昨日、12月27日は、宝塚歌劇公式HPに怒涛の発表がありました。
火曜日には、水曜日の休日前、ということで、重要な発表が出ることが多いのも事実です。
・月組 組長の就任について
・組替え(異動)について
・水美 舞斗 ディナーショー
・(追)宝塚歌劇公演の今後のスケジュールについて
・宝塚大劇場オリジナル“シンジカトウ”「タオルチーフ」(金野タオル製)の発売について
…と一挙に情報を出したのも、文春砲から目をそらす作戦か、とフカヨミしてしまいました。
今年の9月15日に文春砲を被弾した際には、13のニュースが発表された過去がありますから…
文春の記事は、昨日Yahoo!ニュースで読みました ↓
「一緒に裸で寝よ」宝塚歌劇団 演出家がセクハラで公演中に担当外され異動処分(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
今日、雑誌もゲットし、更に詳細を知って、気持ち悪くなりました。
原田諒演出作品は好きだったのに…
私の好きな作品ベスト3に入れている『MESSIAH』も原田諒作品です。
硬派なテーマを多く取り上げてらっしゃって受賞歴も多数。
期待の演出家さんのお一人でしたのに、まさかこんなことをされていたとは…。
がっかりを通り越して、言葉にできない残念な気持ちでいっぱいです。
演劇界にまかりとおるパワハラ、セクハラ
いろんな思いが湧き上がってきて、全部記事に書けるかわからないですが、しっかり書きとめておこうと思います。
長くなりますが、お付き合いいただける方のみどうぞ。
私見語っていますので、その点ご理解お願いします。
演劇界には、以前から「気に食わないと灰皿を投げる演出家」で有名な蜷川幸雄さんらがいて、それでもパワハラと糾弾もされず、容認されて来ました。
厳しい稽古は当たり前の世界と、稽古をつける方も付けられる方も両者同意の上。
稽古とは厳しいものだから、我慢あるのみ、がまかり通っていて、数多くのパワハラ、セクハラが当たり前に行われていたのでは?と推察しています。
理不尽な、愛ある指導とは言えない行き過ぎた指導も、いろんな現場で見られるのかも知れません。
宝塚の大御所先生たちも、当たり前にパワハラをされてきた覚えのある方も多いのでは?と思います。
過去、それは当たり前の「厳しい指導」の一貫と言う認識でひとくくりにされていたから。
指導という名の下
そこに愛はあるのんか?
コレ、重要。
厳しくとも、心のある指導は、生徒さんに感謝されますが、ただの権力振りかざすだけの、パワハラ指導は、見直していかなくては。
そのあたりが混同されて、パワハラを取り締まれないのが業界の体質なのでしょう。
セクハラに関しても、今の後期高齢者世代は、息をするように、セクハラ発言やパワハラ、性差別発言をする方が多い印象。
昔は障害者を揶揄するような表現も、今は放送禁止用語になっていますが、デリカシーのない時代は確かにあったのです。
だから、自分がセクハラ発言等をしている自覚がない、これが一番恐ろしいです。
各種ハラスメントは、宝塚のみならず、角界や、強豪スポーツ部でも聞かれます。
厳しい指導がないと人は成長しない、と思い込んでのことでしょうけど、褒めて伸びる人の方が多いような^^
悪しき伝統は廃止しなければならない
日本国内に置いて、100年以上の歴史を持つ企業は多くはありません。
宝塚歌劇団は、100余年の歴史を持つ劇団で、その歴史を誇っています。
が、伝統に固執しすぎて旧態依然の独特の風習を重んじているように私には見えます。
宝塚同様、谷町がいて古い制度の歌舞伎界。
「恋愛は芸の肥やし」などと手前勝手な理由で不倫報道が後を断ちません。
道徳って知ってる?って聞いてみたい!
音楽学校の分担さん(お掃除の担当)の制度を廃止するなど、宝塚音楽学校の校則を2020年に見直しました。
それというのも、体調を悪くした生徒がいたから、という噂。
宝塚音楽学校の不文律廃止、という朗報!! - 宝塚ブログ 心は青空♪
変な不文律を、伝家の宝刀のように守り抜いてきた音楽学校。
体調不良者が続出するまで、変だと気づかないのが、もう感覚麻痺しているというか、時代と乖離しているというか。
こんな体質だから、96期問題が起きたのでしょう。
96期問題をまたぞろ思い出してしまいました
2010年に吹き荒れた96期裁判の一連の件。
仲間はずれにされた(いじめられた)生徒さんが音楽学校を相手取り裁判を起こしました。
泣き寝入りをしなかったのは、余程のことだと思いました、相手は親会社が阪急電鉄ですから、覚悟が必要だったと思います。
あの時、腹立たしかったのは、音楽学校からの「監督不行き届き」の謝罪もなくうやむやにして、生徒のせいにしたことです。
大人たちの、音楽学校の、責任は?
