ダンス・オブ・ヴァンパイアで 幕を開けた今年の観劇も
いよいよ最後の観劇になりました。
12月9日13時公演。
雪華抄/金色の砂漠 マイ楽。
今日は 雪華抄 絶賛します。
和モノレビューの真骨頂 チョンパでの幕開け、コレに限る!
真っ暗闇から一転、眩しいまでの華やかさ!
このサプライズ感がたまらない!!
私が大好きな星組の「花の踊り絵巻」(酒井澄夫演出)もチョンパでした♪
春
梅の花が咲き誇り 総踊りの賑やかさ 華やかさ
お衣装も梅の柄
みりおとかのちゃん(明日海りお・花乃まりあ)が 手に手を取って下手へと
静々と進み 梅の枝?を指差すところが好きです。
日舞の所作が美しい~~~!
寒椿 雪を載せた椿の絵をバックに松本悠里さん一人舞台。
カゲソロ、透き通るような声で歌うのは 100期生の歌姫 音くり寿ちゃん。
シンプルすぎて やや冗長ですが
着物も扇も椿の柄で本当に こういうのを観る機会はなかなかないので
貴重ですね。
夏
上手すっぽん(セリ)から あきら(瀬戸かずや)が!
手ぬぐいさばきも威勢よく 銀橋渡っていきます。
兄貴なあきらにぴったりの場面。
この夏の場面は 葛飾北斎の波の絵がバックで
ロック調の海にまつわる民謡メドレーで
本当に楽しいです!
ノリノリ!!
かのちゃんのソロや べーちゃんとみれいちゃんの2人も可愛い。
見どころ満載ですね。
秋
賑やかに盛り上がった後は クールダウン。
朧月が出ています。
下手花道から みりお安珍が銀橋を渡り終えた時に
許されぬ恋と知りながら 清姫の想いがたぎって…
安珍清姫の舞が激しいです。
かのちゃん あの重装備のお衣装、大変なのでは??て思ってます。
伝説もドラマチックですが
このシーンも本当にドラマチックな演出で大好きです。
青海波の柄の大布を川に見立て ふわ~っとかのちゃんを隠すと
超早変わりで 清姫は蛇に。
衣装にウロコ(大判スパンコール)が付いた薄茶色の着物です。
(丸山敬太さんデザイン)
そして 清姫の怒りが紅蓮の炎となって…
赤い旗を振る男役さんたち
赤い布に めらめらと炎のゆらめきが映され・・・迫力満点。
最後には 5枚の赤い大布が 天井から一気に落ちるのですが
一枚だけ 誰かが引きずり下ろしていくのです。
こういう 大きい幕を落とす演出好きですわ~♪
何度でも見たいシーンです。
冬
赤い布が落ちたら 真っ暗な舞台に
ひらりひらりと 雪が舞い落ちます。
銀テープ片なのか、ライトを受けてキラキラと光りながら落ちていき
ため息がでるほど美しい。
低い音で太鼓がドーンドーンと鳴ってます。
これ 歌舞伎では「雪の降る」音として使われてますね。
(高校時代、学校から観に行った観劇会で知りました)
うまいな~と感心♪
衣装も皆さん 白のお着物で
歌上手・和海しょうくんの歌をじっくり聴けて 耳福。
場面転換がすごくいいですね!!
スムーズだし メリハリがある!
私が観た中でいまいちだった 「宝塚ジャポニズム」、
1時間しかない ショーを三部に分けたから
途切れ途切れで 流れがいちいち止められて白けました。
幕開きも 華やかなチョンパと違って暗かったし、
「さくら」では 延々と単調な「さくら」の歌が続いて退屈でした。
ま、その後も いもむしゴロゴロですしね、駄な匂いがプンプン。
それに引き換え この和物のショー
原田諒先生 お若いのに!
初・ショー演出にして 和モノなのにスゴイ!!
って思ったら、あの、私が好きな
『宝塚花の踊り絵巻-秋の踊り-』で演出助手をされてたんですね~
納得です!
冬が過ぎたら また春が巡りきて・・・
こういう日本の美しい四季を描き出して 本当にうっとりとします。
花組は台湾で公演した和テイストなショー「宝塚幻想曲」もよかったし、
恵まれてますね~~!
また思いついたら 追記するかもです!
本当に柚香光くんが スカイステージで言ってたように
日本人魂を目覚めさせてくれる民謡や花鳥風月の美しさ。
私は、歌詞が美しいのも注目♪
鶯の初音の声の…や
重ね扇に天つ風~♪
雅だわ~
それと 百人一首からのフレーズも多く
会いみての後の心に比ぶれば~♪ (昔はものを思はざりけり)
百人一首好きなので ほほう!と気づいたら嬉しかったです!
早くも来年の スカイステージでの放送が待ち遠しいです!
もう、目がいくつあっても足りない!!
花組大好きっ!!