ファクトリーガールズの初日を観てきました
芸歴20周年の今年 チャレンジが続くちえちゃん（柚希礼音）主演、日本初上演の「ファクトリーガールズ」の初日を観てきました。
ちえちゃんには ベニ（紅ゆずる）からの胡蝶蘭。
みりおん（実咲凜音）には ファンの方からのお花とバルーンアート。華やかですごく目立ってました。
今回は抽選あったのかどうか知らないけど 普通にポチッとしてチケット購入。ど真ん中ぐらいのお席でした。
チケットに余裕あり、という噂は本当だったのね… 幕間や終演後にリピーターチケットを盛んに売り出しておられました。
全く期待してなかった作品
ファクトリーガールズのホームページが立ち上がった時に、黄土色のバックにうっすら赤い字でFactory Girlsの文字が陰気臭く、描かれている女性もボンネットをかぶったロングドレスの女性の姿で 作品世界をイメージできずにいました。
そして ビジュアル解禁。憂鬱そうなキャストたち。劣悪な環境で働いているから仕方ないにしても、衣装も何故か幾何学模様のドレス。セピア色でもない オレンジ色のフィルターをかけたような写真…
全く「観たい！」という気を起こさない ポスター、フライヤー。
そして 日本初演で前評判もないから 観るまではわからない内容。
恋愛模様もなさそう。
ブロードウェイで活動するクレイトン・アイロンズとショーン・マホニーが音楽と作詞を手がけ、日本版脚本・演出を板垣恭一が担当する新作ロックミュージカル。作中では19世紀半ばのアメリカ・ローウェルを舞台に、自由を求めて生きる女性たちが描かれる。
ステージナタリーより 引用
この情報のみで 内容は 観てのお楽しみにしていました。
大感動は無いけど 佳作。再演は…？
劣悪な労働環境をなんとかして改善しようと 女性でも声をあげて闘うサラと仲間たち。
ロック・ミュージカル、ということで ファクトリーガールズが 力強く歌い踊る場面は曲もダンスもパワフルで格好よく、印象的でした。
後半のロックでは無いけれどソニンが歌うペーパードールもしんみりと聴かされました。
「ロック・ミュージカル」と銘打つには ロック・ミュージカルナンバーが少なかったように思います。
ファクトリーガールズのダンスシーン以外にも 男性陣の群舞などもあってもいいかな。
構成は 剣幸さん（ルーシー）の回想、という形で描かれていて わかりやすかったです。剣さんは、ストーリーテラーの役割も担っておられました。
舞台の一番上に 1845年ローウェル ← あいまい ＾＾； みたいに年代と場所が投影されるのでわかりやすかったです。
実話だそうで 「女性が 自分たちの権利を勝ち取る」という構図は、アメリカ人が大好きでわくわくするシチュエーションなのかな、と思いました。
以前 北翔海莉主演のブロードウェイ・ミュージカル「パジャマゲーム」も 時給アップを勝ち取るために頑張る女性のお話でしたよね？（観てません ＾＾；）
新しい道を切り拓くときには大変なエネルギーが必要です。
サラたちが声を上げて 改善を訴えていく姿には 胸を打たれました。
キャスト
ダブル主演？
主演 サラ 柚希礼音
ハリエット ソニン
石田ニコル 清水くるみ 実咲凜音
原田優一、平野良、猪塚健太、青野紗穂、谷口ゆうな、能條愛未、戸井勝海、剣幸 ほか
とにかく 皆さんの歌唱がすばらしいです！ 満足♪ いいもの聴かせていただきました＾＾
・ちえちゃん（柚希礼音）は、声量と存在感がすごいです。さすがリーダー！
宝塚でトップスターとして組をまとめていた貫禄が効いてます！
・ソニンちゃんの声のハリ、声量も素晴らしいです！ 聴き応えがあって耳福でした。
・原田優一さん お久しぶりです！ 「ミス・サイゴン」以来かな？ 今回はあくどい工場長の役ですが 面白いシーンも多々あり 頑張っておられました！
何故か物足りない…
きれいにまとまっているのですが なぜ物足りないのか？
恋愛要素がなくて 辛い場面が多いです。
ちょっとほっこりするような息抜きの場面が欲しかったです。
いつも きらびやかな宝塚の舞台を見慣れているせいか 舞台のセットもシンプルなのが簡素に思えますし、「貧しい育ちで 過酷な労働環境で働く女性たち」だから ドレスもくすんだ色のドレスで、内容もずっと「闘う」お話で…ちょっと疲れました。
宝塚歌劇で フランス革命を描くベルサイユのばらは シトワイヤンの過酷な場面もあるけれど 美しい貴族のドレスの場面もあり、恋愛もありでストーリーが変化に富んでいて楽しめますけど。
再演は…あるんでしょうか？
ラストはキャストの頑張りに
客席スタンディングオベーションで健闘をたたえました。
ちえちゃんは、いつもの、大阪 ただいま～～～っ！とご挨拶をして、ひときわ大きい拍手になりました。
カーテンコールでは ソニンちゃんと手をつないでの退場。やはりダブル主演なのね？
そして 下手袖で 二人して投げキッス。
これは ちえちゃんが 提案したのでしょうね＾＾ 180度ではなかったけど 満面の笑みが輝いてました！
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