花組公演『鴛鴦歌合戦』『GRAND MIRAGE!』初日を観てきました。
演目発表になった時には、大いに不安になりましたが、原作の映画を観て、面白そう〜!と胸を撫で下ろして、今日を迎えました。
自分用に初日の感想を記録します。
閲覧は自己責任でお願いします。
⚠️ネタバレありますのでご注意ください
開演直前になっても緞帳が下りたままで、紗幕なし??
おぉ〜〜〜、華やかなチョンパで始まりました!!
小柳先生の苦肉の策で1時間半に尺延ばし
原作映画の上演時間は1時間9分。
宝塚の上演時間1時間半にするための工夫があれこれ見受けられます。
まず、チョンパからの和物ショー。
1️⃣ 和物ショー
お春ちゃん(星風まどか)のお父さんが傘張りの仕事をしているので、ピンクや紫の傘を使った踊りを…
大階段を使って華やかに繰り広げます。
2️⃣ 源平、一の谷の戦いの場面
映画でもこの場面はありますが、さらに手の込んだシーンになっています。
横笛が、笛の名手、平敦盛のものだ、と言い、
その笛の由来の説明芝居。
平家の公達と敦盛(帆純まひろ)、熊谷真実(峰果とわ)、敦盛の妻・玉織姫(朝葉ことの)
3️⃣ 山寺の場面
原作映画になかったと思うので、尼僧の皆様(京三紗、美風舞良、琴美くらら)どういう役回り?と思ったら…
礼三郎の出自にまつわるお話、なるほど〜!
もてもての礼三郎と3人の娘役さんが可愛い♪
れいちゃん(柚香光)の着流しのなんと似合うことよ。
江戸の粋。
浪人らしく、さら〜っと生きているのがかっこいいです。
想いを直球で投げてくるおとみちゃん(星空美咲)が面白くて可愛いです。
あ、また出てきた!って楽しみになるぐらい。
大勢取り巻き引き連れているのも、丁稚を連れ歩いているのも大店のお嬢様感があって楽しい。(原作通り)
丁稚の三吉は、今回休演の希波らいとくんの代役で天城れいんくん。
いつも列の一番最後にいて、深々と礼をして去っていくのが可愛いです。
プログラムには、三吉は天城れいんになっているので、希波らいとくんの休演が発表になった6月23日よりも前に決まっていたのかしら??
HPの相関図は、希波らいと、のままですけどね…。
想いはあるのに、素直になれないお春ちゃん。
羨ましかったり悔しかったりのお春は、傘を売ってほしい、というおとみちゃんに、20両でも売ってあげないも〜〜〜ん!と張り合うところも可愛いです^^
それでも、れいちゃんとまどかちゃん、お似合いのカップルで並びがいい!
礼三郎(柚香光)の再従姉妹の藤尾(美羽愛)は、お父さん(綺城ひか理)を猛プッシュして礼三郎のところへ縁談の催促に。
娘がうるさく言うので来た、と内情をバラす父に照れる藤尾が可愛いです^^
花咲城の殿と麗姫
骨董狂いのお殿様(永久輝せあ)、傘張り浪人の家にまで来ちゃいます。
お春ちゃんに目が釘付け!
殿様らしからぬ、肩に力の入らない軽妙なお芝居で『鴛鴦歌合戦』らしい明るい娯楽作になったと思います。
骨董狂いから目を覚ましてもらおうと一計を案じる麗姫(春妃うらら)。
宝塚最後のお役は、しっかりもののお姫様、セリフも多く見せ場ありでよかったです!
鴛鴦の香合が…そう来たか
お家騒動、というか、行方知れずになった殿の兄を探すことになりましたが…なんと!
礼三郎だった…その証拠こそずっとお守りに持っていた鴛鴦マークの香合。
最後にほっこりする場面も盛り込んで、原作映画より感動作になっていました。
お芝居のテーマは普遍的でOKでも、音楽が古臭すぎる
原作映画と同じ曲を使う必要…あるのか問題。
1939年当時、流行の曲であったとしても、
84年経った今、当時の曲をそのまま使うのはどうでしょう?
ズンチャカチャカチャカ♪と前奏が流れてきただけで _(┐「ε:)_ズコー コケる。
宝塚のお芝居でもショーでも、耳に残るフレーズ、というのがあり、
頭の中でリフレインして離れない〜〜〜、ぐらい耳馴染みがいいです。
以前、スカイステージの番組、『Musica Musik』で、そのように意識して作曲されているのだ、と知りました。
確か…太田健先生がおっしゃった記憶。
さ〜てさてさてこの茶碗〜♪ の歌は好き^^
原作映画は、オペレッタ、宝塚版より歌唱場面が多いような…
宝塚の方がお芝居の要素が強いかな。
和物オペレッタ『鴛鴦歌合戦』ならもう少し歌唱場面欲しいかな!!
星組の『1789』に続き、れいちゃんの客席登場もありましたし楽しい作品でした。
初見なのでざっくり感想。
当初の不安は吹き飛んで…花組の生徒さんたちが楽しそうにお芝居してるのを観ている開けでこちらも楽しい。
これからの進化も楽しみにしています!