なんか…今回、「桜嵐記」に心を持っていかれています。
月組生が、この作品に懸ける意気込みを感じます。
作品は、多面的ですが、そのどの部分も好き♪
史実も、上田久美子先生が作られた脚本も、音楽も衣装も、役者も、あの世界の中に引き込まれます。
お芝居の幕開き一番に 老年の楠木正儀(光月るう)のセリフに、「南北朝時代へようこそ」がありますが、まさに。
心は南北朝時代にひととき旅します。
1時間半という短い時間に凝縮された正行の人生に、心を重ねて旅するのは辛いです…
それでも、何度も観たくなるのは、ポスターにある言葉
限りを知り 命を知れ
正成、正行、親子二代 北朝に負けると知りながら、南朝に、愚直なまでに忠義を尽くしたんですね。
父・正成の教えを頑なに守り通した正行の覚悟が観ていて辛い。
楠木正儀の正論「オヤジは北朝に殺されたんやない、南朝に殺されたんや!」ね。
幕開きから、三兄弟紹介の場面も、桜の花びらが舞い落ちて…桜の花びらが舞い散るシーンが多くて美しい。
桜散るは、命散るにも通い、キュンキュンします。
ここね、トップ、2番手、別格・・と登場するけど、この他にまだ3番手(暁千星 後村上天皇)がいるって、豪華な布陣だな~と改めて思いました。
別格路線の生徒さんがいてくださるって、安定するな~とつくづく。
雪組も、前任のトップ、望海風斗 2番手 彩風咲奈(現・トップ)、3番手 朝美絢と並んでいたけど 別格に翔ちゃん(彩凪翔)が居て、すごく厚みが出てた気がします。
学年、番手順に並んでいるだけじゃない サイドからの支えが芝居にもショーにも安定感が出るんだと。
とは言え…トップと次期トップの出番が断然多くて お料理好きな正時(鳳月杏)は戦にはあまり出て無くて…舞台にも余り出てなかったけど、百合との離縁の場面は泣かされました。
父の教えを守って、正義感あふれる正行(珠城りょう)、家庭的な正時(鳳月杏)、やんちゃで自由な正儀(月城かなと)、三者三様の描かれ方をしてて、
それぞれが役割通り しっかり演じてるので、説得力があるっ!
後村上天皇! 自分でもうこれ以上誰も死なせたくない、と言いながら、無駄死にをさるのってどう??
完全に父帝・後醍醐に洗脳されてるから わかっていながら負け戦を止められない無力感を。。いつもとは違う役どころのありちゃん(暁千星)チャレンジ役でしたね。
若武者が似合いそうなのに、天皇役とは・・と驚いたけど、こういう力の抜けた役も面白かった!
かなり悩んでいたらしいけど、いつもの老成した研18?ぐらいの落ち着きで、貫禄あったわ。
三兄弟のこと「美しう長じられたものよ」と年長者のセリフも染みる。
何度観ても やらしーw 高師直、でも好き。
ゆりちゃん、月組で、もっとこんなお役できたら良かったのに…
お役との出会いは自分ではどうしようもないけど、月組で最後にこのお役と出会えたのは本当にラッキー♪ 勉強になりますね!
上田久美子先生に感謝♪
高師直にはべってる女房たちも なかなかのものですね~
仲子の白雪さち花ちゃんも 名子の晴音アキちゃんも、滑舌よくて 芝居巧いから気持ちがいい。
さちかちゃんを北朝一のおなごと褒める師直に「名子は妬けまする」が好き♪
あ・・・、もう時間がないw
ジンベエの千海華蘭ちゃんの熱演とか…みんな良いから書ききれない。
きっと何度観ても同じようなことを書いてそう。
芝居の月組と上田久美子先生の名作が出会って、相乗効果で心に残る作品。
幕間にお昼ごはん食べれないぐらい胸がいっぱいになった時も。
チケットは売止になったそうですから、まだ観てない方、一人でも多くの人に配信を観てもらいたいです。
ちょっとバタバタしてたから、ダラダラ書きになっちゃった^^;