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夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【星組】組子の成長に胸熱、感動作に涙!|シラノ・ド・ベルジュラック

 宝塚歌劇団、コロナで大変だった2020年を締め括る最後の公演が、「シラノ・ド・ベルジュラック」。

感動しました!

昨年観た ドクトルジバゴの時とは違う客席の熱気。
あの時は、後方ガラガラでしたが、今公演は、赤信号が点灯している大阪での公演でしたが、意外にも? 客席満席。

コロナがなければ、公演期間がもっと長ければ、通ったであろう良作でした!!

 

大劇場公演と違い、星組の外箱は2つに分かれて公演しますから、先に終わった「エル・アルコン Ray」組は上演できて、「シラノ・ド・ベルジュラック」が公演中止、なんて悲しすぎますよね。

 

上演できてよかったです!

 

そして、大変な神経を使いながらお稽古してこられた生徒さんの努力を無駄にしないためにも、ずっと星組を観てきたから、生徒さんの成長ぶりも見届けたい、という思いもあって、観て…良かった!!

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本日は1回公演でした。

 

星組の皆の成長が窺えて、発見の沢山ある公演でした。

以下、私見ですのでご容赦ください。

星組公演ですので、星組生中心に書いています。

 

瀬央ゆりあ

歌唱力が格段にアップしていました!

轟さんもおっしゃってましたが、プロローグから、せおっち(瀬央ゆりあ)の歌唱に聞き惚れました。

そんなにお上手かしら?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、下級生の頃のせおっちを知っていたら…ちょっと頼り無げな風情で歌唱力も、芝居力もまだまだ…なところから、よくぞここまで、と母さん嬉しいよ状態。


昨年末の「龍の宮物語」で主演した時は、抑えた演技で独特の世界観の中で、堂々とした姿に、下級生時代、せおっちが 同期ながらリスペクトしていた礼真琴との距離をどんどん縮めているな〜と頼もしく思っていました。

礼真琴トップお披露目公演の「眩耀の谷」では、重要な役どころの「謎の男」。

歌上手トップのことちゃん(礼真琴)との歌唱場面でも危なげない歌唱で、その時にも、ここまで来たか…と感激でした。

 

今回、ドクトル・ジバゴに続いて、轟さんの外箱公演での2番手役。

見た目はいいけど、愛を語る言葉が出てこないクリスチャン役、美しい容姿のせおっちにはぴったりでした。

 

小桜ほのか

ほのかちゃん、東上公演ヒロインおめでとうございます!

コロナのせいで赤坂ACTシアター公演がなくなってしまいましたが、この公演は「東上公演」の位置づけでした。

昨年末の礼真琴・舞空瞳トップコンビプレお披露目公演の「ロックオペラモーツァルト」で、ほのかちゃんが、ヒロイン・コンスタンツェ(演:舞空瞳)の姉のアロイジアに抜擢されたときは、本当に嬉しかったです。

ソロの見せ場もあり、ポスターでヒロインのなこちゃん(舞空瞳)が着ていたのとおそろいのドレスでしたから、とてもいい扱いだな、と。

前々から言ってますけど、歌える生徒に歌わせないでどうするの? 

歌える生徒に歌わせず、大人の事情優先のイメージがある星組でしたから、歌える生徒を抜擢してくださって嬉しかったです。

その後、東上公演のヒロイン! 轟さんの相手役??とビックリでしたが…

今日、舞台を観て、

きれいな声、心のこもった素敵な歌唱…ほのかちゃん、お上手です!!

頑張って良かったね♪ってすごく嬉しかったです。

真ん中に立つには、真ん中を納得させるだけの実力は必要不可欠。

今日、28期上の大先輩を相手に堂々の初ヒロイン(新公を除く)、素晴らしい!

あの人(複数)でも娘1を出来るんだったら ほのかちゃんだって… 後はタイミングと…宝塚だけに、大人の事情、かな!

天寿光希

以前は紅5のメンバーのイメージが強く、紅5のメンバーは紅さんと一緒に退団するんだろうと思い込んでいました。

前々トップ・北翔海莉さまが、退団されるときに、当時スカイレポーターを務めていたみっきー(天寿光希)に、みっちゃん(北翔海莉)が、諭すように「みっきー。まだまだやれるよ」真顔。

え~ここで言いますか?? 「映ってるんですよね?」カメラさんに向かって、大慌てを大笑いでごまかすみっきーでしたが、辞め時をみっちゃん(北翔海莉)に相談してたんだろうか?と深読みしてました。^^;

アドバイスのおかげか否か、あれから4年、みっきーがまだまだ演ってます!

そして、ますます輝いてます!

紅5の時は、メンバーの一員で、娘役さんになれたかもしれないキュートな男役さんだな、というイメージでしたが、今は、学年も上がって、芝居巧者ぶりを遺憾なく発揮して、大きなお役をもらってますね。残ってよかった!

一昨年の「ドクトル・ジバゴ」のコマロフスキー、「東離劍遊紀」の蔑天骸(べつてんがい)、「鎌足」の船史恵尺(ふねのえさか)、「龍の宮物語」の龍神、そして今回のド・ギッシュ伯爵とダークなお役が回ってくる事が増えてきましたが、芝居巧者だからこそ スパイス役として物語を、よりふくらませ、面白くしてくれてます。

いい仕事してます!!

