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夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【月組】2022年観劇納めは『ELPIDIO』|キャスト別感想

2022年12月8日 『ELPIDIO』11:30公演を観てきました。

 

ネットでも、スカイステージの初日映像でも、楽しさが伝わってきて評判のいい公演ですので、楽しみにしていました。

 

先日の配信を観そびれて、1回だけの観劇で、見落としないか、ちゃんとセリフは聞き取れるか、心配していましたが…

 

わかりやすくて、面白くて、メッセージ性もあり素敵な作品でした。

 

「かっこいい振り付け」に定評のある謝珠栄先生 作・演出・振り付けで、ダンス場面も多く、眼福でした♪

鳳月杏の魅力がギュギュッと詰まったELPIDIO

鳳月杏、と聞いてどんな言葉を思い浮かべるか。

ワタクシは…

脚長、はにかんでる笑顔がかわいい、歌もダンスもイケるショースター♪

です。

 

今公演2度目の東上公演主演、軍服もスーツもとってもお似合いで『出島小宇宙戦争』も良かったですが、ちなつちゃん(鳳月杏)のスタイルの良さを満喫できました^^

はいからさんが通る』初演の青江冬星役では、漫画から抜け出したよう、と話題になるほど♪

今日、軍服の黒ブーツ姿を観て、『春の雪』の洞院宮治典を思い出して…懐かしかったです…あれから10年。

こんなに素敵な2番手さんになる日が来るとは、あの頃はまだ…。

 

『ELPIDIO』は、主に酒場・Camino場面と、アルバレス侯爵邸の場面ですが、

酒場の場面は楽しく、侯爵邸の場面は面白く…つまるところ、全編楽しい!!

 

今回2番手役の彩海せらくんとの絡みも新鮮!

セシリオ(彩海せら)が兄と慕う関係性も良かったです^^

 

アルバレス侯爵に瓜二つなロレンシオは侯爵になりすます、という公演解説を読んでどんな感じに演出されるのか気になっていたのですが、

こんなに笑いを取る場面だったとは!!

急に帰宅したパトリシアの前で侯爵になりすます件は抱腹絶倒♪

 

そしてフィナーレ。

ダンサー・鳳月杏の面目躍如で、男役さんたちと扇を持って踊るナンバーは、もっと観ていたいため息ものでした。

 

ちなつちゃん、スーツも軍服も、ガウンも、何を着ても素敵に着こなし、似合ってました。

衣装担当は、ワタクシの大好きな加藤真美先生、ありがとうございます^^

 

キュートでありながら芯のある女性を好演・彩みちる

センターは何度も務めているので、豊かな経験から、安定のヒロイン。

美しい衣装もサラリと着こなして、「イタリア貴族出身」という設定も頷けます。

 

偽侯爵のロレンシオ(鳳月杏)との絡みも面白く、後半、ロレンシオの想いを知って急速に距離が縮まる二人の関係もいいですね。

 

みちるちゃんは、組替えがポジションアップに功を奏するのかどうか気になるところですが、個人的に、すごく好きな生徒さんなのでいろいろ報われてほしい気持ちはあります。

 

今、とっても輝き、勢いのある彩海せら

組替えが、生徒さんに取って、後にプラスになることが多いね、とよく友人と話しております。

 

新天地で、心機一転、新しい扉を開いて、知らなかった自分を発見したり、新たに出会った生徒さんに刺激をもらってやる気倍増したりするのではないかな、と想像してます。

 

武器の歌唱力を生かして、今日もセンターでソロの場面をもらっていて胸熱でした。

最近大型男役さんの多い月組に、どちらかというと小柄なあみちゃん(彩海せら)が入って不利なのかな?とちょっぴり心配でしたが、歌唱力と華やかな笑顔は最大の魅力なので、これからも、あみちゃんの持ち味を最大限に活かして頑張ってほしいです。

 

今回のお役、ロレンシオを慕う役で、10期違いの主演のちなつちゃんとの場面も多く大いに刺激になっているのでは、と思います。

 

上級生コンビ 白雪さち花&千海華蘭

芝居巧者のお二人が酒場にいるので、2人で4人分ぐらいのパワーを感じます。

表情や間、滑舌という芝居になくてはならない要素の表現が最高!

専科さんが加わると芝居の厚みが増すように、さちかちゃんとからんちゃんも、場面に入っているだけで、お芝居が色濃くなります。

 

さちかちゃんは、新聞社勤務の女性運動に傾倒する、進歩的な女性。

からんちゃんは、人のいい酒場の亭主、そんな二人が…^^と いい展開♪

 

専科の輝月ゆうまは、期待通りの働き

月組出身のまゆぽん(輝月ゆうま)は、昨年の『桜嵐記』を最後に専科に異動しましたが、その後も途切れることなく特出されていますね。

 

歌唱力もあり、老け役が巧い実力者で、笑いを取る演技もお上手。

まゆぽんが特出、と知っただけで、期待値がうなぎのぼりです、そして絶対に期待を裏切らない!

 

今回もアルバレス侯爵の秘書として、侯爵家のために、偽侯爵を仕立て上げるところが笑いのツボ。

脚本が面白い、ということもありますが、たくさん笑わせて頂きました。

 

トリオで面白い蓮つかさ

黒燕尾に白手袋、銀縁眼鏡がなんと似合うことか、れんこん(蓮つかさ)の執事。

最初は、門の前に立っているだけなのに、その立ち姿の美しいことと言ったら!!!

 

それなのに、パトリシア(彩みちる)やロメーロ大佐(柊木絢斗)を騙すためのドタバタが面白くて♪

鳳月杏・輝月ゆうま・蓮つかさのお笑いトリオ?がいい味だしてます!!

 

れんこんも、何を演ってもお上手なので、安定のキャスティングですね〜♪

 

ダンス場面豊富で眼福

幕開きからスタイリッシュなダンスが繰り広げられて…これは、不幸な出来事の象徴?

プログラムには「黒衣の弱者」と書かれたキャスト。

 

スパニッシュ衣装でのペアダンスも楽しそうで、誰と誰が組んでいるのか観たりしてました。

 

1幕、2幕ともに100期の桃歌雪ちゃんのソロのフラメンコ場面がありました。

娘役群舞でもセンターもらってました。

ゆきちゃんは、歌唱の人だと思ってたら、ダンスでも見せ場もらうなんて…すごっ!

 

そして、フィナーレのダンス、扇子を持った男役の群舞が最高に素敵♪

ここのちなつちゃんの衣装もいいですね〜♪

 

デュエットダンスも2回リフトがあり拍手喝采でした。

 

男役から娘役に転向したゆうき(蘭世惠翔)は、実はお歌がお上手だったのね、と『グレート・ギャツビー』のときに知りました。

 

今回もセンターでソロもらっていて耳福でした。

 

それぞれ、適材適所の配役で、総勢30名の舞台はお顔もよく見えて、楽しい観劇になりました。

 

2022年の観劇のラストを『ELPIDIO』が飾ってくれました。

 

今日から後半戦だそうです。

12月11日の千秋楽まで、みなさんお元気で♪