2月13日に発表になった月組トップコンビの退団公演『Eternal Voice』のその他の配役。
新作オリジナルの作品ですから、作・演出の正塚晴彦先生にしかわからないストーリー、配役。
名前が並んでいても、どういった役どころかがわからない。
わかるのは歴史上の人物、メアリー・スチュアートとヴィクトリア女王ぐらい。
宝塚歌劇公式HPの公演解説を読んでわかること
ヴィクトリア女王統治下のイギリス。考古学に傾倒しているユリウスは、古美術商を営む叔父に頼まれ、アンティーク・ハンターとして各地を飛び回る生活を送っていた。そんなある日、彼はメアリー・スチュアートの遺品とされる首飾りを手に入れる。叔父は色めき立つが、その日からユリウスは原因不明の目眩や悪夢に悩まされるようになる。あの首飾りは呪われているのではないか。思いあまったユリウスは超常現象を研究する友人の元を訪れ、助手を務めるアデーラという女性に巡り会う。アデーラはユリウスを一目見るや、全てを察したかのように彼の状態を言い当てる。この二人の邂逅はまさに運命的なものであった。そして二人はやがて巻き起こる国を揺るがしかねない大事件へと誘われてゆく…。ダークな色合いもありながら笑いとペーソスを織り込んだエンターテインメント性溢れるミュージカル作品。
引用元:宝塚歌劇公式HP
場所・時代
イギリス、ヴィクトリア女王統治下
ヴィクトリア女王の在位は 1837年6月20日〜1901年1月22日
日本では1868年(慶応4年)明治維新、1901年は明治34年(明治は45年まで)。
日本の江戸末期から明治末期ごろのお話ですね。
登場人物
ユリウス(主人公・月城かなと)
考古学に傾倒している青年、アンティークハンター。
メアリー・スチュアートの遺品である首飾りを手に入れる。
首飾りを手に入れた日から、目眩や悪夢に悩まされるようになる。
当初(2023.7.10)、「死者と交信できる能力を持った青年」が、突然襲ってくる死者からの呼びかけに苦しむという設定でしたが、宝塚の現状を鑑み?
ダークファンタジーだったものを、「笑いとペーソス(哀愁)を織り込んだエンターテイメント性溢れるミュージカル」に変更されました。
良かった〜♪
トップコンビの退団作品ですから、ダークファンタジーより断然エンターテイメント性溢れるミュージカルが良いっ!
古美術商を営む叔父 ヴィクター・鳳月杏??
甥のユリウスがメアリー・スチュアートの遺品を手に入れたことで色めき立つ。
甥っ子が、骨董価値の高いものを手に入れたんですもの、ワクワクしちゃいます。
超常現象を研究する友人 ダシエル・風間柚乃??
叔父・ヴィクターや友人・ダシエル、名前だけでは役どころがつかめず orz
アデーラ(ヒロイン・海乃美月)
超常現象研究者の助手。
ユリウスを一目見ただけで、彼の症状を言い当てる。
ユリウスと知り合ったことで「国を揺るがしかねない大事件」に巻き込まれる?
世界各地を植民地化・半植民地化して繁栄を極めた大英帝国を象徴する女王として知られ、その治世は「ヴィクトリア朝」と呼ばれる。在位は63年7か月にも及び、歴代イギリス国王の中ではエリザベス2世に次いで2番目の長さ
引用元:ヴィクトリア (イギリス女王) Wikipedia
国を揺るがしかねない大事件が、女王の耳にも入ってお怒りになる、とかそういう役どころでしょうか。
メアリー・スチュアート 白河りり
1542年12月8日 - 1587年2月8日は、スコットランド女王(メアリー1世、在位:1542年12月14日 - 1567年7月24日)
激動の人生を生きたメアリー・スチュアート。
スコットランドで生まれ、生後6日で王位継承。
イングランドの政権を握るサマセット公の攻撃から逃れるため、5歳からフランス宮廷で育てられ、16歳で王太子・フランソワと結婚、後にフランスの王妃に。
結婚して2年、夫フランソワ2世が16歳で病死、未亡人に。(悲運)
翌年1561年にスコットランドに帰国、1565年にダーンリー卿ヘンリーと再婚。
1567年ヘンリー死亡後、ボスウェル伯と3度目の結婚したが反ボスウェル派に投降して結婚2ヶ月後に廃位。
イングランドに亡命するも、
エリザベス1世の王位継承権を脅かす存在として19年の幽閉の後に1587年44歳で刑死。
メアリー・スチュアートの首飾りにはいろいろな怨念が染み付いていてもおかしくないです。
フランソワ2世さえ生きててくれれば、運命はまた違ったものになっていたはず、と思うとあまりにもお気の毒。
白河りりちゃん演じるメアリー・スチュアートは亡霊として現れ、ユリウスに相まみえるのでしょうか?
国を揺るがしかねない大事件が解決した暁には、
首飾りに取り憑いていたメアリー・スチュアートの亡霊は成仏(キリスト教だけど^^;)して去り、
ユリウスは、首飾りを手にした時から悩まされていた目眩や悪夢から解放されるという流れ、とか…?
りりちゃん、すごく目立つお役ですね、何かが匂う??w
我が運命の悲哀を歌いあげるソロ歌唱場面があるのでは??と予想。
やがて巻き起こる「国を揺るがしかねない大事件」とは?
大事件は、史実かフィクションか?
もし、史実なら、面白いですけど^^
「王妃の首飾り」といえば、マリー・アントワネットを巻き込んだフランスの「首飾り事件」が思い出されます。
が、今回は、呪われた首飾りの主、メアリー・スチュアートの物語と、英国王室の系統に関わる物語が交錯していくのかな〜、なんて。
どんな事件かは、観るまでのお楽しみにとっておきます。
正塚晴彦先生の久しぶりの大劇場公演作品。
2016年の『私立探偵ケイレブ・ハント』以来8年ぶり!
筆が冴えたところを見せていただきたいです。
月組トップコンビ、月城かなと、海乃美月 退団公演ですから…
期待しています!