宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

劇団員の訃報…劇団は生徒たちの心と真摯に向き合って欲しい|明日の発表に注目

本日夕方、大変ショッキングなニュースを知りました。

 

すごく動揺しました、

そして夕食を頂きましたが、胃袋に石が詰まったみたいに重く苦しい。

 

今日は、スカイステージで宙組の初日映像を観たので、恒例、初日映像チラ見感想を書こうと思っていました。

 

が、ニュースを知ってしまった今、とても、明るい気持ちで語る気にはなれません。

 

だったら、思ったことを書いて、吐き出して、少し楽になれたら・・・と自分のために書きます。

 

デリケートな話題ですので、苦手な方は、予めブラウザバックお願いします。

 

 

 

 

 

タカラジェンヌが自殺か 宝塚市のマンションで女性が死亡して見つかる/兵庫県

サンテレビのニュースの見出しです。

 

宝塚音楽学校では、予科時代に、とっても理不尽なルールや、厳しい上下関係を経験します。

それは、来るべき「大変なこと」への耐性をつけるため。

 

「あれを乗り越えられたのだから、何があってもやっていける!」という強いメンタルに鍛え上げるための通過儀礼のひとつ。

 

生徒さんたちの番手レースなどを見るにつけ、メンタル強いな…とつくづく感心しきりです。

 

10年ほどまえに、96期いじめ裁判で、音楽学校の対応に本当にがっかりさせられました。

 

大人たちが音楽学校を運営し、親元から離れた年端もいかない多感な少女たちを預かっているのに、その責任を全く自覚していなかったんですね。

 

自覚していたのかもしれないけれど、自分たちの監督不行き届きの謝罪は一切なし。

 

退学処分撤回、女性と調停成立 宝塚音楽学校訴訟 

 宝塚音楽学校宝塚市)が退学処分を取り消さないのは不当として、元生徒の女性(19)が地位確認と慰謝料などを求めていた訴訟で、神戸地裁で14日、学校側が退学処分を撤回することなどで調停が成立した。

 訴状などによると、同校は、女性が無断でマスコミの取材を受けたことや、宝塚大劇場で拾った財布を寮に持ち帰り9日間放置したことなどを挙げ、2008年11月と09年1月の2回、女性を退学処分にした。女性は事実誤認などを理由に地位保全の仮処分を申し立て、同地裁は「退学の理由にならない」と決定した。だが学校側が女性の登校を拒絶したため、女性は09年11月に提訴。同地裁が今月、調停への移行を決定していた。

 原告代理人によると、調停条項は、学校側は女性の退学処分を撤回し、卒業資格の取得を認める▽女性は宝塚歌劇団への入団を求めない‐など。また、学校側の謝罪の有無や慰謝料は公表しないことで合意した。

 神戸市中央区兵庫県弁護士会館で記者会見した女性の母親は「娘の名誉は完全に回復した。しかし、学校の不誠実な対応には今でも不信感でいっぱいだ」と苦しい胸の内を明かした。女性は「(退学処分の取り消しが)認められて、うれしい。ただ、宝塚の舞台に立つ夢がかなわなかったことを残念に思う」とのコメントを寄せた。

 宝塚音楽学校の岩崎文夫校長は「元生徒との間で裁判で争うことになり、遺憾に思う」としている。

引用元:神戸新聞 2010年7月14日

 

校長が「遺憾に思う」、は噴飯もの。

そのお言葉そのまんまのし付けてお返ししますわ。

それはこっちのセリフなの!

もともと音楽学校がちゃんと監督して、しっかりと訴えに耳を傾けていれば防げたこと。

原告はもとより、多くのファンをがっかりさせたことは、今も胸に楔となって…残っています。

どれだけ、すてきな公演を見せてくださる宝塚歌劇団でも、こういうことを平気でする団体なんだ、とクールな目線で見ています。

 

昨年末の、文春、文春、なによりも文春を優先、で懲罰委員会を開くことなく、オール・オア・ナッシング!で演出家・原田諒氏をあれよあれよという間に退団に追い込んだ劇団。

 

じっくりと時間をかけて、問題と向き合う、というのが苦手なんでしょうか?

 

今回、亡くなられた生徒さんの、自死の理由はわかりません。

ごく個人的な(恋愛や自分自身の)悩みなのか、それとも劇団が関わっているのか?

 

メンタルが強いはずのタカラジェンヌもひとりの人間ですから、八方塞がりのときもあるでしょう。

人生山あり 谷あり。

退団のご挨拶で、涙したこともありました、とおっしゃる方も何人も観てきました。

それでも、たくさんの方に手を差し伸べて頂き、背中を押していただいて…とお礼の言葉を述べておられます。

 

亡くなられた生徒さんに手を差し伸べる方はいなかったのでしょうか?

 

原因で考えられるのが、いじめ。

96期のいじめは上述のように、裁判になりましたが、

昔から、劇団内でのいじめは慢性的に在るようですね。

 

小雪さんの著書『なかったことにしたくない』に詳しく載っています。

(東小雪さんは、宝塚歌劇団91期生・元花組男役 あうら真輝さん)

元ジェンヌのカミングアウト本「なかったことにしたくない」読了♪

第二章 タカラヅカの「暴力」
 被害者の私
 すみれ寮からの脱走
 加害者の私
 初舞台、そして退団

 

 

 

今年は宙組に文春砲が被弾しています。

 

そういうマスコミに対する劇団の対応も甘いなと思います。

生徒を守れていないのでは?

 

茶番劇で幕引きをした件は、がっかりしました。

いつも生徒を矢面に立たせて、劇団がお気持ち表明だけで逃げているように見えます。

 

今、コロナや少子化などいろんな理由で、宝塚の受験生が減っています。

 

それを危惧した劇団は、音楽学校のCMを地方で流しているようですが、まず、きちんとした体制作りが大切なのではないでしょうか?

 

今回のようなことが起きれば、ますます受験生は減るでしょう。

親御さんが大切な娘を預けるのに不安です。

 

 

来年は、宝塚110周年。

浮かれている場合ではありません。

 

お祝いの年ですが、この区切りの年に、古臭い体質を脱ぎ捨て、

生徒はほっておいても来年40人入ってくるさ、と使い捨てにしないで一人ひとりと向き合って大切にしてほしいです。

 

タカラジェンヌはフェアリーではなく、繊細な心をもった妙齢の女性なのですから。

 

100年、110年続いたから、と伝統の上にあぐらをかくのではなく、常に、アップデートしていく風通しの良い劇団であって欲しい。

 

最近どなたかの言葉で心に残ったのは

 

伝統とは、新しいことを繰り返して出来ていくものだ、と。

古いものをただ死守するだけではこれからの100年は生き残れないと思います。

 

今日、尊い命の灯がひとつ消えてしまいました。

 

しんどかったら逃げて! 

逃げられなくなるほど、精神がダメージを受ける前に、まだ動けるうちに!

 

亡くなられた生徒さんのご冥福をお祈りいたします。

 

明日、劇団はどんな発表をするのか、注目です。

 

まずは、動揺しているであろう、生徒さんたちの心のケア、よろしく!