4月22日木曜日に11時公演を観てきました。
感想は、当日に書きましたが、22日はだいもん(望海風斗)が、インスタ始めた~!の記事にしてしまいました。
そして、緊急事態宣言の話題。
「夢千鳥」が栗田優香先生、デビュー作でいきなり鮮烈な印象を残す名作で、先そっち、てなって今頃 「アウグストゥス」の感想、一応書いてたのでUPしておきます。
この、もやもや図は、一応、動画なんだけど、ちょい意味不明。
「アウグストゥス」の評判に、つくづくSNSの影響力の大きさを痛感してます。
イギリスのEU離脱や、アメリカの前大統領選挙など、SNSのうねりが世相を動かした感があります。
宝塚の公演の評判も、初日の感想が、流れを決めてしまう可能性もあると以前から思っていました。
駄作というほど悪くはないけど、盛り上がりに欠けて、主題がわかりにくい。
何を描きたかったのか?
「アウグストゥス」2回目の観劇感想です
1️⃣ アウグストゥスは誰の物語か?
トップコンビが霞むほどの 瀬戸かずや&凪七瑠海の存在感!
シェークスピアが「アントニーとクレオパトラ」という戯曲を書くほどに、アントニーとクレオパトラの生き様はドラマティック♪
オクタヴィウス(演:柚香光)はポスター画像のイメージとは正反対の臆病者ですし、相手役で今公演で退団の華ちゃん(華優希)は、架空の人物ポンペイア。
あの、肉食系野獣の眼差しのポスターは何だったの??
誰が観たって、アントニウス(演:瀬戸かずや)とクレオパトラ(演:凪七瑠海)に目が奪われます。
人類史上の3大美女の一人 クレオパトラ七世、金ピカでゴージャスな衣装に身を包み、目立つ目立つ ^^;
アントニウスの甲冑や衣装も 凝ってて目立ちます。
そして この二人のドラマが濃厚!
2回のキスシーンは、やや長めですし 互いに腹のさぐりあいから 次第に 相手に 本気になっていくところも見どころです。
あきら(瀬戸かずや)もかちゃ(凪七瑠海)も、芝居が大きく、声も大きく滑舌がいい! めちゃ巧い~~~!
何も知らない人が観たら、こちらがトップコンビだと思そう。
一方の 本物のトップコンビ、れいちゃん・はなちゃん(柚香光・華優希)。
トップコンビを組むのは今回が最後なのに恋愛シーンが無いので、感情が盛り上がる場面が無い!
すごく残念!
ポンペイアだと思って話していた彼女は、亡霊で、ポンペイアは随分前に自害していたことが最後の方で明かされます。
な~んだ…
ヅカともさんも、盛り上がりに欠けるね、言ってて 私の周りでは評判イマイチなのですが、中には、感動してる方もいらっしゃるみたいなので、そこは好み、ということで。
2️⃣ 退団者、特にトップ娘役、副組長に見せ場が希薄
今公演の退団者は、
瀬戸 かずや、冴月 瑠那、美花 梨乃、更紗 那知、澄月 菜音、華 優希 の6名。
上述の通り、あきら(瀬戸かずや)には、主演級の大きなお役で目立っていましたが、あきらと同期で、副組長を務める、るなくん(冴月瑠那)は、男役最後のお役が女役の
クレオパトラの侍女・シャーミアン。
4場面のみの登場で、あまり目立たず…一番目立つ場面は、下級生に持ち上げてもらって、クレオパトラに長い帽子を被せるところでしょうか?
