宝塚の生徒さんが亡くなられてから早5ヶ月が過ぎました。
劇団の誠意のなさが露呈、後手・悪手の連続で世間を巻き込んで炎上しました。
目次:
- 96期事件の時から上層部のやり方に「驕り」を感じていました
- 劇団のシナリオどおりにことが運ぶと思っていたの?
- 法律事務所選定は、「最初から関係のある事務所と知っていた」
- リスクマネジメントジャーナルと言うYou Tubeの番組で
- 宝塚歌劇団は阪急阪神HDの出向先
- 指導的立場の人間がいないの?
- 劇団の心ない対応が炎上につながった
96期事件の時から上層部のやり方に「驕り」を感じていました
一般的に、不祥事やいじめで亡くなられるような事があるとまず、
「世間をお騒がせしたことへのお詫び会見」を会社や学校等管理者側が開きます。
宝塚では96期のときも、昨年の事件でも、いち早く会見すべきところをスルー。
出来事を隠蔽しようとしていた事が発覚しました。
なぜ、もっと真摯に向き合えないのか、と阪急阪神HDの傘下なのに…いや、阪急阪神HD傘下故の驕りや甘えがあったのだろうと思いました。
劇団のシナリオどおりにことが運ぶと思っていたの?
1️⃣ 事件1週間後の10月7日、ニヤニヤ会見
理事長(当時)の会見が型どおりで心が籠もってないなくてがっかりでしたが、その後の
企画室長(当時)の会見が火に油を注ぐような、「被害者も加害者もいません」と
ニヤニヤ笑いながら言い放ちました。
笑っている=いじめで亡くなられたのではないよ、というアピールだったのかな、とワタクシは受け止めました。
悪びれた態度ではなく、笑って余裕を見せて、無かったことにしたかったのか、と深読み。
亡くなられた生徒さんのご遺族への挑発とも取られかねない態度。
ここは、室長さんの都合関係なく、弔意を示す、一択です。
ありえない態度に驚きました。
2️⃣ ご遺族側弁護士さんの会見を受けて11月14日の宝塚歌劇団の会見
これが歴史に残る、ひどい会見でした。
まず、このような会見で開口一番に発せられる謝罪の言葉がない。
挙げ句の果てに「証拠があるなら…」という現・理事長の言葉にネット騒然、当然炎上。
これは、かなり長い間燃え続けていました。
高圧的に出れば、押し通せると思ったの?と管理人は勘ぐっていました。
今までその手を使って切り抜けて来られたのでしょうか。
ファンや世間の反感を買う2つの会見に劇団の誠意は感じられず、むしろご遺族側を敵視しているのでは?と感じるほどでした。
法律事務所選定は、「最初から関係のある事務所と知っていた」
会見で使う調査資料を作成したのが、阪急と関わりのある法律事務所だった、ということが後から判明。
もうズブズブなのだな、と呆れるやら悲しいやら。
「最初から把握はしていた。ただ、いまから考えれば失敗だった」
阪急阪神ホールディングス(HD)の関係者は、こうつぶやいた。
「失敗」したというのは、弁護士事務所の選定のことだ。
引用元:朝日新聞デジタル 不信招いた宝塚報告書 「いま考えれば失敗」阪急側は想定外の展開に
(阪急と関係のある法律事務所ということを)把握してたんか〜い!?ってPCの前でめちゃ突っ込みましたよ。
今から考えれば失敗だった、の言葉にも驚きます。
これで「いける」と思ったの?
隠蔽体質だから、わからなければOKという意識だったのかも知れませんね。
このゆるゆるの意識、
阪急と関係のない法律事務所に調査を依頼すると言いながら、その約束さえ守ろうとしない。
自らの発した言葉に対する責任のなさに唖然。
ダメ出しできる人はいないのか?
ことなかれ主義のイエスマンばかりが揃っているのでしょうか、建設的な意見を言うと飛ばされるのかもしれません。
企業風土を変えるのは難しそうです。
リスクマネジメントジャーナルと言うYou Tubeの番組で
宝塚の11月14日の会見について取り上げておられました。
「当事者意識ゼロ」とバーンと目に入ってきます。
記者会見では「報告書通り」と弁護士事務所の作った報告書に責任転嫁。
後に、この「報告書」というのが忖度入りまくりの、弁護士事務所が作ったとは思えない「最悪の報告書」、と言われ
宝塚歌劇公式HPに載せていましたが、削除するに至っています。
当事者意識ゼロ、という言葉に、はっとしました。
宝塚歌劇団は阪急阪神HDの出向先
劇団の理事長、◯◯室長と役職名の付く方、プロデューサー、皆さん元はと言えば阪神阪急HDの役員クラスの方。
理事長とて、何年か経てばもとの阪急阪神HDに戻られます。
それが「当事者意識 ゼロ」に繋がるのではないかな、と思います。
入社した時から、ずっと宝塚歌劇団で働き、中の事情に詳しい方はスタッフ(演出家、音楽、衣装、装置担当)ですが、スタッフは理事でもなければ運営に携わりません。
宝塚歌劇団内で不都合があれば、阪急阪神HDへ戻してもらえますから、緊張感なさそうですよね、っていうか甘々。
11月14日会見で、前理事長の辞任が発表されましたが、肩の荷が下りてホッとされたのか、顔がほころんでましたね…。
帰るところがあっていいですね。
「責任感」も「愛社精神」もあるというならお見せいただきたい。
指導的立場の人間がいないの?
この度の報道あれこれで知ったのですが、
劇団の上層部は、生徒の自主性を尊重しているため、生徒に何も言えないんですって?
組織の下部でよろしくない事があっても誰も指導できないっておかしくないですか?
「生徒の自主性に任せています」もまた阪急阪神HDの逃げなのかな?
ガバナンスがなってないと言われても仕方がないですけど…
劇団の心ない対応が炎上につながった
世間の常識では考えられないような行動を取る劇団にファンはがっかりさせられましたし、
世間からも非難轟々でした。
宝塚音楽学校いじめ裁判の時には示談に持ち込んで収めました。
原告が、一音楽学校の生徒さんだったため、阪急阪神HDの思い通りのストーリーを描けたのではないでしょうか。
あの成功体験が 逆に今回の悪手を引き起こしたのかな、と。
事件を隠蔽しようとして失敗、そこからつぎつぎとほころびが生じて…
阪急阪神HDのセオリーが通用しないことを今回痛感したのではないでしょうか。
現在、宙組の公演を協議中であろう劇団。
数々の失策がなければ、とっくに公演再開できていたかも知れないのに。
ただ、株式会社スクウェア・エニックスが昨年から成り行きを注視されていたようなので、『FF16』は流れてしまいました。
今後も、宝塚の出方によっては、またスクエニのように、版権を貸してもらえなくなる可能性も捨てきれません。
宝塚歌劇団は、今年110周年、1から出直すつもりで改革に注力していただきたいです。