宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【花組】1ヶ月ぶりに観た『アルカンシェル』観劇感想

1ヶ月ぶりに花組公演『アルカンシェル』を観てきました。

 

アルカンシェル』は、れいちゃんとまどかちゃんのトップコンビ退団公演。

目に焼き付けておかなければ…。

以下、本日観た公演の感想を書いていますが、あくまでも個人的なものですのでご理解頂ける方のみどうぞ。

 

ネタバレしていますのでご注意ください。

舞台が「劇場」故に、想像を掻き立てられて

稽古場面や、観客を思う心、など現実世界と被るので感情移入しやすい作品です。

 

パリ市民(アルカンシェル劇場)と敵対する立場のナチス軍、という構図はわかりやすく、

なかでもまゆぽん(輝月ゆうま)演じるコンラートがその憎まれ役代表で存在感も芝居もさすが専科さん。

 

れいちゃん演じるマルセルが劇団の将来を担っていて、花組トップの立場のれいちゃんと被ります。

禁止されているスイングを上演した責任者を自ら名乗り出て、カトリーヌ(星風まどか)や劇場主のマダム(美風舞良)を守るところにグッときます。

 

マルセルが酷い拷問を受けるのは、コンラートの私怨が入ってそう orz

 

ショーがない代わりにダンスシーンを盛り込んであるが…

幕開きから、黒燕尾にシルクハットとケーンのこれぞ宝塚レビューな場面、

男役さんが七色(虹)の女性ダンサー(だるま)姿の場面は、眼福♪

れいちゃんマルセルが自由に踊る場面もステキです ←勝手なことをして叱られる

スイングでペアダンスの場面、

ウキウキ楽しいラテンダンスの場面…とダンスシーンはあるけれど…

 

ダンサーのれいちゃんの退団公演はやっぱり2幕ものでショーがあってほしかったです。

 

フィナーレの最後にれいちゃんがひとりで踊る場面がお餞別場面かな。

 

れいちゃんと退団者が一緒に踊る場面や、

組子と別れを告げるような場面、

退団色満載に作り込める、ショーがあったらな、と。

 

今回が一本ものだから リサイタル『BE SHINING!!』を演ったじゃない、と言われればそうなんだけど

「退団公演で」というのが大事。

 

れいちゃんの希望は、たっぷりサヨナラショーに盛り込まれているのかな?

 

配信観なくっちゃ!

 

2番手役のフリードリッヒの描き方が物足りない

宝塚歌劇公式HPの公演解説に、

「一座の命運をかけてドイツ軍検閲官のフリードリッヒと渡り合い、レビューの灯を護ろうとするマルセル」

ってあるのですが…

 

もっと濃い駆け引きがあるのかと思っていたのですがあっさりしすぎて…

フリードリッヒ(演:永久輝せあ)はいい人、で終わっていました。

 

今回、次期トップコンビの 永久輝せあ&星空美咲のお二人のカップルも描いてダブルカップルにしたのは劇団の次期トップコンビお披露目をするという目論見があるのかもですが

 

2番手は、星組の『RRR』のようにバディ感を出すのか、そうでなければ悪役、ライバル役が多いです。

 

今公演では、まゆぽんが演じているコンラート役の方が印象に残りやすい美味しいお役なのにな、と思いました。

 

敵対するナチス軍にいながら、マルセルたちに便宜を図ってくれてあまりにも親切なので拍子抜け。

脳みその上を滑っていくわ…

 

演出家のご都合主義で話を進めてる感が強い慰問の場面ですが、

そんな調子良くいくかい!っていうツッコミ待ち?

 

駄作が多い、と言われるトップ退団公演の例に漏れず

誰かの駄作は、誰かの良作。

それでも、多くのファン・観客を脱力させるのが駄作、なのだと思ってます。

 

過去一脱力したのが 真風涼帆退団公演『カジノ・ロワイヤル』。

語り継げるわ。

あれがまだ記憶にも新しいので 柚香光退団公演『アルカンシェル』も同じ演出家さん、ということで心配してました。

 

感動作ではないけれど、うまくまとまっていました。

 

ただ『巡礼の年』のワンシーンをオマージュな、こいつ〜 キャッキャ♪な追いかけっこはいつ観ても白けるわ ^^;

過去作品のワンシーンを盛り込むのが好きな作家さんなのかな?

 

残念すぎたトップ退団公演 マイワースト3

柚希礼音 『黒豹のごとく』 演出:柴田侑宏

明日海りお『The Fairy Tale』 演出:植田景子

真風涼帆『カジノ・ロワイヤル』演出:小池修一郎

 

『黒豹のごとく』も『The Fairy Tale』もショーで盛り上がれたので良かったけど…

 

観終わったあとにもやもやしてこのままじゃ帰れない!というようなお芝居が一本物のときは残念すぎます。

 

やっぱりショーは必要不可欠ですね♪