今回は、くすっと笑える場所が多々ある公演で、すごく楽しいのですが、みっきー演じるド・ギッシュ伯爵は、傲慢で、権力を笠に着る嫌なヤツなんですが、美しく知性あふれるロクサーヌが好きなので ロクサーヌが言った言葉で、自分に好意を寄せている、と勘違いして、「来てよかった~❤」とマントを翻して舞台を駆け回るところは、笑いが起きるとても楽しい場面でした^^

紅5が解体した今こそ、本当の天寿光希の活躍のときなんだな~と昨年つくづく思ったのでした。

極美慎

100期は、優秀な生徒さんの多い期。

花組の聖乃あすかちゃんは、100期のトップを切ってバウホール公演主演を来月末~から努めます。

当初、きわみは、そんな100期の中でも39人中22番、美貌以外はあまり見どころがない感じでした for me

新公主演も2回経験してますが、その当時は、真ん中に立つほど実力ある?と疑問視。

美しいのは誰が観てもわかるのですが、押出が弱く 主演にしては、私は物足りなさを感じていました。

スカイステージの番組などでもほわ~っとしていて、そこがまた魅力なのですが、「男役らしさ」を感じにくかったんです。

「眩耀の谷」では、黒い甲冑を着て、かっこよかったですが…

今回、メインキャストの一人、お菓子やのラグノーを演じました。

NOW ON STAGEで轟さん、みっきーと話している感じは、相変わらずほわっとしてましたが…

今回、すごく成長を感じました!

かっこいいのは前からなんですが…なんというか…男役として血が通ったというか、ずっしりとした芯ができたように見えました。

今、研7。新公最終学年の期です。

男(役)になった姿が頼もしく、これならトップ路線、と言われても納得の立ち姿でした。

朝水りょう

ドクトル・ジバゴ」の頃から、目に止まるようになってきて… 「アルジェの男」(スカイステージで視聴)「ロックオペラモーツァルト」、老け役、男臭い役などをこなして、最近では芝居巧者カテゴリーかな?と思っています。

歌もお上手ですし、96期も残念な事がありましたが 頑張ってますね。

今回も、ちょっとアウトロー的な香りのする男。悪っぽい感じが却ってかっこいい的な♪

 

その他感じたこと

★玉麻尚一先生の音楽が素敵でした!! 心の琴線に触れるメロディがたくさん!

 

★衣装担当はやはり有村淳先生、ゴージャスなドレスや中世の騎士などの衣装は独壇場ですね。

 

★コーラスで泣きそうになりました…

修道院の修道女(七星美妃、麻丘乃愛)のコーラスがエンゼルヴォイスで、心洗われるようで…何も演じてないのにお歌だけで涙が流れました。素晴らしい!

 

★若手がイキイキして楽しかった!

ガスコン青年隊も、ラグノーのお菓子屋さんも 若手の出番ですが嬉々として演じてる感じがして好感♪ 

 

★美稀千種さん

星組組長就任、おめでとうございます!

美稀千種さんのお芝居が大好きなんですが…今回あまり笑わせるところがなかったような? 私が聞き逃してるのかな?

ギターを弾くシーンは…よく観たら ギターに弦が張ってなかった…(*´艸)

 

★澪乃 桜季ちゃん、今回ラグノーの奥さん役で体当たりの演技、姉さん女房で、夫(極美慎)を捨てて出ていっちゃう。でも二人のやりとりも面白いし、さきちゃんのハスッパな台詞回しが ラグノーを尻に敷いてる感があってお上手でした!

フィナーレ

本日の公演時間は

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大劇場公演に比べると短いですが フィナーレを入れてくださってよかったです。

 

ラストが悲劇的なので、あのまま帰るわけには行きません。^^;

 

せおっち中心の男役群舞、ブルーの衣装が、All for Oneで使った衣装だ、とTwitterで知りました。マントを翻し素敵で!

ダンスでもガスコン青年隊の心意気!なのかも^^

娘役さんだけの群舞もあって…上級生のロクサーヌの腰元の紫月音寧ちゃんがセンターで踊ってましたね。

今回はロクサーヌとの場面で出番多く、轟さん演じるシラノとの場面ではシラノに、パンをたくさん持たせてもらう場面も楽しく…ここは、「今日はいくつ入るかな?」と轟さんが言ってたので、アドリブコーナーなのかも?

フィナーレのご挨拶のときも、音寧ちゃんは、子どもたちにお砂糖付きのパンを袋から出して分けてあげてました。可愛い♪

まさか…次で辞めたりしないよね?とちょっと気になったわ ^^;

 

主演 轟悠さん

タイトルロールで、好人物のシラノを好演♪ お芝居はとても良かったです!

が、例の…バルコニーの場面で、肝心の心の内を歌い上げる場面他、お歌の声が割れていて聴きづらかったです。

小桜ほのかちゃんとのデュエットは ほのかちゃんの美しい声に重なる声は、もう少しきれいな声で聴きたかったわ。

 

NOW ON STAGEで、今回のお芝居、たったの5場しかない!と言っておられました。

場面転換があると ちょっとした失敗もリセットできるけど 一場が長いとずーっと出突っ張りなので 失敗は許されず気を使うそうです。

 

今回の第5場、ラストシーン。

少人数での長丁場、ほぼ 轟さんとほのかちゃんの二人芝居で…舞台をたった二人でセリフの応酬で埋めるというのは 本当にすごいことだわ、と芝居の力にも圧倒されました。

 

音楽もセリフも美しく、上品で、とてもいいものを観せていただいた満足感でいっぱい。

睡眠不足だったのですが、眠くなることもなく、楽しみました。

 

どちらの星組もよかったよ!!

星組ブラボー!