やはり、生観劇に優るもの無し…か。
昨日、ポーの一族 大阪公演前楽を観てきました。
先日、1月16日に配信で予習として一度観たのですが、印象がガラリと変わりました。
10日前でしたから、初ミュージカルのアラン、千葉雄大くんの初心者っぷりや、芸の粗さが気になりました。
また、他の舞台でも言えることですが、「初演」の印象は、強烈なので、再演は、つい初演と比べてしまうものなので、女性だけの宝塚と、男性が入った再演の舞台では違いすぎて受け止めきれない部分がありました。
が、今回の観劇で、前回、「やっぱり宝塚版が好き」と言っていたワタクシですが、「これもありだな!」と認識を新たにしました。
やはり、生観劇の効果は大きいですね!
有り難いことに、3列目でした(オケピ込で6列)。
舞台からあふれるエネルギーを間近に感じることができて、男性キャスト、アンサンブルの力強いダンス、低音の歌唱が加わることによるコーラスの厚み…梅芸公演ならではの魅力を堪能いたしました。
ジャンプの高さに驚かされました! バリトンの響きに酔いました!
今回、生オーケストラが入っていたのも、感動をより大きくしてくれました。
手荷物などがビリビリと震えるのが伝わってきて…^^
現在、宝塚大劇場公演、東京宝塚公演では、音源は録音で、飛沫対策、ということで生オケは入ってないですが、梅芸では、オーケストラピットの上に、薄いネットを張って、飛沫をかかるのを防いでいました。
宝塚歌劇でもオーケストラの復活を期待します。
主演・明日海りおエドガーありきの作品、再演は?
みりおちゃんの退団の時に「ポーの一族」を外で再演するのでは?と言われていました。
小池修一郎先生の宝塚一本もの作品を外部(梅芸、帝劇など)で上演されるのは、エリザベートに始まり、スカーレット・ピンパーネル、ロミオとジュリエット、1789、るろうに剣心…そして、ポーの一族。
連日、「ポーの一族」のニュースが、メディアを賑わせています。
舞台関係者の評価が高いのは、憑依系のみりおちゃんのお芝居。
ビジュアルはもちろんですが、芝居や歌唱の実力を認められて嬉しいです。
評判がいいので、早々に2年後再演も決まったようですが、みりおちゃんのエドガーは次が最後かなぁ、と友人と話しています。
いつまでも男役をするのは、女優転身への足かせになります。
しかも2年後。
2年のブランクを経ての男役は…かなりハードルが高そう。
アラン役の千葉くんも、2年後、年齢を重ねて男臭さがでているのでは?
宝塚ファン、明日海りおファン、評判の漫画「ポーの一族」で、原作ファン、アラン役の千葉雄大ファン、ミュージカルファン…
多くのファンに見守られて誕生した梅芸版「ポーの一族」。
人気があるからと言って、そうそう再演を重ねられるものではない気がしてます。
キャストを選ぶ作品ですから、2年後をラストに、封印して欲しいような。
永久欠番みたいに、ベストな状態でみんなの記憶の小箱にしまっておくのもありかも?
アラン役 千葉雄大くんについて
先日、16日の配信をライブ観た時は、前にも書きましたが、舞台人の中にシロウトひとり感がすごかった…
初ミュージカルなので仕方がないです。
が、キャスティングされた時に、「私にとっては初めてのミュージカルですが、人に何かを伝えるという本質的な部分は映像やテレビドラマなど他のジャンルでも同じことだと感じています。」とコメントされていて、舞台に立った経験もないのに、こういう認識で大丈夫なのかな、と大いに心配していました。
結果は案の定、ですが 舞台経験は一朝一夕で身につくものでもなく、ひとつひとつの公演を通して身についていくものなので、ミュージカルを目指しているのなら、今回の経験をバネに頑張っていただきたいと思います。
千葉雄大くん、1989年3月9日 生( 31歳)、
ポーの一族のダンスキャプテンも任されている ホテルブラックプールの支配人サミー・アボットや、グレンスミスを演じておられる加賀屋真聡さん 1989年11月6日生(31歳)。なんと同い年!!
加賀屋さんのキレのあるダンス、滑舌のいい台詞回し、観ていて気持ちがいいです!
なんと、7歳の時に東宝ミュージカル「王様と私」で日生劇場に立たれています。
舞台経験24年。
この差が、如実に現れてしまうのが舞台なんですね…
同世代のアンサンブルのメンバーの方がお上手な現状を観て、千葉くん自身が何をなすべきかを痛感していると思います。
その証拠に、ホテルで毎日歌の練習をしている、とキングポー役の福井晶一さんが、インスタライブで教えて下さいました。
前楽でも 千葉くんの滑舌や発声、歌唱の声などが まだまだ舞台人のそれでは無いのが気になりましたが、千葉くんが、2年後の「ポーの一族」にリベンジを誓っているのではないかな、と2年後に期待したいと思います。
前楽のご挨拶で、みりおちゃんが「残りの人生もお元気で…」と言った後に、千葉くんも「残りの人生、ミュージカルを頑張る…」的なことを言っていたので、千葉くん、本気でミュージカル界に進出してくる気なんだ!って思いました^^
ようこそ、ミュージカルの舞台へ!
