メイキング好きのワタクシ、この番組をとても楽しみにしていました。
宝塚屈指の歌上手として誰もが認める望海風斗様。
その望海風斗様=だいもんが、外部のアーティストと組んでCDを出す、というスペシャル企画。
こんなことに挑戦させてもらっていいのかな?と思ったそうです。
一方で、曲を依頼された ナオト・インティライミさんも オファーをもらった時に オレでいいの??と。
だいもんも、インティライミさんも いいの??という控えめなところからスタートされたんですね…
お受けするには中途半端な事できないですし、自分の活動のキャリアの中で冷静に考えてみたらこんな有り難い機会はまず無いだろうと思いました、と。
宝塚から飛び出して 新しい事に挑戦する だいもんと
宝塚への楽曲提供で キャリアに新たな1ページが加わる ナオト・インティライミさん、
WIN WINの関係が 素晴らしい作品を生み出しました。
ナオト・インティライミさんの狙いは
普段しゃべっているような声で録れたらいいな、どこまで宝塚から離れられるかが今回のチャレンジ、とおっしゃってました。
だいもんは、歌うと男役の声になってしまいどうやったら抜けるのか、言われていることはわかるのに 自分から出てる声は全然違っていて プレイバックして聴いたときにショックを受けたそうです。
それでも試行錯誤で歌って 「意識の違いは要所要所で出てきた」と言われ ホッとするのもつかの間、「この倍は欲しい」と追い打ち!!
新境地をみたいな~とナオト・インティライミさん。
「テクニックを外すと 脚色のないその人の素の声になるし 表現として「シャクリ」や「ビブラート」をなくそうと思えば無くせる。
ビブラートを付けたり つけなかったりをすると 音楽表現の幅が格段にあがる。」
こういうアドバイスは、とても貴重ですね。
特に退団後の活動にすごく役立ちますね、だいもん、いい経験をしたね。
歌上手のだいもんも思わぬ苦戦を強いられたのは・・・
宝塚で17年演って 身についた歌い方・技術がかえって邪魔をしたようです。
求められたのは 舞台とは全く正反対のこと。
宝塚の舞台では全身全霊で 魂を込めて歌いますが ナオト・インティライミさんは「薄く歌ったほうが今っぽい。Aメロは無感情でいい」とアドバイス。
今までの歌い方で歌った歌を聴いた時 すごく全身を使って(舞台では)歌うので 体から湧き出すエネルギーを感じたそうですが、「夢をあつめて」の最終Takeを聴いた時、「一人な感じ」がしたそうです。
一人の人間を感じた。
ポツリと一人の人間がいて 思いをポロポロだしている感じが新鮮だった、と。
宝塚ではあの大きな舞台、客席も含めたあの空間を埋める歌を歌っていたんだな、と感じただいもん。
技術面は身についていて 付け加えてしまえるところを 敢えてもっとシンプルなところに戻してみようかな、と思ったようです。
創らないから「人間」が出てくる、それを ナオト・インティライミさんは 引き出してくれようとしたのかなと思った…by 望海風斗
今回 ナオト・インティライミさんに楽曲を提供していただいただけでなく 歌唱についてのアドバイスももらって、鬼に金棒のだいもん、今後がますます楽しみです!!
このレコーディングは、昨年、壬生義士伝 東京公演中(2019年7月26日~ 9月1日)に行われたようです。
多忙な中 スタジオと劇場の両方に通って…お疲れさまでした♪
あの頃からもう 退団の青写真はできていた、ということですよね。
退団が発表になったのは今年の2月でしたが。
→ 【雪組】2020年公演ラインアップ発表!次期体制への序章 2019-11-18
神戸こくさいホールでのコンサートが発表になり、そのコンサートでこの曲がお披露目になるはずでした・・
コロナで計画が見直しになってしまいましたが、ナオト・インティライミさんにお願いして作っていただいた素晴らしい曲を だいもんのコンサートでお披露目出来る日は絶対来ます、楽しみです!
私はね、「夢をあつめて」は、だいもんが 軽~~く 歌っているのと PVの影響もあるのか すごく爽やかな風を感じました。
未来でまた会おう 笑って・・笑って。
この曲を作っておられた時はまさかコロナ禍に見舞われるとは思ってもなかったですけど 素敵な歌詞に勇気づけられそうな 宝塚にとっても だいもんにとっても記念碑的な曲になるような気がします。