宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

MESSIAHは MYツボ!な作品

MESSIAH が 公演ラインアップとして発表されたのは

昨年 2017年11月27日のこと、8ヶ月も前だったのですね~♪

 

異聞・天草四郎、とサブタイトルで 主人公は天草四郎か~

 

歴史の時間にも 島原の乱は習いますけど…

私が授業中に寝てただけなのか?

島原の乱が起きたきっかけとか あまりわかってなかったわ orz

こういうことだったのか~

 

 

今日は 花組の生徒さんの話ではないので面白くもなんともないですよ~

 

念の為w

 

ネタバレあります、ご注意ください。

 

 

 

 

天草四郎といえば 教科書に出てた写真のイメージしか無かったんですが

先行画像の明日海りおas天草四郎のあまりのかっこよさにぶっ飛び! neko_ぶっとび

 

それ以来 楽しみで 楽しみで…

 

先週の観劇に引き続き 7月26日は 2階のセンターから観てきました。

このチケットが、この前 地球ゴージャス観劇帰りに阪神電車の中で買ったチケットです^^

 

前回、後半、もう泣けて 泣けて… ちょっと疲れました~

 

ストーリー展開も 組子の演技も 珠玉のセリフの数々も

すべて泣きポイントです!!

 

この度 世界遺産に「潜伏キリシタン」が登録されましたね。

原田先生は ユネスコに推薦書提出してることをご存知だったのかと思いましたら

「図らずも」と プログラムのご挨拶に書いておられたので 偶然だったんですね~

 

おかげさまで 新聞で潜伏キリシタンの記事を読むこともできました。

キーワードを検索したりして

悲惨な「潜伏キリシタン」の人たちの暮らしを綴ったサイトをいくつか拝見しました。

 

スカイステージの番組「プレステージ」でも 

松平伊豆守信綱役のマイティ(水美舞斗)が 島原や 原城跡を訪れて

当時の様子を聞いていたので 勉強になりました。

 

MESSIAHには 胸を打つ 感動的なセリフがたくさんあって 泣かされました。

本当に 素敵な言葉なので いちいち書き留めておきたいほどです!!

 

美しい言葉を書く演出家、今は 原田諒先生も並び称してあげたいです。

 

演出もね、幕開け オケピから登場で意表をついて

その後の船が嵐に飲まれる所まで 畳み掛けるようなスピーディな展開!

 

そして 一転、江戸城 奥書院で クールダウン。

 

メリハリのある場面転換で舞台に引き込まれます。

 

幕前芝居ばっかり!と悪名高い大御所先生や

なんべん暗転すれば気が済むのか!と言われる先生もいらっしゃる中、

 

ダイナミックに盆を回しながらのセリ上げ下げで見応えありました!

特に今回は2階からなので 舞台やセットも楽しみました。

 

船と波のシーンから 江戸城に変わるところは 圧巻です。

狩野派の金の襖絵も美しく 豪華な天井も下りてきて

そういう  舞台美術もすごく凝ってました。

 

上手花道 180719 (3)

下手花道 180719 (2)

 

こういうセットは時々ありますけど

今回は これはただの飾りではない!!

 

松倉勝家の悪事がバレて 松平伊豆守信綱(マイティ)みずからが

原城近くに 陣頭指揮を取りに来るのですが

 

その時に スルスルっと徳川家 三つ葉葵の陣幕が上がってきて

この絵を隠してしまうのです。

舞台上にも陣幕、一気に 戦場の雰囲気が出ます!

幕は この絵の下の方に仕掛けてあったんですね♪

 

四郎の陣中旗も 本物に酷似! 美術さんがめちゃくちゃ頑張ってます!

 

なんと言っても 泰西王侯騎馬図(屏風)が圧巻ですね!   ↓

 

180726.jpg

 

大矢野島の村の人達が 祈るシーンでは

棕櫚(シュロ)の木が描かれ 眼下に天草の海 遠くに島々・・・というバックなのですが

これと 同じ風景をNHKの隠れキリシタンの番組で観ました。 すごくリアルに感じました。

 

祈りのシーンでは 芽吹幸奈さんの美しい歌声が 神降臨な感じで 泣く・・・

 

細かいところに キュンキュンしながら観てました。

 

原城の十字架のセットも好きですわ♪ 真上からピンスポット当たるようになってて。

反転したら 台の下が地下牢になっています。

山田右衛門が四郎を襲った罪で囚われているんです。

 

あぁ ウルウル…

 

ここで 自分を襲った右衛門作(柚香光)を逃してやる四郎(明日海りお)の言葉に泣けます。

 

幕府はこの戦を歴史から抹消してしまうだろう、

だから お前は生きて この事実を後世に伝えろ

 

あぁ 泣ける・・・

 

山田右衛門は「裏切り者」と称されることが多いですが

「異聞」としてのMESSIAHでは、 原田先生の 右衛門作を悪者にしない温かさに じ~ん

 

 

大階段が 原城の石段として登場し ひとり、またひとり、と

原城にすがるように上っていき 息絶えます。

村人が 十字に倒れたところで 大階段が十字に光るんです、

もう 泣かせる演出が 波のように押し寄せてきます。

 

みりおちゃんは 幕府軍の弾に当たって…

剣を高く振りかざしたまま 

バスティーユのオスカル様のように 果てます…

 

嗚咽を漏らしていると

 

舞台は一転、はらいそ(天国)に!

 

人々の笑顔にまた泣かされて…

 

バックの絵が 宗教画ぽくて あぁ天国だ…って心が震えます。

きっと 有名な絵なんでしょうね 私は知らないけど~^^;

(タッチはラファエロ風です)

 

トップコンビが 金色の衣装を身にまとい 幸せそうに寄り添ってるのを観て ダー(TOT)

 

金の紙吹雪がキラキラ光りながら舞い落ちて ワタクシも昇天…

 

 

前回の公演のショー「Sante!!」の 「スー・ポワ」 レクイエムのシーン。

赤い服を着たメンバーは怒ったような 険しい表情をしていて

神や天使に対しても暴力的でした。

音くり寿ちゃんの レクイエムを聴き ゆきちゃん(仙名彩世)の力で

人の心を取り戻して 笑顔になる。

 

笑顔って こんなに人を気持ちよくして 元気づけるものなんだ、って

改めて思いました。

 

そして 歌上手娘役のエンジェル・ヴォイスは 聴いてるだけで落涙モノです!

 

 

MESSIAHは 悪役ぶりがウマすぎるちなつちゃん(鳳月杏)のお陰で

松倉勝家を憎み 村人に感情移入し 苦しい場面の連続でしたが

ホント ラストシーンで 私自身も 解放された気分になりました。

 

原田先生、うまいな。

 

キャスト別の感想はいろいろ書きたいこといっぱいありますが

次回 8月に観てから また書きます。

 

この公演 ワタシ的には お芝居も ショーも両方いい!!っていう

またとない公演です!

 

感動をありがとうございました!!