宝塚歌劇 月組公演『WELCOME TO TAKARAZUKA -雪と月と花と-』『ピガール狂騒曲』、優秀賞おめでとうございます!
受賞すると思っていました。
特に和モノのショーは、劇団肝いりで、人間国宝・坂東玉三郎さん監修ですから。
多少の忖度はあるでしょうし…と。
作品そのもの(芝居、ショーともに)がいいのはもちろんだとしても、玉三郎さん効果が後押ししたのでは、と深読み。
受賞の理由を読むと
何気なく「美しい~、でも冗長~」と思った「月」の場面でも、
「明るさと暗闇を使った印象的な場面」「ショーと芝居の比重もバランスよく出来栄えも見事」。
おぉ~~~! 素晴らしいっ!! 専門家が観るとこうなるのね!
初舞台を踏んだ106期生も、コロナでずいぶん辛い自粛期間を過ごしましたが、初舞台がこんな栄誉のある賞を頂いて、ご褒美ですね!
毎年10月に公演する作品が「芸術祭参加作品」としてエントリーされてますが、受賞は久しぶりな気がします。
来年8月に退団予定の月組のトップコンビにも、素敵なお餞別を頂いた感じ♪
月組の皆さん、良かったですね~^^ おめでとうございます!
芸術祭賞新人賞に「宝塚の演出家」!! 原田諒先生!
受賞歴多数の演出家・原田諒先生がついに文化庁芸術祭賞新人賞受賞!!
芸術祭賞新人賞を頂いた、といえば、2010年、当時、星組トップスターの柚希礼音様が受賞されました。
この時も和モノのショーでの受賞だったような…
宝塚と言えばレビュー。かっこいいダンスが真骨頂でしょ?って思ってた私が
和モノもいい~!と大感動したのが「宝塚花の踊り絵巻-秋の踊り-」(2010年)。
この作品の演出は、酒井澄夫先生。そして このとき、演出助手をされていたのが原田諒先生なんですね~♪
だから、原田諒先生が花組で演出された「雪華抄」(2016年)も、日本の四季の風物詩を織り込んだ美しい演出で、大好きでした。
硬派な作品が高く評価されています
原田涼先生といえば、ワタクシの大好きな作品のベスト3に入る「MESSIAH」の作者でもあります。
あの舞台は熱かった~!!
原田諒先生の作品は、歴史上の有名人シリーズが好評で、数々の賞を受賞されていますね。
第20回読売演劇大賞 優秀演出家賞(2013年) -「ロバート・キャパ 魂の記録」「華やかなりし日々」の評価により
2012年ミュージカル・ベストテン 演出家賞(2013年) -「ロバート・キャパ 魂の記録」「華やかなりし日々」の作・演出に対して
第24回読売演劇大賞 優秀演出家賞(2017年) -「For the people-リンカーン 自由を求めた男-」の評価により
第24回読売演劇大賞 優秀作品賞(2017年) -「For the people-リンカーン 自由を求めた男-」この作品は、優秀女優賞(主演:轟悠)・優秀スタッフ賞(作曲・編曲:玉麻尚一)を合わせた計4部門で高い評価を受けた
第43回菊田一夫演劇賞(2018年)
「ベルリン、わが愛」「ドクトル・ジバゴ」の脚本・演出の成果に対して
原田諒 Wikipediaより
今回は、シェイクスピア作品「十二夜」を改編した「ピガール狂騒曲」の脚本・演出が高く評価されました。
原作は、「主人公が女性で、男装をする」という設定が、宝塚でできるのか?という疑問があったのですが、まさかの!トップスターを「男装する女性」にしたんですね…これ、かなりの冒険でしたよね。演出家的にも、たまきち(月組トップスター 珠城りょう)的にも!
えっ? たまきちが女性役?って ポスター観て、頭の中にクエスチョンマークがいっぱい飛びましたもの。
他にも宝塚的ではないのが、番手無視な感じ。
・美形の2番手・月城かなとを 素敵なオジサマの設定
・3番手のダンサー・暁千星をひたすらピルエットを回る役にしている
・3番手の暁千星より、風間柚乃、鳳月杏の方が見せ場のある美味しい役。
この作品はWELCOME TO TAKARAZUKAを観に来る非ヅカファンを意識したのかな?と。
それで、身体能力が高くバレエがお上手なありちゃん(暁千星)をダンスの中心に据えたのでしょう。「宝塚にはこんなに踊れる人がいる」、というアピールになりますものね~♪
原作の人間関係をうまくピガールの人物に置き換えて、笑えるところも随所にあり、若手からベテランまで、うまく使っていてお上手だな、と思っていました。
本当に、おめでとうございます!!
これからの作品も楽しみにしています!