三代目・倉丘銀四郎は、熱くて濃い!!
9月2日に、大阪の初日を観たんですが、ほわ~っと全体の流れを観てただけだったな、と今日観て改めて思いました。
今日は、私の脳みそにグサグサ突き刺さる「銀ちゃんの恋」でした。
帰りは頭の中でずっと「蒲田行進曲」が鳴り響いててなかなか抜け出せなかったわ。
今回、蛍光灯が反射しない位置に場所が変わってました^^
2015年にスカイステージで観たのが、宙組の「銀ちゃんの恋」。
大空祐飛さんの、クールで大人でその実、ワガママで子供っぽい銀ちゃんのイメージが私の中に定着していました。
マイティ(水美舞斗)は、熱くてパワフル。わがままなところは同じだけれど。
持ち味が全然違う主演で 私の目にはどう映るのか…と気になってたのですが。
これもあり!! 大あり!!
ヤスとの関係性が より強くて太い感じがしました。
スターとして君臨する銀ちゃんの存在感、説得力を有無を言わせない ビジュアルと演技でやりきったマイティ!!
マイティは、ショースターさんだと思っていたので、「銀ちゃんの恋」で東上公演初主演、って聞いたときは、お芝居の勉強のチャンス!と感じました。
虚勢張って、なかなか素直になれない銀ちゃんの、屈折した思いを見事に演じたマイティ。
ザ・昭和な、銀幕のスターぶりがとってもお似合いで、演目が「銀ちゃんの恋」と聞いたときの不安は消え去って、
「銀ちゃんの恋」でよかった~!!と マイティと銀ちゃんの出会いに感謝だわ♪
今回、2回「銀ちゃんの恋」を観て、その堂々たる演技に魅了されて、2段も3段もステップアップしたのを感じました。
前回芝居巧者のみっちゃん(北翔海莉)のヤスで観て、つかさくん(飛龍つかさ)には、ものすごいチャレンジ役、来た~~!!って思ってたのですが
大熱演で、つかさくんも、一気に2段も3段もステップアップしたのでは?
二幕後半で、銀ちゃんと小夏のやりとりを密かに聞いていて、階段落ちをやろうと決意するまでの、背中での演技。
切なくて泣きそうになります。
ひたすら銀ちゃんを信じて、銀ちゃんの成功と小夏の幸せのために生きる 愚直なまでのヤス。
初めて宝塚の「銀ちゃんの恋」を観た時(スカイステージ)、ヤス役の比重が大きいのに驚きました。
今回も、体当たりの大熱演、つかさくんに敢闘賞授与!!
星空美咲ちゃん、大抜擢が続いていますね。
立ち姿や声がきれいで、研3にしては、堂々としていますし、ポテンシャル高いので、今後どんどん伸びていきそうです。
ただ、今回の台詞回し、絶叫系のセリフが多いせいか、泣きながら必死でなにかを訴えている場面などは、何言ってるかわからない…orz for me でした。
ちょっと聞いててしんどかったです。
銀ちゃんの取り巻きのみんなが可愛い♪
峰果とわ パンチパーマのおっさんだけど、なぜか可愛い^^
翼杏寿 べったり真ん中分けのヘアで風采上がらない風だけどかわいい♪
侑輝大弥 オネエキャラで キスマークいっぱい付けて正真正銘かわいい^^
焼き肉のシーンは…皆が銀ちゃんの顔色見ながら戦々恐々でお肉を食べるの…
力関係が如実に現れるシーンw 美味しくなさそう^^;
ヤスが部屋の端で正座してて…切ない。
坂本龍馬役 ライバルの橘のホッティー(帆純まひろ)
銀ちゃんはどんどんセリフを削られ、登場シーンもカットされて、
「東洋映画」の社運がオレにかかってるぜ!身辺整理しとけ、って言われた 来年のカレンダーの表紙はオレだ~!!と喜んだのもつかの間、
結局全部 同期の橘が持っていく、という美味しい役どころ。
坂本龍馬の登場も、拳銃ぶっ放して派手だし、~ぜよ。の土佐弁も目立つ 銀ちゃんヤス小夏の3人以外では目立ってて、銀ちゃんが熱くて粘っこいので、爽やかな橘さんでした♪
専務と秘書のお二人も可愛い
幕開けの二人芝居も、途中のお二人もすごく面白くて可愛い。
愛すべきキャラクター、あおいさん(美風舞良)の秘書。
鼻血だして、鼻にティッシュ詰めてるの、毎回可愛い。
あ、マイティの銀ちゃんも、鼻血出してティッシュ詰めてましたね^^
航琉ひびきさんの専務は、スターの扱いに困ったり、リアルで面白かったです。
悠真倫さんの監督も、銀ちゃんの扱いに困ったり怒ったり…映画製作サイドの人たちも見どころいっぱいでした!
笑えるところがいっぱい^^
銀ちゃんのカメラ目線が 下りてきたスクリーンに映し出されるところは 毎回笑いが起きます。
ヤスが初めて銀ちゃんと出会った時に、銀ちゃんはヤスにジャケットお下がりをくれたのですが…
「誰からもらったか忘れちまった。(会うときには着ていかなきゃいけないから)めんどくせぇ。だから現金がいいんだよ。」って…めちゃリアルなセリフに笑いが…^^;
そして 何故かここで、客電が明るくなります…
ヤスの部屋に上がり込んで、臭ぇ!と窓からヤスに手伝わせて お布団を窓からポイしたり、
「はんこ貸せ」と小夏との婚姻届に勝手にはんこを押そうとしたり、ヤスを翻弄する銀ちゃん。
二人の関係性が こんな横暴ぶりも許せてしまうというストーリーで、ヤスのお人好しが切ないです。
「お前がいなけりゃ、オレの欠点が目立つんだよ!!」とまで言われても、は、はい。しか言えないヤスを応援したくなります。
故郷のヤス
小夏のような女優をお嫁さんにもらって…と、故郷のお母さん(京三紗)が こんな息子だけれどよろしく、と小夏に頭を下げるのが泣かせます。
義理の姉の玉美が、小夏に対抗して思い切りめかしこんでるのがお約束の面白さなのですが、今回は糸月雪羽ちゃん。
もう誰かわからないぐらいお顔描きこんでて、面白いです。あるき方もw
演出の石田先生から、好きに演っていい、と言われたそうで、思い切り弾けてますね!
盆踊りの櫓の上で故郷に凱旋挨拶をするヤスと小夏…の前に、紋付袴の自治会長役の…監督役と兼任の悠真倫さんが、よぼよぼのおじいさんで…笑いをとってました^^
衝撃のラストシーン
階段落ちで泣かせた後は、黒白の幕前に棺が置かれているも…遺影がくるりと回ってぎんちゃんになったら ド派手イルミネーション付きの衣装で銀ちゃん登場のサプライズ。
七色に光る電飾は、ハットにも!
カテコで幕が上がると真っ暗なステージ中央に虹色の電飾が浮かび上がって ここはいつも客席笑うとこ。
深海に泳ぐイカを思い出してしまうw
出演のみんなが楽しそうで、幸せな気分になる観劇でした!!
トップコンビの全ツは、悲恋ですが、こちらは、何やらお祭りのような楽しい楽しい公演でした。
みんなーっ! ありがとう~~!!