美花梨乃ちゃんは、ポンペイア付きの奴隷で、セリフもたくさんありました。
にしても、トップ娘役の退団なのに、華ちゃんは、あまりにも印象の薄いお役で残念。
カエサル主宰の宴に刃物を持って乱入するポンペイア、の図は、スカイステージの初日映像で初めて観たときは、茶番!って思ってしまったことをここに白状します。
れいちゃんと華ちゃんが剣を交わすシーンは、二人にクロスでスポットライトが当たり・・・「はいからさんが通る」を思い出すような、印象的な場面でしたが…
結局の所 話の大筋は、カエサル、アントニウス、暗殺者・プルートゥス、そして後継者オクタヴィウス…と共和政を守る闘いがメインで ポンペイアの存在は あってもなくてもOKな役どころでした。
いっそのこと、アントニウスをれいちゃんにした方が良かったのでは?と思いました。
劇団的に、「尊厳あるもの=柚香光」にしたかったのかな?と 演目が発表になった時に思いました。
オクタヴィウス、影薄かった for me
3️⃣ 永久輝せあの衣装が他のメンバーと同じで埋もれる
カエサル暗殺派のメンバーが、全員同じ衣装!とスカイステージニュースの稽古場トークでも話題になっていました。
リーダー格や、スターさんの衣装は、一人だけ色を変えたりデザインを少し変えたりして目立つようになっているのに、今回は何故か5人全員同じ色、デザイン。
カエサル暗殺の場面でも、大きな布に顔が隠れてしまい、どれがブルートゥスひとこちゃんか、わかりにくかったです。
全員、大きな衣装で、入り乱れての大立ち回りは大変だと思いますが、殺陣のかっこよさが衣装に隠れて伝わらないよ。
「ブルートゥス、お前もか」の名セリフで知られるブルートゥスですが、今回は、おいしいところ全部あきらが持っていきましたね~^^;
っていうか、あきらにしても、るなくんにしても、そう言う役付にしたのは田渕先生。
まぁ 劇団の指示があったんだろうと 深読みhappy。
4️⃣ 予算は、クレオパトラの衣装が食う!?
舞台装置は割とシンプル。
盆が回っているらしいけど、あまり印象に残らず。
場面転換に6枚パネルがよく出てくるのと 幕を下ろしての幕前芝居が、古臭い感じに思えました。
それで「アウグストゥスの風」なのかも…。
昨年末の宙組「アナスタシア」場面転換では盆が周り、セットが豪華♪
バックの映像がこれまた素晴らしく、アナスタシアの中に入り込んでしまいました。
今回も映像担当の方はいらっしゃいますが、紗幕に投影する映像ももやもやと何かが動いているだけで、つまらないし、芝居が始まっても え?どこに映像? ホリゾント幕しかない?と
思ってたら、ローマvsエジプトの戦いの場面で、船の映像が、6枚パネルに映し出されました…
とは言っても パネルにも柄があり、映像と重なって、わかりにくかったわ。
「アナスタシア」の映像が美しく迫力があって良すぎて、こちらは印象に残らずか・・・。
クレオパトラの衣装は豪華で、羽根扇に囲まれ、舞台上のお着替えも見せ場!
クレオパトラの黒髪鬘を自分でとって、ポーンと後ろに放り投げるかちゃパトラ。笑
金色の地毛の上にすっぽりと長い王女様の帽子をかぶせてもらって…
何をやっても似合うし 存在感あります、これでこそ専科さん!いや、89期の底力か…。
5️⃣ 水美舞斗 音くり寿 ソロで銀橋渡
お二人に見せ場があって嬉しかったです!
いつも、トップコンビをサポートしてるお二人だけに♪
マイティ(水美舞斗)が歌う「友よ」が涙を誘う歌詞なんですけど、それまでに友情を温める場面が 幕開きの場面ぐらいで あまり絡んでなかったから、唐突感あります。
本舞台で行われているお芝居とはイメージ違いの取ってつけた感じが凄い。
なんなんだろ、この違和感…
音くり寿ちゃんは、オクタヴィウスの姉役。
カエサル主導で、アントニウスと結婚するはずだったのに、当のアントニウスはクレオパトラに入れあげて、エジプトに行ってしまって…切ない…
お二人、次期体制では、どうなるのか、注目してます…
6️⃣ 花組男役、見どころいっぱい♪
スタイリッシュなトップの柚香光、大人の男、な2番手瀬戸かずやの他に
美形ダンサーの水美舞斗、永久輝せあ、聖乃あすかの路線。
マルチに活躍する飛龍つかさ、美形の帆純まひろ 芝居巧者・一之瀬航季
早くから抜擢の続く 希波らいと、正統派の侑輝大弥
…を中心に観ております。
翼杏寿、龍季澪あたりも視野にいれてます^^
これからも楽しみな花組さんです♪