昨日、宝塚歌劇公式HPで発表になっていた「蒼穹の昴」の出演者。
月組「Rain on Neptune」 のライブ配信を観てたので気づかず、夜遅くに知りました。
普段から、出演者が発表になっても、専科さんが出演されず組子だけの場合もあり、ちらっと見て、今回は専科さんの出演なしね、と思うこともありますし…
専科の○○さんご出演!ならば、あのお役かしら?と想像を巡らすこともあります。
そして…
「蒼穹の昴」には、専科から6名特出!!!
京 三紗
汝鳥 伶
一樹 千尋
夏美 よう
悠真 倫
凪七 瑠海
芝居巧者揃い。
重厚な作品なので、以前書いた 配役が知りたいの記事(関連記事)でも、何人か専科さんのお名前を出しましたが…
登場人物も多く、骨のあるお役も多いですね。
若者が老け役を演じても、実年齢は透けて見えることが多いです。
原田諒先生の大劇場一本物デビューは、本気で芸術祭賞を狙っているように思えるので、一片の悔いも残さないよう、万全の体制で臨むのだな、と思いました。
宝塚で上演し難い作品だと思う「蒼穹の昴」
宝塚には、厳然たる「番手」というのが存在しています。
主演は、トップスター(男役)で、必ず相手役のトップ娘役がいて、この2人が主演です。
この2人の間に恋愛感情が生まれることが多く、二番手(男役)は、恋のライバルか、親友、仲間なことが多い、というかお約束ですね。
「蒼穹の昴」の主人公は、赤貧で糞拾いをして糊口を凌いでいた春児(チュンル、後に李春雲)。
一大決心をして宦官になり、西太后の寵愛を受けて出世するんですが、主人公は、地主の次男坊、秀才の梁文秀(リァン・ウェンシウ)に書き換えられていますね。
トップ様のお役は、やはりいいとこの出の秀才役ですよね~^^
中国では、科挙という試験があった…と学生時代に習いましたが、その「科挙の試験」とはいかなるものかが「蒼穹の昴」に描かれています。
人生を科挙に捧げている人もいるぐらい難しいらしいです。
では、春児が二番手役なんでしょうか?
「蒼穹の昴」大ファンで文庫本全巻読破されているヅカともさんと話してても、二番手のあーさ(朝美絢)が演るようなお役ではないよね…と意見一致。
もし、小説で真の主人公の李春雲=春児を二番手のあーさが演じるなら…それはそれは、大チャレンジ役だと思います。
あーさが春児なら、びっくりするわ~ ^^;
トップ、二番手の他にも、トップ娘役に適したお役がないのですが…
春児が家を出てから、妹の玲玲も糞拾いをして生きていて。(牛糞などは、燃料になるので売って生活していました)…このお役も酷い。
でも、トップの咲ちゃん(彩風咲奈)が演じるであろう文秀に淡い恋心を抱いている玲玲なので、このお役かしらね…ひらめちゃん(朝月希和)。
長編大作をどう調理されるのか原田諒先生の手腕の見せ所
文庫本で4巻、なが~いお話、登場人物も大勢。
どこかにハイライト場面を定めて短くされるのか、
全体に薄味でも最初から最後までダイジェストで描き切るのか、どうされるのでしょうか?
宝塚向きに改変OKな(寛大な)浅田次郎先生ですから、お役の比重を宝塚向きにアレンジされるんでしょう。
一番大きなお役は、西太后だと思うのですが、専科の京三紗さんかしらね…楽しみ^^
光緒帝とか…ノーブルな雰囲気が合うカチャ(凪七瑠海)如何?
汝鳥伶さん、一樹千尋さん、はっちさん(夏美よう)、貫禄があって、睨みがきいて…軍人や重鎮のお役がぴったりですね。
壮大なスケールの物語にふさわしい、専科さんたちが、舞台に厚みを増してくださりそう、頼もしいです^^
美人秘書のミセス・チャン 夢白あやちゃん?
占い師の白太太 専科さん? まりん(悠真倫)さんとか?^^;
次代の雪組を担う和希そら、縣千、華世京は??
気になるわ~ 配役発表。
お役が多いから、ごちゃつかないよう、整理するのが大変そうです。
まだまだ先だけど、楽しみにしてます!!
宝塚が総力を上げて送る「蒼穹の昴」で原田諒先生 芸術祭賞狙う?
原田諒先生の大劇場一本物デビューが名作にして壮大な作品を持ってこられましたね。
これは、衣装代が半端なく嵩みそうな作品ですが、特にスポンサーも付いてないですね…
生田大和先生の大劇場一本物デビュー作品、花組の「CASANOVA」も、全楽曲をドーヴ・アチアさんに書き下ろしてもらったのでお金かかってそうですが…
大劇場一本物デビューの時は、予算多めにもらえるのかしら…?(深読みhappy)
毎年、芸術祭参加作品は、10月に上演する作品なので、宝塚大劇場、10月雪組公演の演目が「蒼穹の昴」、と発表になった時に、ほい、来た~って思いました。
原田諒先生は、受賞歴の多い演出家さんで、
読売演劇大賞 優秀演出家賞を
「ロバート・キャパ 魂の記録」「華やかなりし日々」(2013年)
「For the people-リンカーン 自由を求めた男-」(2017年)
「ピガール狂騒曲」(2021年)、と3回も受賞されていますし、
「ピガール狂騒曲」では、文化庁芸術祭賞 演劇部門新人賞(2020年)も受賞。
菊田一夫演劇賞も「ベルリン、わが愛」「ドクトル・ジバゴ」(2018年)で受賞。
今年も芸術祭賞狙いかな?と。
芝居巧者のベテラン勢を6名も投入するなど、本気で攻めてる!って思いましたよ^^
もし、芸術祭賞を取れたら…
「ピガール狂騒曲」「柳生忍法帖」に続き、3年連続の宝塚歌劇団が受賞ですね^^
ピガール狂騒曲 公演期間:2020年9月25日(金)~11月1日(日)
柳生忍法帖 公演期間 :2021年9月18日(土)~11月1日(月)
蒼穹の昴 公演期間 :2022年10月1日(土)~11月7日(月)
昨年、星組の「柳生忍法帖」が1ヶ月+2週間も公演期間があって長いな~と思ったんですが、「芸術祭参加作品」にするために、10月まるまる1ヶ月公演する必要があって長くなったのでしょうか…。
楽しみ満載の「蒼穹の昴」
主人公が梁文秀なのはいいとして、今ひとつ、番手と役どころがピタリとはまらないので気持ちが悪いワタクシです。
早く配役を知りたい!!
美しい(であろう)衣装を観たい!
初の舞台化でどう変わるのか、日中合作ドラマはありましたが、原田先生の手腕で料理して、宝塚風の味付けをすると舞台ではこうなる、というのを世に知らしめて欲しいです。 笑
衣装は、個人的に、加藤真美先生のデザインが大好きなのですが、もともと歌舞伎の衣装とかを担当されていた河底美由紀先生が日本の和装とは違いますが、着物の扱いになれてらっしゃるので担当されるのかな~なんて。
セットなども、中国風で、宮殿などのシーンがあるとしたら美しいでしょうね。
お庭や風景なども中国風だと、タイムスリップしそうな気もします。
ちょっぴり心配なのは、満州族の辮髪。
これ、皆さん辮髪の鬘にされるのかな? 頭は帽子で隠すかも知れませんね、色々気になる「蒼穹の昴」。
…ということで、途中で放り出した「蒼穹の昴」の続きを読もうと思っています^^
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