ヅカともさんから、原田諒氏のニュースを教えていただきました。
早速無料で読める部分を読んでみました。
目次:
昨年末の文春砲に激震が走った宝塚界隈
年末に宝塚の演出家・原田諒氏が、劇団の演出助手にセクハラ、パワハラをしていたという記事が週刊文春に出ました。
記事は、昨春入団された演出助手の方が劇団を辞めたい意向を申し出、その理由を問うと、原田諒氏からセクハラ、パワハラを受けているという事でした。
4月7日 原田諒氏、宝塚歌劇団を提訴
↓ こちらの記事を読みました(無料で読める範囲)
宝塚「性加害」報道の演出家が歌劇団を提訴した | 文春オンライン
4月7日ということは、すでに提訴から1ヶ月経過しております。
この1ヶ月間、宝塚歌劇団は善後策を検討しておられたのですね。
文藝春秋誌は、毎月10日発売なので、4月7日の提訴だと、最短、5月10日発売号に間に合ってようやくファンの知る所となりました。
前回の記事では、一方的に原田氏が悪者になっていてAさんに同情が集まり、原田氏のセクシュアリティにまで言及されていました。
原田氏は実力がありながら前途を閉ざされてしまうのも自業自得、的な見方が一般的でした。
昨年末の週刊文春の記事を鵜呑みにすればそれも致し方なかったのかと思います。
被害者に手厚く、の精神で拙速の感あり
Aさんがセクハラ被害を訴え出てこられたこと、さらに、裁判沙汰になりそうなので、ややこしいことは御免蒙りたい、とちゃっちゃとまとめたように見えてしまいます。
両者から聞き取りをしているようですが、
「Aさんに訴えられたら困る」ので、Aさんの言い分通りに動いている気がします。
11月下旬にAさんが歌劇団に訴えてから、原田氏を宝塚歌劇団から追い出すまで、たったの半月です。
劇団の一方的なやり方には疑問
「この2、3日でA側の態度が硬化している」私が席に着くや否や、木場理事長がそう切り出した。「Aの母親が、あなたを宝塚歌劇団から出さなければ、10日の土曜日に文春に情報を渡すと言ってきた。土曜に情報を渡せば、月曜日には記事にしてもらえるらしい。もう記者ともコンタクトを取っていると言っている。Aの脅しを免れるために、9日付であなたは阪急電鉄の創遊事業本部に異動してもらうことに決定した(中略)異動はもう決まったことだから。業務命令!」
出典:上記 宝塚「性加害」報道の演出家が歌劇団を提訴した | 文春オンライン
「Aの脅しを免れるため」、早々に事を収めるため、有無を言わさず原田氏を切ったように見えますね。
早々に切られたのに、文春に出ちゃった、ってどういう事?
切られ損?
幹部の一人は『あの親はやっかいだから』と言い、外部に漏れた時のことを想定した上で文章を作っていました。
週刊文春 1月5・12日号 (発売日2022年12月28日)
最後は、Aさんの親御さんに押し切られたのでしょうか?
昨年4月に真矢ミキさんからAさんを紹介され、そのころからアドバイスをしてあげていたという原田氏。
9月に入団されてからわずか2ヶ月あまり、11月下旬に退職の意向を示されたAさん。
文藝春秋の記事には、原田氏を慕い、懐いているAさんとのLINEのスクショが載っています。
最後に会った時も普通だったから Aさんの豹変ぶりに驚いている原田氏。
いきなり後ろから刺された感。
寝耳に水、恩を仇で返された部分もあるのではないでしょうか?
