花組の別箱公演はどちらもチケットが外れてしまい、ライブ配信視聴です。
まず、新トップコンビプレお披露目公演『ドン・ジュアン』。
演出が初演よりも素敵(私好み)でした。
以下、個人的感想としてスルーできない方はブラウザバックお願いしたします。
目次:
本当に大切なもの以外すべてを持っていた、というドン・ジュアン。
稀代のプレイボーイ。
初演(2016年)の雪組は、ワタクシ的には重くて暗い感じがしていました。
主演が望海風斗さんなので、歌声は素晴らしく、
今回、希波らいとくんが演じたカルロを、現雪組トップの咲ちゃん(彩風咲奈)、
今回、天城れいんくんが演じたラファエロを、現花組トップのひとこちゃん(永久輝せあ)が演じていました。
懐かしい〜♪
らいとくんの歌唱力大幅UP、貫禄も十分、立ち姿も美しい!!
ベタ褒めw
幕開きかららいとくんのソロ、そこへドン・ルイの英真なおきさん登場、幕開きから耳福です。
それにしても、今公演、全編通して、らいとくんのソロ歌唱場面が多く、抜擢に応える素晴らしい働きでした。
いつの間にこんなに上手くなったのか…
一つ前の公演は『アルカンシェル』、トップコンビ、2番手、3番手、専科の輝月ゆうまさん以外はほとんどモブ状態。
らいとくんは、アルカンシェル劇場で軍人の役を演じる劇団員、と言う役どころ。
踊りこそすれ、お歌の場面は無かったのに…
すごく目立つ演出になっていますし、長身ということもあり、堂々の立ち姿、美しいです♪
自信に裏打ちされているせいか、貫禄もあり、将来のトップ像が透けて見える感じでした。
天城れいんくんは、歌唱、発声のブラッシュアップ必須
劇団が105期を推している印象があります、そのせいか、1期上の104期の抜擢が遅かった気がしてます。
105期は既に月、雪、星2名、宙の5人が新公主演経験済み。
104期は現在公演中の雪組『ベルサイユのばら』新人公演でよっしー(蒼波黎也)が初主演、
星組『記憶にございません!』でつるぎ(御剣海)の初主演が発表されたばかり…
花組のれいんくんはひとあしもふたあしも早く、昨年の『鴛鴦歌合戦』、前トップコンビ退団公演の『アルカンシェル』と既に2作で新公主演を務めています。
『鴛鴦歌合戦』の三吉が可愛かった^^
いつもおとみちゃんの後ろを付いて歩く丁稚役。
もともと、希波らいとくんが演じるはずのお役でしたが、休演されて繰り上がりでれいんくんが演じて、好評でした^^
らいとくんの三吉も観てみたかったです。
丁稚ということで、いつも腰を低く膝折で歩いている姿が可愛くて!
このお役を長身のらいとくんが演ったらどうなるのだろう、どんな工夫をされるのだろう、という興味もわいてました
『鴛鴦歌合戦』の新公はいい感じでしたが…
『アルカンシェル』の新公は、思い切り退団するれいちゃんに当て書きされているのと、
あのダンサーれいちゃん(柚香光)の一瞬のポーズでも様になる一挙手一投足が目に焼き付いているファンとしては、「ちょっとコレじゃない感」も感じてしまったのも事実。
104期のホープという立場なら、もう少し歌えてほしい
既に2作新公主演して他組をリードするれいんくん。
スカイステージの番組『ヒトトナリ』にも出演されて、劇団の推しもあるようです。
が、今日お歌を聴いて、
あれれ?
声が高いのか、セリフ回しがちょっと不安定なのと、歌唱力が不安。
今後東上公演の主演も務めてトップ路線を歩んでいくならば、歌唱力ブラッシュアップは必須に思いました。
エルヴィラ役の美羽愛ちゃん
貴族令嬢で修道女として神に仕え禁欲的な生活をしていたエルヴィラは…ドン・ジュアンの毒牙にかかってしまい…
酒場のドン・ジュアンを知る女たちは一夜の遊びと知りながら付き合っていたけれど、世間知らずで無垢なエルヴィラは、
肉体関係=結婚、と捉えてドン・ジュアンに結婚を迫ります。
自分では「妻」を名乗っていますが、誰もエルヴィラのことをドン・ジュアンの妻だと思っていない。
雪組は全体にドロドロとした感じだったから、エルヴィラ(有沙瞳)ももっと執念深く恨みをもっているイメージでした。
今回は世間知らずのお嬢さんが遊ばれて気の毒…でした。
帰還兵となったラファエロ(天城れいん)に焚き付けて、共にドン・ジュアンに復讐しよう、と持ちかける迫真の演技も良かった。
キュートなあわちゃん(美羽愛)、お芝居お上手です。
ヒロインを演じた『殉情』や『舞姫』も熱演でお上手だなぁと思っていました。
あわちゃんも、発声と歌唱力アップ切望♪
公演タイトルが発表された時からキャスティングが気になっていた2役
騎士団長/亡霊
ひとこちゃんと同期のあかさん(綺城ひか理)と発表になりました。
初演のがおりん(香綾しずる)が難役をものすごい存在感で演じていたので、どなたが演じられるのだろう、と楽しみにしていました。
あかさんか!!
