『二人だけの戦場』2023年5月1日 11時半公演 キャスト別感想です♪
目次:
103期・希波らいとくんの存在感!将来が楽しみ!
今回、3番手役の希波らいとくん、初演で和央ようかさんが演じられた、ヒロインの兄・アルヴァ役でした。
強い意志を感じさせる眼差し、ニコリともしないでロマの男を生きているらいとくん。
男くささも纏って、立派になったな〜と感心♪
足が地についた安定した芝居、自信がみなぎっているように感じました。
研3にして、『花より男子』(2019年)のF4 のメンバーに入ったときには、話題騒然でした。
新公主演も2回経験して、順調に路線街道を歩んでいますね。
今までは、柚香、水美、永久輝、聖乃、希波、と5番目でしたが、
マイティ(水美舞斗)は専科に異動、
聖乃あすかくんは裏の別箱主演、
…ということで、今公演 らいとくん3番手役という大きなお役をもらいました。
等身大以上のお役が来ると、しっかり頑張るので、ステップアップのチャンスですね!
花組は、早くから生徒さんを抜擢して いいポジションを経験させることによって、ご本人にも自覚が出来ているので観ていて安心です。
そして、観ているファンにも、早いうちから、この生徒さんは上がってくるのだろう、という予感を植え付けておくのも重要だと、最近痛感しました。
そういう意味で、研3から、すごい!と思わせて、上げて行く花組はうまい。
凛城きらの持ち味全開! 面白すぎる芸風
りんきらさん(凛城きら)は、飄々とした佇まいが持ち味ですね。
真面目な顔して笑わせるというか、気がついたら面白いこと言ってた!みたいな、さりげない芝居がお上手。
笑わせてやる、という下心が見えないのがいい。
下心が見えたら、逆に引いてしまって笑えないので。
今回のお芝居も笑いの場面はすべてりんきらさんのセリフでした。
辛い状況を描く中での一服の清涼剤的役割で、りんきらさんの場面になるとホッとするというか…^^
さりげない仕草や表情にも目が釘付けでした。
りんきらさん、専科になってからご出演の4作品、全て正塚先生の作品ですね。
次回特出は…『愛するには短すぎる』だったり、する?
今でも花組の母、元花組組長 高翔みず希さん
花組子が慕う、元花組組長の高翔みず希さんが、ルコスタをまとめる議長・シュトロゼック。
これ、そのまま、組長さんと組子の関係ですよね。
お芝居でも、重鎮のお役にぴったりの貫禄で、頼もしいです。
花組に戻ったあかさん(綺城 ひか理)の黒い役にしびれる
星組での最後のお役が賢王・ギオルギ、この印象がすごく強いです。
悪役といえば、宰相・オンブル経験済ですが、『めぐりあいは再び』というコメディなので、あまり怖くなかったですが…
今回演じているノヴァロは、少数民族を蔑んでいたぶっている兵士。
ライラと兄をからかって、喧嘩ふっかけて怪我をさせる嫌な奴。
正義感あふれ、ライラ(星風まどか)に恋している上官のシンクレア(柚香光)に反発しています。
身体からどろどろした黒い感情をにじませて秀逸。
朝葉ことのちゃん、見せ場たっぷり大抜擢!
103期のことのちゃんは、昨年の『殉情』でのヒロイン抜擢から上り調子。
ショーの歌唱場面でも目立っていました。
今公演では酒場の女主人・エルサ役で、ラシュモア軍曹(羽立光来)といい仲、という役どころ。
ソロ歌唱も、歌上手のびっく(羽立光来)とのデュエットもあり、大活躍。
一番驚いたのは、フィナーレのキャスト紹介のはじめに、ことのちゃん、娘役さんに囲まれての堂々たる歌唱でした。
歌上手の音くり寿ちゃんが抜けた後は、ことのちゃんがポスト音くり寿ちゃんなのかな、と思いました。
愛蘭 みこちゃんにもソロ歌唱あり!
愛蘭みこちゃんといえば、『冬霞の巴里』で、ミッシェル(希波らいと)の婚約者のエルミーヌを演じていました。
ドロドロしたお話だったので、純真無垢なエルミーヌの存在に救われていました、
そして彼女の存在がこれまた一服の清涼剤。
今回は、子役の?リサでお歌ありました。
歌える生徒さんをしっかり使ってくださって嬉しく思いました。
2番手マイティがいない新体制ですが
今回、2番手役のひとこちゃん(永久輝せあ)の存在感が薄かったように感じました。
冒頭の部分などは、シンクレア(柚香光)の親友としてそばにいますが、殆ど法廷の証言台にいる印象です。
柚香光・永久輝せあのワンツーの並びを観たかったのですが、次回大劇場公演を楽しみにしておきます。
『二人だけの戦場』、濃い人間ドラマを見せて頂きました。
見応えありの満足感。
3つに分かれての公演ですが、さすがに層の厚い花組、全くスカスカ感がなくて…
組子も生き生きといろんなお役を演じていて頼もしかったです♪