宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【星組】芝居巧者が集う ドクトル・ジバゴに唸る

昨夜放送があった「ドクトル・ジバゴ」の録画を観ました。

生の舞台を観劇しているのでもう感想は書きませんが、感じた事を…。

 

ドクトル・ジバゴは、明るい話ではないし、舞台も全体に暗いし…

でも、骨のある作品を見せてもらった、という満足感がありました。

演出をされた原田諒先生はこの作品と、「ベルリンわが愛」で第43回菊田一夫演劇賞を受賞されています。

 

轟悠の働き

専科の轟悠さんが、大劇場公演に特出されてセンターを務められることに、大いに疑問を感じていますが、外箱公演で主演をされ、少人数での公演ということもあり、組子にアドバイスをされたり、役者としての居方を見せて刺激を与えたりという役割を担っておられるのは大歓迎です。

 

ドクトル・ジバゴでも、落ち着いた佇まいで、トーニャという身重の妻が居ながら、ラーラへの思いを断ち切れない苦渋をにじませる演技、冴えていました。

 

「オイディプス王」や「双頭の鷲」なども拝見しましたが かなりの難役でしたが、それだけに胸を打つものが大きく、後まで尾を引きました。

「リンカーン」は、ストーリーそのものも感動的ですが 作り込んだルックスは、実在のアブラハム・リンカーンに瓜二つ。いろんな見どころ満載…っと、これも硬派の原田諒先生の演出でした。

 

轟悠主演で昨夏上演された「チェ・ゲバラ」も大好評でしたね。

轟✕原田諒で社会派の演目でちょっと及び腰だったのと、お盆と被ってたので観劇パスしましたが、観ておけばよかった…と激しく後悔。5月17日に、スカイステージで初回の放送があるので 観ようと思ってます。

 

轟さんと共演された せおっち(瀬央ゆりあ)や チェ・ゲバラでご一緒した月組の風間柚乃くんは、骨太の演技を体得して一皮剥けた感があります。

 

星組の芝居巧者

ダンサーはショーで大活躍しますし、歌上手はショーでも芝居でも、見せ場をもらえて公演を盛り上げますね。

芝居巧者は、歌やダンスのように、一瞬ではその魅力に気づきにくいですが 良い芝居を見せてもらえたらそれはもう鳥肌ものです。

物語の世界に自分も入ってしまう 芝居の神様が降臨したかのような奇跡の瞬間に立ち会うこともあります。

月組公演「春の雪」の白雪さち花ちゃんの尼僧と 咲妃みゆちゃんの2人の場面は、息をするのも忘れて見入ってしまいました。

 

昨日のドクトル・ジバゴ、芝居巧者の方が多いですね。

昨年末上演されて好評を博した「龍の宮物語」に出演されていたメンバーも多く含まれていて、特に

 

天寿光希

瀬央ゆりあ

有沙瞳

 

安定の3名ですね~♪ 黒いお役でも、白いお役でも? 説得力があります。

 

有沙瞳ちゃんに関しては、スカイステージで、観ただけですが「伯爵令嬢」のアンナ役、凄みがありました、まだ研3とは思えない芝居力に脱帽!でした。

 

みっきー(天寿光希)は、最近黒い役が多いですが、ホント魅せてくれます。ロミジュリのパリス伯爵のような、お調子者からの 振り幅。

 

2018年にこの作品を見た時に、せおっちの芝居力がアップしてセンターが似合う日も近い、と感じました。

そして2019年11月。

本人比とは言え 格段に歌唱力もUPして 堂々のセンターを務めた「龍の宮物語」は、本当に素晴らしい作品でした。観れてよかった…

早速 スカイステージで放送してくださるようなので嬉しいです、録画してリピしよう!

 

ドクトル・ジバゴで、おっ♪

轟悠さん演じるユーリの妻役が小桜ほのかちゃん。そっか ここでも共演してましたね。

「シラノ・ド・ベルジュラック」で轟さんと組むことになった小桜ほのかちゃん。

とっても 歌上手でキュートな娘役さんなのでいっぱいご活躍していただきたいです。

 

小桜ほのかちゃん演じるトーニャのお父さんの輝咲玲央くん。老け役お上手で、横に轟さんがいても違和感なし。もうあっぱれの一言です!

 

若手では ワーシャの天希ほまれくんが目立つお役、いい感じでした。

 

100期の朱紫令真くんが巧い! 「龍の宮物語」でも屈折した難しいお役だったと思いますがお上手でした。

「GOD OF STARS 食聖」の新人公演で2番手役リーロンロン(本役・礼真琴)に抜擢。

これから注目しようと思います。

 

舞台は 歌、ダンス、芝居、3つ揃って盛り上がる

舞台を構成するエレメンツの歌、ダンス、芝居、どれも大切ですね。

歌、ダンスのスキルは熱心にお稽古したらわりと上げやすいですが、お芝居のスキルをあげるのは難しいですね。

前に 和希そらくんがリクエストトークで話していました。宝塚は、歌ダンス芝居、どれが欠けても駄目なんだ、だけどお芝居は 与えられた役の中でしか工夫できないので難しい、というような事をおっしゃってました。

 

芝居は、相手が必要ですし シチュエーションによっても変わってくるので一人でお稽古は難しいですね。

でも 深~い芝居を見せてもらった後のボディブロー的感動は胸の奥深くまで震わせます。

 

ついつい目にも耳にも楽しいショーを観て、ショーは宝塚の真骨頂!!とか叫んでますが しっとりと胸に響くお芝居もたくさんいい作品を見せていただきたいなと思いました。