宝塚花組のトップスターだった明日海りお様が 退団後も「ポーの一族」で主演されるらしい、という噂は、ネット上でチラホラ見かけていましたから、
「ポーの一族」上演決定のニュースを見た時は、あぁ、やっぱり…という思いで 大した驚きはなかったんです。
ただ…
ここから先は私の個人的意見を書いておりますので、世の中にはいろんな意見があることを認めない方は ここでブラウザバックお願いします。
さて、ここまでスクロールされた方は、心が広く柔軟な思考ができる方、ということでよろしいでしょうか。
上からの続き ⇨ ただ…この上演を歓迎する方がいる一方で 歓迎しない方も一定数いらっしゃいます。
というわけでいろんな意見はあるでしょうけれど ここには私の思いを記しておこうと思います。
「ポーの一族」は、小池修一郎先生が学生時代からいつか舞台化したいと思っておられた作品。
劇団に上演の申請をして33年、満を持して、と言う形で宝塚版「ポーの一族」ができました。
漫画原作はビジュアルがハマっていることが大事ですよね、原作の作品世界を損なわないこと。
原作ファンにも楽しんで頂くにはビジュアルが重要です。
宝塚版の「ポーの一族」は、すべてのキャストが、ジグソーパズルのピースのように、ピタリ、と然るべき場所に収まって、すばらしい完成度でした。
後にも先にも、アレ以上のものは生まれないだろう、と思っていました。
主演の明日海りお様退団で 「小池修一郎先生の作品を外の舞台で」といういつもの流れで 「ポーの一族」が再演と聞いて…
嬉しかったですか?
「ポーの一族」「萩尾望都」ファンの方は嬉しかったでしょうか。
私は嬉しくなかったんです。
自分が、最高!と思っている「宝塚版ポーの一族」が 外の舞台で上書きされるのを恐れています。
そして キャスティングが大きく鍵を握る漫画原作ミュージカルで アランが千葉雄大くんに決まって、
少しホッとして、少し心配しています。
ビジュアルが少年ぽい千葉雄大くんですから エドガーとアランの並びも違和感ないでしょう。
明日海さん退団後、コロナ禍が全世界を覆い、活動範囲が狭まって 噂の「ポーの一族」はどうなってしまうのだろう?と思っていましたから上演できることになって良かったです。
明日海さんの退団後の初ミュージカルが当たり役のエドガー、というのもウェルカムです。
心配なのは、初ミュージカルの方との共演。
雄大くんは「人に何かを伝えるという本質的な部分は映像やテレビドラマなど他のジャンルでも同じことだと感じています。」とインタビューでおっしゃっていますが、あまり軽く見ないほうがいい(小声)
テレビと舞台では発声や居方が全然違いますから 初めてのことで戸惑われることが多いかもしれません。
明日海さんは、2003年初舞台で17年間舞台人としてご活躍してこられましたから、彼女が舞台人として当たり前にさらり、とできることが、初ミュージカルの雄大くんにできるのか、そこはまだ未知数であり ポテンシャルをお持ちなのかもしれませんが、不安要素ではあります。
乃木坂46の能條愛未さんも こういう大きい舞台は初めてかな。ご自身のステップアップのためにも頑張って頂きたいですね。
キャスティングに…orz
今回、外の舞台=男性キャストがいらっしゃるので男性陣のキャスティングにも興味はありましたが、一番気になっていたのは、先日も記事にした通り、メリーベルでした。
純真無垢なメリーベルを、宝塚では華ちゃん(華優希)が可愛く、可憐に演じていました。
今回メリーベルは、元星組トップ娘役のあーちゃん(綺咲愛里)。しかも長身。(公称身長以上あると思います)
もともと在団中から お芝居は低評価の方ですので すごく心配しております。
宝塚版ポーの一族の水車のシーンは、本当に無邪気で可愛いメリーベルを華優希が演じていましたが・・・
シーラ役に、元星組トップ娘役の夢咲ねね。
こちらも、あーちゃんと同様です。
その他のキャストが出た日に、LINEを開いたら、嘆きのトークがいっぱい!!
ビジュアルを追求した、ということで 無理やりゴックンしたけど。苦しいわ。
小池修一郎先生の演出なので、宝塚OGさんの 涼風真世さん(老ハンナ)、純矢ちとせさん(レイチェル)、アンサンブルに七瀬りりこさんも。
このお三方は、在団中から、歌上手で有名な生徒さんでしたからキャスティングに納得です。
…肝心要が心配のタネ。
みりおちゃんの同期の夢咲ねね、純矢ちとせを入れてなんだか同窓会風なのも小池修一郎先生ならではかな。
今、宝塚106期生が初舞台公演を務めています。
初日の口上で月組組長の光月るうさんが「まだまだ未熟ですが温かく見守っていただけたら幸いです」とおっしゃってました。←ニュアンスです、スカステの録画を見直す元気なしw
宝塚は、在団中は「生徒」と呼ばれ、ファンは温かく見守っています。
在団中は、「舞台スキルは研究ちう~♪」でも通りますが、外の世界に出たら 本気で頑張って欲しいです。
梅芸のS席のチケット代14000円は、宝塚大劇場公演のチケット代8800円の1.5倍以上。
男優さんたちは、ミュージカルでおなじみの方も多いですが 女性の主要キャストがよりにもよって…(ry
チケット対価に見合う 演技でお願いしたいわ。
奇しくも、明日海りおさんが以前、千秋楽のご挨拶でおっしゃってました。
観劇は、映画よりもチケット代も高く、(先行販売で売れてるから)簡単に観ることができない、だからこそ 舞台人は心をこめていいものをお見せしたい、と。(細かいところは忘れましたがニュアンスです。)
この心意気に大いに感銘を受けました。
一公演、一公演、命を削るようにして演じ、常に高みを目指して自分にも周りにも厳しく切磋琢磨されていたように思います。
そんな明日海さんの退団後の初ミュージカル。
観たいような、観たくないような 微妙な気持ちになってしまったのが、自分でもすごく残念です。
これぞみりおちゃん(明日海りお)のハマり役!!的なお役に巡り会えたらいいな、と思います。
現時点では、エドガーがはまり役、ということでしょうか?
小池先生の意向が大きいですけどね^^;
観るのが怖い気もしますが、とりあえず一度は観たいと思っています。
ここ、私の意見書くところです。反対意見の方もいらっしゃるかもですが、ここまでお読み頂きありがとうございました。
【おまけ】 対比キャスト表
役名 | 宝塚 | 梅芸 |
エドガー・ポーツネル | 明日海 りお | 明日海りお |
アラン・トワイライト | 柚香 光 | 千葉雄大 |
メリーベル | 華 優希 | 綺咲愛里 |
フランク・ポーツネル男爵 | 瀬戸 かずや | 小西遼生 |
シーラ・ポーツネル男爵夫人 | 仙名 彩世 | 夢咲ねね |
大老ポー | 一樹 千尋 | 福井晶一 |
老ハンナ | 高翔 みず希 | 涼風真世 |
ジャン・クリフォード | 鳳月 杏 | 中村橋之助 |
レイチェル | 花野 じゅりあ | 純矢ちとせ |
ブラヴァツキー | 芽吹 幸奈 | 涼風真世 |
ジェイン | 桜咲 彩花 | 能條愛未 |
オルコット大佐 | 羽立 光来 | 福井晶一 |