雪組公演『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』の人物相関図。
昨日更新されたのですが忙しくて語れず、今日紐解くのを楽しみしていました。
メインキャストとその他大勢感
主人公のシャーロック・ホームズの生みの親、アーサー・コナン・ドイル(彩風咲奈)、
その妻のルイーザ・ドイル(夢白あや)、
シャーロック・ホームズ、がメインキャストですが…
「ある日、自らの筆によって生み出した“架空の存在にすぎない筈の”シャーロック・ホームズがドイルの前に姿を現したら……?」という奇想天外な発想で描く物語。
自らの分身であるシャーロック・ホームズとの対峙、また自分と最も近い他人である妻ルイーザとの対話を通して「自分らしくあるとはどういう事か。自分らしく生きるとは?」というテーマに迫る引用元:宝塚歌劇公式HP
公演解説の一節にある「シャーロック・ホームズ」と対峙することで「自分らしくある」とはどういうことかに迫っていくようですね。
…って、面白そうな香りが微塵も感じられない…
人物相関図を見たら、なにかヒントがわかるかも知れない、と期待してたのですが。
メインキャスト以外どのお役もモブ感がひどいわ orz
ほのかに香り立つ駄作臭
自分が書いた小説の主人公が、実際に眼の前に現れる、とは確かに奇想天外。
現実社会だと、そんな事口走れば、病院に行くことを勧められそう。
実在のコナン・ドイルは、心霊主義活動に入れ込んでいたようですね。
今公演でも霊媒師のエステル・ロバーツ(沙羅アンナ)が登場してます。
恐山のイタコのような存在ですが…この件でストーリーに一山ありそうです。
一番の不安要素はホームズズ、1+10人
シャーロック・ホームズの他に、立場や職業の違う10人のシャーロック・ホームズがいる、という設定に、不安しかないw
阿片窟の男と船長、配管工、なんの接点もなさそうなので、それぞれが適材適所?の場面に現れるのかな、と予想。
で、だ〜か〜ら??
人手不足か?
以下、管理人の邪推なので、大丈夫な方のみ、読み進んでください。
2021年宙組公演『シャーロック・ホームズ』を演出されたのが今作の演出と同じ、生田大和先生です。
あの時、生田先生は、シャーロッキアン(シャーロック・ホームズ愛好家)であることをカミングアウトされてました。
神戸北野町にある、英国館(旧フデセック邸)に行き、シャーロック・ホームズの横顔を模したTシャツも買って、着ておられました。
シャーロキアンである生田先生の中には、シャーロック・ホームズや、コナン・ドイルに関する情報の入った引き出しが沢山あるので、
そこから立ち上ってきたアイデアで書かれた割りと軽めな作品、という印象。
練りに練って、とか、以前から温めていた、とかはなさそうに感じてしまったんです。
実際観てみるまでは、なんとも言えませんが、公演ラインアップが出た時に、
え〜、また〜?と声に出して言ってしまったことをここにご報告いたします。
一から新作を作るのも大変だと思いますが、記憶も新しいうちにまた同じ題材(主人公が違いますが)でがっかり感は否めず。
熊倉飛鳥先生も…昨年『ベアタ・ベアトリクス』でイギリスの画家、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの生涯を、描きました。
今年は『Golden Dead Schiele』オーストリアの画家、エゴン・シーレの生涯を描かれます。
画家シリーズ?
3年ほど空いてたら気にならないけど、立て続けだと、またか〜orzってなります。
昨年、相次いで実力派演出家が退団されたのと産休の演出家さんがいらっしゃるので、今、演出家ローテーションがタイトになっているのかな?と推測。
まだアイデア練れていないうちにどんどんお仕事入ってくるから、似たようなのになってしまうのかも…と深読み。
雪組も試練の中、幕が上がる
10月以降、宝塚歌劇団は大揺れですが特に、雪組はご遺族の生徒さんがいらっしゃるので、他の組とはまた違った組内の空気があったのでは、と思っています。
週刊誌報道では、トップスターの咲ちゃん(彩風咲奈)が理事長に直談判したとか。
頼もしいリーダーシップを発揮していましたね。
宙組生徒さんの急死は、宙組のみならず、各組の組子に衝撃と悲しみに包まれたでしょう。
亡くなられた生徒さんの同期、1期上、1期下の生徒さんや、受験スクールが同じだった生徒さんが各組にいらっしゃいますものね。
組全体が落ち込んでいる時にとても幕は上げられない、そう訴えて初日がずれ込みましたがいよいよ来週、幕があがります。
モチベーションが下がっている中、立ち上がるのは辛いと思いますが、心より雪組のみなさんを応援しています。
宝塚大劇場での観劇チケットは流れてしまったので、東京で観ようとチケット取りました…
ていうか、取れました、あんなに東京公演はチケット難、と聞いていたのに。
取れた〜って喜んで友人にLINEしたら、「私も〜、びっくり!」って返って来たので、買い控えた人がいたのかな?なんて。
「こんな宝塚歌劇団の芝居を観に行く人の気がしれん」、というコメント見て悲しくなっちゃった。
宝塚歌劇団は、ファン心理の上にもあぐらをかいているのかな?
劇団の、「何が起きても、ファンは贔屓を見に来るでしょ?」っていう甘えが、「襟を正す」ことから遠ざけたのかもしれませんね。
で、『ボイルド・ドイル・オンザ・トイル・トレイル』…私の予想に反して、めちゃくちゃ面白くて、リピ必至!な作品になっていますように…