
千姫は将軍の姉、という立場ゆえ、寝覚めが悪い明成。
家来が、殿にはおなごが必要じゃ、と見初めたのが 2泊目、古川の宿(本陣)・紙屋の娘・おとね。
七本槍の残党にさらわれ、明成の籠に押し込められて…というシーンが採択された模様。
美人の娘役に水乃ゆりちゃん、納得。
暴君・加藤明成、暴挙に国元を出奔した堀主水
極悪非道の藩主、明成に芝居巧者のオレキザキ(輝咲玲央)が抜擢。
このお役はオレキザキ以外、考えられないです!!楽しみ^^
国家老・堀主水は、美稀千種さん、沢庵宗彭は天寿光希。
ワタクシ的には、このキャスト反対のほうがピンとくるんですけど…。
月組「夢現無双」でも、沢庵和尚は、組長の光月るうさんが演じておられましたね^^
千姫、吉田修理、天秀尼
千姫は、徳川秀忠の娘にして、豊臣秀頼の妻、将軍家光の姉、とセレブ中のセレブ。
幼くして大坂城落城で行き場のなくなった秀頼の娘を、尼寺で育てることを条件に、千姫の養女として引き取ったのが 天秀尼。
血のつながらない母娘で、年は一回りしか離れてなかったんですね。
千姫に、副組長の白妙なつちゃん。養女で東慶寺の尼の天秀尼に有沙瞳ちゃん。
どちらも歌上手なので、母娘のお歌場面などあるといいなぁ~♪
千姫の家来の吉田修理にマイケル(大輝真琴)。
マイケルも芝居の幅が広いので、あまり出番は多くないのかもしれませんが、キラリとひかるお芝居を見せてもらえたら嬉しいです。
間宮大学の息子の間宮主馬(颯香凛)、間宮主馬の妻・田鶴(二條華)
8月6日の記事で、田鶴は間宮大学の妻、と書いていましたが、主馬の妻です。訂正いたします。
参考にさせていただいた 「かまくらのとも」さまのページに、田鶴は間宮大学の妻と書かれていたので、引用させていただきましたが正しくは大学の息子「主馬の妻」です。
七本槍が般若の面を付けて悪事を働く「般若組」が、祝言をあげる若い男女を誘拐し、女性を加藤明成に献上、男性の方は道端に放り出す、という極悪非道の所業。
具足丈之進の3匹の犬、天丸・地丸・風丸に瑠璃花夏、星咲希、綾音美蘭
3匹の犬を使う具足丈之進。
3匹の牛程もある大きな秋田犬を操っています。
武器と違い、生き物だけに、標的を嗅ぎ分けたり、噛み付いたりという役割を担っています。
にしても…若手娘役さんが子牛程もある大きな秋田犬の役…な訳ないですね^^
「ほんものの魔法使」のしゃべる犬・モプシーほど可愛くない、丈之進のために働く獰猛な犬たちです。
ここは、大野拓史先生の創作で、丈之進の右腕となって働く、くノ一(女忍者)とかに大胆に…設定を変更しているのかもですね。
天丸の姉役は、都優奈ちゃん。←原作にないお役(当たり前w)犬の姉って…^^;
依然わからない、お蝶(華雪りら)、喜四郎(鳳真斗愛)、お浜(澄華あまね)
キーパーソンのおゆら、芦名銅伯もこれから登場ですから、下巻を読むのが楽しみです!!
尼僧、雲水について ←書き忘れ追記
尼僧は、堀家の女達が匿われていた東慶寺の尼僧でしょう。
著作の中に、名前は出てこなかったのですが。
雲水は、堀家の女達が江戸で匿われていた沢庵宗彭の寺・東海寺の雲水ですね。
加藤明成が、会津に戻るところを お千絵たちも雲水に扮装して二手に分かれて会津を目指しますが、付き添ってくれたのが東海寺の雲水。
こちらは、会津へ向かう街道で3人の雲水にご活躍があるので名前が出ています(多聞坊、雲林坊、薬師坊)。
今公演の新公主演の天飛華音くんが雲水なのも頷けます。
新公で大きなお役を当てられた生徒さんは、本公演でのお役は小さめですものね。
原作の感想は、姉妹ブログのhappyの読書ノートに書いています。
もし、ご興味あれば御覧ください。