宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【雪組】『ライラックの夢路』正直感想|いい所と残念ポイント

ライラックの夢路』2023年5月26日 11時公演を観てきました。

 

初見の日、朝から頭痛で…あぁ…眠くなるかも…と思いつつお薬を飲んでしまい

やっぱり! 気がついたらかなりお話が進んでました orz

 

昨日は、最後の観劇なので、気合入れて!!観劇して来ました。

 

 

観劇感想は十人十色ですから、この作品がお好きな方もいらっしゃると思います。

ワタクシは、そーでもない、どちらかというとブッブー👎🏼

生徒さんは、それぞれ、頑張ってらっしゃると思いますが、ストーリーに引き込まれず、宙組の『カジノ・ロワイヤル』に続き

幕が降りた後、 ( ゚д゚)ポカーン  

⚠️ まだ公演をご覧になってない方は、閲覧ご遠慮ください。

ネタバレあります。

 

 

 

 

 

ハラハラドキドキが無いので、その後の成功も感動が薄い

私が大好きだった花組の『MESSIAH』(駄作だという人もいらっしゃいます)では、キリシタン松倉勝家に酷い弾圧を受けているシーンでは、感情移入して、苦しくて…

キリシタンが一丸となって立ち上がるところも胸熱ですし、ラスト、黄金色のハライソ(パラダイス)でのみんなの幸せそうな笑顔を観て号泣〜!

書いててもまぶたが熱くなってきました。

 

同じく大好きな星組の『ロミオとジュリエット』はシェクスピアの名作。

ロミオがキャピュレット家のパーティに侵入するところもドキドキですし、乳母の手引で結婚式をあげられるようになる喜びも、手紙の行き違いにもハラハラもあって…

ラストは地上で結ばれなかった二人は天国で結ばれました、で胸に熱いものが込み上げてきて…(泣)

 

『Lilacの夢路』は主人公や兄弟は割と穏やかに生活していて、貴族として苦労するのは資金面ぐらい?

 

幸不幸の落差がないので感動出来ず。

盛り上がりに欠けるストーリーと安直な伏線回収

もう、最初の5人兄弟紹介場面から、え〜〜〜〜っ? ダサっ…orz でした。

もっとスマートに紹介する演出はできないのかしら?

5人で踊ると…戦隊ヒーローものみたいで…無理に踊らんでよろし、と思ったわ。

 

この作品は、5人兄弟が力を合わせて、鉄道事業を成功させる、というお話をメインに

「魔女と呼ばれた女」と腹違いの弟のサイドストーリーが絡んで、そう来たか、なラスト、大団円になっておりますが。

 

魔女と呼ばれた女・アーシャ(美穂圭子)のいきさつは、

美穂圭子さんと、アーシャの叔父役の透真かずきさんの説明セリフ。

説明セリフが長いと白けます。

内容をお芝居で表現するのが本来の姿でしょう?

 

そういうわけでアントンは、ドロイゼン家の6人目の弟だったんですね。

その前に末っ子のヨーゼフ(華世京)が病気で亡くなっていて、人数合わせにちょうどいいというか、なんかね。

 

それがわかった時に、アントンが現れて、長兄らしく咲ちゃん(彩風咲奈)が両手を広げてウェルカムのポーズ、

その腕の中に飛び込んで行くアントン、「兄さ〜ん」と。

ここ、感動場面ですか? そのつもりで書かれた場面かと思いますが、

ワタクシは、あまりの唐突さに、鼻白んで、ポカーン。

 

ラスト、実は後少し資金が足りないんだ…というところで、新トップ娘役・夢白あやちゃん、ハインリッヒ(彩風咲奈)の恋人・エリーゼが登場。

 

エリーゼがデザインした鉄のアクセサリーを、銀行家を父に持つディートリンデ(野々花ひまり)が買い取って資金援助してめでたし。

 

なんだか都合良すぎて、安易に解決して、またもやポカーン。

 

酒場で男の身なりをしてバイオリンを弾いていたエリーゼは、意志がつよい、しっかりものの賢い女性だけど

いつの間にか、オーケストラ入を諦めて鉄のアクセサリーのデザイナーに宗旨変え。

 

それなら、最初にバイオリンの話なくていいわ。

 

大阪大学の鴋澤歩(ばんざわ・あゆむ)先生が初日に観劇した、とツィートされてましたので、何らかの関わりがあってご招待されたのね、と思っていたら、

プログラムに「『Lilacの夢路』の時代」という文章を寄稿されていました。

 

初日ツィートにもありましたが。「関税同盟」「錬鉄」「リスト先生」「ショッコウ引き抜き」が高らかに発声されたことに感動された様子。

 

で、最後2組のカップルが誕生、めでたし、めでたし、もちょっと無理やり感。

 

男役と娘役の比重

男役さんは、鉄工所、軍隊、ジャーナリストなどでお芝居されていますが

娘役さんのお役が少ない!

美穂圭子さんの取り巻きの「夢人」かブルジョアジー

最初と最後に登場する「白い乙女」や農民などのモブ。

 

鉄道の話なので仕方ないのかもしれないけれど…

2023年は、小林一三先生、生誕150年…またか。

この公演、小林一三先生、生誕150年を意識してつくられたようですね。

プログラムで、演出の謝珠栄先生が言及されてました。

 

それにしても。宝塚ファンの中で、鉄道事業について興味お有りの方の割合は??

 

衣装も、舞台セットも美しいです、

夢白あやちゃんの大劇場お披露目、ということもあり、更には小林一三生誕150年の事業の一環だったのかもしれませんね

 

劇団は周年にちなむのが好き

シェイクスピア没後400年の節目となる2016年の幕開け、宙組は『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』を上演しました。

 

月組の「ブラック・ジャック」は、連載開始50周年のメモリアルイヤーのスタートの2022年11月に初日を持ってきました。

 

なにかきっかけがあった方が書いやすいのかもしれませんが、線路のセットが降りてきた瞬間に「阪急か〜」って萎えました。

いいとこ探し

5人兄弟+アントン

金融王ロートシルト家(世界的富豪ロスチャイルド家)が5人兄弟だったから、『Lilacの夢路』のドロイゼン家も5人兄弟にされたのでしょうか?

 

ドロイゼン家の兄弟に、路線の生徒さんを並べてくれてありがとう、の気持ちです。

トップ、2番手、3番手と 4男・ランドルフに一禾あおくんが5人兄弟にイン!

 

夢人シスターズ

美しい歌声のみなさんが登場されるので、耳福ポイントとなっていました。

 

和希そらのダンス

軍隊を率いて踊る場面が素敵です。

雪組に来て3公演目の大劇場公演mすっかり雪組生で見慣れました。

 

今公演、ショーでもクレオパトラとしてしっかり見せ場で素敵ですが、お芝居でもダンス場面で期待通りの働き、素晴らしいです!

 

生観劇したばかりなので、明日の配信は見る予定ないのですが、ご覧になる方は、いいところたくさん見つけてくださいね!