2024年1月24日 22:46 ブルッと手首の時計が震えて、宝塚Pocketの更新を知らせてきました。
何、何〜? こんな時間に…
宝塚歌劇公式HPを開いてみると…
目次:
- 2024年1月24日に、ご遺族との3回目の話し合いが行われたそうです
- その、一部報道とは、どのような内容か
- 依然平行線のご遺族と宝塚・宙組
- 共同通信社の記事で気になったのは、「阪急阪神HD側が」という主語
- 厳しい指導とパワハラは決定的に違うと思う理由
2024年1月24日に、ご遺族との3回目の話し合いが行われたそうです
ご遺族代理人とのお話し合いについて(2024年1月24日)
このたびの宝塚歌劇団宙組生の急逝を受け、ご遺族の皆様には心よりお詫び申し上げます。
本日、当方代理人を通じて、今回の件に関するご遺族代理人との三回目のお話し合いをさせていただきました。なお、お話し合いの内容について一部報道がなされておりますが、現時点で決まったものはなく、公表できる事実はございません。引き続き誠実に協議してまいります。
2024年1月24日
引用元:宝塚歌劇公式HP
その、一部報道とは、どのような内容か
お話し合いの内容についての一部報道とは??
共同通信社の報道
宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の俳優の女性(25)が昨年9月に急死した問題で、歌劇団の親会社阪急阪神HD側が歌劇団関係者らのパワハラなどがあったことを認め、遺族側へ謝罪する意向を固めたことが24日、関係者への取材で分かった。当初、調査報告書で否定していたハラスメント行為を認める方向にかじを切った形だ。
引用元:共同通信
劇団は、報道各社の記事が出ると報道内容の是非に関わらず速攻で否定するのがお決まりなので、あぁ 報道見たよ、と「お返事出したのね」、という印象です。
個人的には、共同通信社がフライングで記事を出しましたが、
劇団は、詳細をすりあわせ、きっちりした文書を作ってから発表するつもりだったのでは?と思っています。
その発表は…やはり、記事にあるように、パワハラを認めるのでは?と思いました。
依然平行線のご遺族と宝塚・宙組
11月14日の記者会見時点で、パワハラは認められなかった、と言い切った劇団。
ですが、その後、調査報告書の信ぴょう性が怪しくなり、公式HPに載せていた報告書は取り下げられました。
その時に思ったのは、いい方向に進むのではないか、ということ。
劇団自身が、あの調査報告書に疑義を抱き、公表していることに不都合を感じたのかな?と。
事態は膠着状態で、年を越してしまいました。
劇団としても、宙組が昨年10月から現時点まで4ヶ月公演できていないことに危機感を募らせていると思います。
舞台に立たない、お稽古がない日が続くと生徒さんの芸事のスキルも体力もどんどん低下しますし、
舞台に立てないなら、退団して他の道に進みたい生徒さんもいらっしゃるでしょう。
第一、今後も宝塚の宙組でやっていく、というモチベーションを保つのが大変です。
そして、年度末が近づいています。
もうすぐ110期生が入団してきます。
それまでに、5組の体制を整えて置かなければなりません。
一刻も早く解決しなければ損失は膨らむ一方、
組体制の立て直しも急務、となれば、共同通信社の報道のように、謝罪して幕を引かなければ前に進むこともできない状態です。
共同通信社の記事で気になったのは、「阪急阪神HD側が」という主語
もう劇団の手を離れ、阪急阪神HD案件になっているのかも知れません。
今年6月の株主総会、荒れるのは必至でしょう。
尊い命が犠牲になりました。
これは焦点になりそうです。
昨年の株主総会で、セクハラは許さないがパワハラは仕方ない部分もある…と含みを持たせた角会長。
セクハラを許さない、と2022年末に某演出家をオール・オア・ナッシング退団させましたが、
この演出家さんは濡れ衣で、汚名を着せられた感じがします。
2023年末にセクハラ・パワハラで名前が上がった大御所演出家の処分をどの様にするのか注目です。
大御所に忖度して、こちらにはお咎めなし、なんていう不公平を平気で行うことがあればまた紛糾するのではないでしょうか。
厳しい指導とパワハラは決定的に違うと思う理由
ここからは私見です。
人の考え方は十人十色、とご理解頂ける方はお読みください。
パワハラは「厳しい指導」「行き過ぎた指導」なのでは?という意見を見かけますが、ワタクシはパワハラと厳しい指導は全く別物だと考えています。
指導というのは、文字通り導くことであって、技能が優れた者がまだそのレベルに達していない者に対して 教え導くことです。
より良いものを創る、より高みを目指すために、声を荒らげたとしてもそれは指導だと思いますし、それは稽古場で、指導者から、指導される人に、できなかった場合にのみ許されるのではないか、と思っています。
そして、厳しい稽古が終われば、普通の人間関係に戻れる、それが厳しい「指導」。
「ターゲット」に定めた人間に対して、
お稽古以外の場でも圧力をかけたり、
一対多数で責めたり、言い募ったりするのは、指導ではなく、単なるパワハラ、イジメだと思います。
指導は、稽古場で出来なかったときにのみ指摘して、よりよくなるように教えるのであって、毎日のように責めるものではないと思っています。