ただ、親しいからと言って、シモネタばかりを話していたのは…原田氏にも落ち度はあると思いますが。
Aさんが原田氏とのやりとりを親御さんに話したら、なんだと!?と親御さんが出て来られたようにも受け取れます。
今回の文藝春秋に掲載の記事で、原田氏、Aさんの印象が逆転しました。
どちらが正しいのか、宝塚歌劇団の責任など、裁判でしっかり明らかにしていただきたいです。
またしても96期事件を思い出してしまうワタクシ
宝塚音楽学校、及び宝塚歌劇団、じっくりと向き合って問題を解決するのが苦手なのでしょうか。
もつれた糸を丹念に解くのが不得意そう。
最後にトカゲのしっぽ切って、ハイおしまい、にしているように見えます。
相手は人間なのです、自尊心も、人権も、心もある人間なのに、
りんごの腐った部分を切り落とすように あっさり不都合は切りすててる感。
今までも、多くの方が理不尽な理由で、悔しさを飲み込み、自分の胸ひとつに収めて劇団を去っていかれたのではないでしょうか。
宝塚歌劇団は出演者やスタッフに、私が受けたような退職強要を行う組織であってほしくないと心から願う。
出典:上記 宝塚「性加害」報道の演出家が歌劇団を提訴した | 文春オンライン
出演者は…常に在団者数を400名前後に保つため、肩たたきは必須なのですが。
以前、読んだ「ヅカメン!」にも書いてありました。
(「ヅカメン!」著者の奥様は宝塚OG)
プロデューサーも 阪急の鉄道、デパート、本社経理、ホテルマン
いろんな方がされるそうです。
主な仕事は 労務と人事。
労務は、宿舎や移動の際の切符の手配
人事は、異動や 主に 「肩たたき」
宝塚の小ネタ満載「ヅカメン!」読了♪ - happyの読書ノートより
裁判ではっきりさせてほしい
96期事件のときは、神戸地裁から、原告を復学させること、という判決が出たのに、劇団は従わず、原告と和解に持ち込んだんでしたっけ?
13年も前のことで記憶が…
相手が音楽学校生という立場の弱い個人でしたから仕方ないのかな、と思った記憶。
今回は、業界でも名前の知れた演出家・原田諒氏。
ここまで、プライドを傷つけられたら人権侵害を訴えるのもむべなるかな、です。
劇団には…不当解雇を訴えることもできるのかもしれない??
コメントで、不当解雇→不当!?配置転換の後、依願退職 と教えていただきました。
⚠️文藝春秋記事を読んだ友人に聞いた所 劇団のやり方がエグい、と。(原田諒氏の手記を信じるならば)
内部のこともよく知っている原田諒氏だからこそ、きちんと戦って頂きたいです。
多くの演劇関係者や友人たちからは「そこまでして宝塚にこだわる必要はない」と諭されたそうです。(上述 文藝春秋記事より)
もし、勝訴しても、原田氏が宝塚で演出をするのはわだかまりが残るのでは?と思いますが、今の劇団の状態なら、ぜひとも復帰して頂きたいぐらい演出家不足。
それに、訴えなければ、セクハラ原田諒で終わってしまいます。
汚名なら雪がなくては演劇界という狭い世界で生きていきにくい。
裁判は時間とお金がかかり、精神力も必要だと思いますが、頑張って頂きたいです。
劇団も今度は真摯に向き合って頂きたいと思います。
『蒼穹の昴』が芸術祭賞を逃したのは関係ある?
原田諒演出の雪組公演『蒼穹の昴』 宝塚大劇場公演が、関西の部にノミネートされていました。
参加公演・参加作品の募集および贈賞については、令和4年度で終了、と文化庁から発表されていましたから、ラストチャンスでした。
最高にお金をかけて、最高の衣装、舞台装置、布陣で臨み、専科さん6人特出という気合の入れよう、組子もものすごくがんばっていていい作品だったのに…
受賞を逃しました。
これは、私が勝手に思っているだけですが、受賞の発表になる前に辞退されたのかな、と。
頑張ったみんなにご褒美になるし、咲ちゃん(彩風咲奈)の代表作になる、ひらめちゃん(朝月希和)の退団の花道になる…と思っていただけにショボーン、でした。
判決はどこに着地するのか、これからも見守りたいと思います。