長身なので、「トートとルドルフ」的に後ろから迫ってくる、という演出はあかさんとひとこちゃんにぴったり。
亡霊になってからは、呪いをかけてひとこちゃんの脅威となって行く・・・そんな見どころもたっぷりあって大満足!
あかさん、歌上手!なので、今公演もたくさんのナンバーを確かな歌唱力で支えてくれました。
本当に、歌上手さんが多いカンパニーは屋台骨がしっかりしてる感があって見応えありますよね♪
フェルナンド/アンダルシアの美女
初演で男役・煌羽レオくんの妖艶なアンダルシアの美女が話題でした。
今回はどなたが??と組内に見いだせなかったんですが…
研20の副組長、紫門ゆりやさん!!
びっくりした〜!
割と若手の男役さんかと思ってたので、まさか研20のゆりちゃんとはっ!!
注目のお腹はぺったんこで、あばら骨が浮いていました…😱
そう言えば…なんだったか、バウホール公演観劇時にゆりちゃんと観劇被って近くで見たら、身体がペラッペラでした。
一昨日、『ベルサイユのばら』で観劇被ったせおっち(瀬央ゆりあ)も肩も胸も薄っすい!
スーツ着るときは、補正の肉襦袢着てるのね…暑そう、動きにくそう、お疲れ様です。
ゆりちゃんは、美女と兵士の二役でそのギャップも大きくて見どころですが、個人的に、兵士のゆりちゃんの方が見てて落ち着きました ^^;
アンダルシアの美女は…男役感が透けて見えて、コレジャナイ感。
ゆりちゃん自身、ちょっと硬かったように思いました(私見)。
緊張しても仕方ないですね、みんなガン見してるから ^^;
専科の英真なおきさん、美穂圭子さん
もう、さすがでございます。
さすが専科さん!!
初演と同じ役で英真なおきさん、美穂圭子さん続投なのも納得!
英真なおきさん
父親役の多い英真なおきさん、今回も放蕩息子に悩まされつつも案じ、自分が愛さなければ誰が愛するのだ、と親心をにじませるところもじわ〜っと来ました。
英真さんの歌唱は『ロミオとジュリエット』の神父を思い起こさせるものがあり、ひとこちゃんがうやうやしくお辞儀をするところもティボルト味がありました。
美穂圭子さん
美声で魅了しつつ、ドン・ジュアンのかつての女、親子ほど違う学年差をものともせずに、堂々の「女」、かっこいい女性。
やはり、どこか母のようにドン・ジュアンのやんちゃを見守っている感じにも見えます。
新トップ娘役 星空美咲ちゃん
美咲ちゃんは長身で、初日、スポーツ紙に掲載された写真はひとこちゃんと身長差がないように見えました。
それでもキュートな声と確かな歌唱力は、観ていて安心、安定。
大人っぽい美女タイプではなく、可愛いファニーフェイス系。
ずっとひとこちゃんと組んでいるので相手役としてもいい感じ。
長身のあまり、宙組に異動するのではないか、というファンの憶測も飛び交っていましたが、
順当に花組で上がれて、ひとこちゃんの相手役として申し分なく、嬉しいです!
これからの花組も楽しみです!!
新トップ 永久輝せあさん
満を持してのトップ就任おめでとうございます!!
爽やかイケメンのひとこちゃん、面白いお役も可愛いし
『激情』のドン・ホセや、今回のドン・ジュアンのような三白眼の魅力炸裂の、黒いお役も色気ダダ漏れで素敵です。
むしろ劇団は、こういう悪役を与えて、内面からにじみ出る色気や男役の魅力をアピールする作戦に出ているように思います。
一作品ごとに、新たな一面を見せてくれるひとこちゃん。
1幕のラスト、ひとみさが手を繋いで、幸せそうな笑顔を見せているのを観て、本当にこちらも幸せな気分になって、顔がほころんでしまいました。
やっぱりラブラブ感は良いですね!!
花組トップコンビは始まったばかり、これからどんな、まだ知らない魅力を見せてもらえるのか、楽しみです!!
千秋楽まであと5公演、暑いときですが、お元気で千秋楽を迎えられますように!