山崎育三郎、古川雄大、佐藤隆紀、平方元基、浦井健治、加藤和樹…同世代かちょっと先輩にミュージカルでご活躍の方が大勢いらっしゃるので 刺激を受けて頑張って頂きたいです!
友人は、年を取って映像が厳しくなってきた実力不足のアイドルや若手の俳優さんが、舞台に進出してくることに対して…
舞台は逃げ場ではない! ←トート閣下風にw
と。舞台に出る以上、しっかりとお稽古を積んで、実力を着けてきて頂きたいです。
舞台は映像のように、撮り直しが聞かない真剣勝負なので。
昔妖精、今妖怪、と自分でおっしゃってた涼風真世さん
宝塚の男役だったかなめさん(涼風真世)は、フェアリー系と言われる柔らかい雰囲気を纏った中性的な男役さんだったのですが…
年齢を重ねられて、「昔妖精、今妖怪」と、自虐的におっしゃっています。
妖怪というより、美魔女かな?と思ってたんですが…
今回、本当に妖怪を演じられていて その豹変ぶりにびっくりです。
前半の老ハンナ役は、威厳、貫禄のある、美しい老婦人ですが、後半のブラヴァツキーが、かなめさんだとわからないぐらい お顔が違う~~!
降霊術も大熱演! エリザベートを演じていたかなめさんがブラヴァツキーを演じる!
それでこそ 大女優だな、と感嘆と称賛の思いでいっぱいです!!
福井晶一さん、橋之助さん
福井晶一さん
劇団四季出身ならではのしっかりとした歌唱力。
レミゼでジャン・バルジャンを拝見しました。歌唱で引き込まれます。
脇を締めてくださってありがとうございます♪
中村橋之助さん
初ミュージカルということで、ちょっと地に足がついてないというか、軽い感じがしました。
歌舞伎の舞台には立っておられますが、まだ経験は浅いようですね。ドラマも3本のみ。
経験者は、役を自分のモノにして、役を生きてらっしゃるのに比べたら、初ミュージカルの役者さんは、台本通りやってます感が拭えない感じ。
橋之助さんは、今後ミュージカルは?? 歌舞伎メイン??
元宝塚星組トップ娘役 夢咲ねねさん、綺咲愛里さん
夢咲ねねさん
ねねちゃんの舞台を観るのは2015年の「サンセット大通り」以来でした。
お歌がアレなんで、ダブルキャストの時は別の方で観てました。
今回のポーの一族はすべてシングルキャストなので、久しぶりにねねちゃんの舞台観たら、すごく良くなってました!! 高音はきついですが歌唱も良くなっていて 全体に台詞回しや、演技も雰囲気があってよかったです。
綺咲愛里さん
宝塚在団中から、実力面に厳しい意見が多かったのですが…。
今回、「かわいいメリーベル」というお役で、可愛さでは、なかなか右に出る者もいないので、ナイスキャスティングでしたね。
再演が2年後…この2年のうちに、エドガーのみならず、アランやメリーベルなど、若い年齢のお役は、役者がその時間の壁を乗り越えるのに苦労されるのではないかな、と若干心配です。
明日海りお、本格始動!! 期待高まるっ!!
2019年11月、すみれの花園から飛び立ったみりおちゃん(明日海りお)は、2020年1月からのコロナウイルス蔓延で、活動の出鼻をくじかれました。
どんな舞台を見せてくれるのだろう、どんな活動をするのだろう、と期待でいっぱいだったファンもがっかり。
でも、一番がっかりしたのはみりおちゃんご本人ですが。
退団後 一発目のお仕事は、ディズニー映画「ムーラン」の主人公・ムーラン役吹き替え。
それすら、コロナで本国アメリカでの公開延期により、9月5日にようやく有料チャンネル「ディズニープラス」で観ることが出来るようになりました。
ファンクラブの配信で、元気な姿を見せてくれましたが、やっぱり 武道館でみりおちゃんの生歌を聴いた時には震えました。
観客の前で舞台に立つみりおちゃんが輝いているのを観て、「明日海りおはやっぱり舞台人だっ!」って思いました。
NHK朝の連続ドラマ「おちょやん」(2月1日から出演予定)や、青のSP、NHK Eテレ「おはなしのくに」など 映像でも領土を広げています。
CMや映画などでもご活躍の日もそう遠くない未来にくるのではないかと期待してます。
これからの人生、どうか元気で 変わらずご活躍ください❤
ポーの一族 カンパニーの皆様は、
コロナ下での公演は、大変な緊張を強いられる日々だったと思いますが、無事に千秋楽まで走りきれて本当によかったです!!
大阪公演千秋楽おめでとうございます!!
名古屋公演大千秋楽が無事迎えられますよう、皆様のご健康とご健闘をお祈りしています!!