96期問題では何も動こうとしなかった宝塚音楽学校、そして、火に油をそそぐような行為に出るという悪手を取った劇団は、まさに「ツァイガルニク効果」で、あの件はまだ記憶から消し去られにくいです。
訴えられた時点で、責任を認め音楽学校の不行き届きを謝罪していれば、一気に下火になったはずです。
さらに劇団は、96期首席生徒を研1にもかかわらず、トップお披露目の相手役に抜擢。
最高の悪手で非難轟々、当の生徒さんは矢面に立たされ宝塚人生を劇団によって潰された、とワタクシは思っています。
入団時に、劇団がいろいろあったけれど、厳しく指導しておいたので、彼女らの舞台人人生を見守ってほしい、ぐらい言っておけば誹謗中傷も避けられたものを…。
なかったことにしてやる、というやり方は多くのファンに怒りと失望を呼びました。
謝るタイミングは早ければ早いほうがいい、そして誠実に。
その反省からか、
本日、劇団は休日でニュースは出ない日ですが、謝罪文が出ました。
この度、宝塚歌劇団内のハラスメントに関する一部報道がございました。
ご心配をおかけしたファンの皆様ならびに関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。当該報道は、個人のプライバシー保護の観点から配慮を欠いた記事であり大変遺憾であるとともに、本件に関して弊団が隠ぺい等の不適切な対応や不誠実な発言を行ったかのような、事実と異なる内容や表現がございますが、ハラスメント事案があったことは弊団として確認しており、関係者から慎重に聞き取りを行い、また弁護士等の見解を参考に、厳正に対処するとともに、ハラスメントを受けた方の心情に寄り添い真摯に対応しております。
なお、ハラスメントを行った団員は既に退職しており、現在は宝塚歌劇団及びグループ会社のいずれにも所属しておりません。弊団では、研修やアンケート調査の実施、相談窓口の設置などを通じて、ハラスメントの根絶に力を入れて参りましたが、今回、このような事案が発生した事実を重く受け止めており、今後はハラスメントの防止のさらなる徹底に努める所存でございます。
2022年12月28日
宝塚歌劇公式HPより引用
今回は、劇団、動きが早かった。でも…
赤文字の部分は無いほうがよかったのでは?
せっかくの謝罪文(冒頭の2行)が台無し。
自己弁護の守りに入っていて、仮に劇団の言うとおりだとしても言わない方が美しい。
今回は、こんなことになるまで放置してたことに対する責務がありますから、ここは非難覚悟で耐えた方が賢明では?
劇団を信じるか、文春を信じるかですが。
文春は、劇団関係者2名に取材されています。
かなり詳しいので内部の方なのだなという印象。
嘘でここまで捏造はできないかなという内容です。
それに…もともと宝塚の体質は「隠蔽体質」って思っているファンは多いですから今更(ry
セクハラ音声を録音していた被害者の切実な行動
余程のことだったのでしょう、証拠がなければ有耶無耶にされてしまうか、下手をすれば嘘つき呼ばわりされてしまいます。
以前、「このハゲ!」と暴言を吐いた政治家の音声を録音されていた秘書の方がいました。
エビデンスは、身を守る上で大切。
出すところに出すつもりだったという被害者。
もし、裁判を起こされたら、二度目の裁判になります。
それは避けたい劇団の苦肉の策が原田氏の異動でした。
総務部長が「文春には言わないで」と言ったそうですが…誰が文春に流したのでしょうね。
ファンクラブ、大人会、演出家のセクハラ…文春も本丸ににじり寄ってますね。
この際、長年溜め込んだ膿を出し切るのも、劇団にとって+になるかもよ?
宝塚OGの発言も炎上
被害者と原田諒氏を繋いだという真矢みきさんの言葉が炎上。
「新人の演出家と、賞をたくさん取ってる原田君の、どっちが劇団にとって必要だと思いますか?」(文春記事より)
わかっていることをわざわざ聞く。
怖すぎます…
雪組のトップコンビへの罵詈雑言は許せない
もうひどすぎて泣きそうです。
トップスターの咲ちゃん(彩風咲奈)にむかって
なんもできひんな。目をむくなって。斜視、やめてな。
心にグサグサ刃物を突き立てられた気分。
こんなこと、みんなの前で言われる咲ちゃんの身になったら…ホント、よく頑張ったよ
トップ娘役のひらめちゃん(朝月希和)には
どこ向いてしゃべってんねん! お前、顔でかいねん! 俺の演出の時に退団するなよ、失礼や
みんな、朝月のサヨナラショーは省エネでええで!
などと…ひどすぎます…
特に容姿いじりしてるのが許せません!
容姿は好みがありますし、自分の努力とは関係がないので指摘するのは間違いでは?
それを生徒に言って、いい作品ができると思うのか?と問うてみたい。
大変な覚悟で臨んだであろう『蒼穹の昴』。
賞取りを狙って、予算上限なし、な感じの華やかで美しい舞台で、観る分には楽しめたのですが、あの舞台の裏でこんなことがあったとは。
多かれ少なかれ、生徒さんたちは普段から嫌な思いもしながらお稽古されていると思います。
それも、すこしでもいい舞台を創りたい、という熱い思いから。
今回、具体的な言葉が出てきたので、こんな言われ方をして、心を削りながらお稽古されているんだと思うと泣けてきます。
劇団は、今回、一人の演出家を切りましたがこれで終わったと思って安心しないで頂きたい。
他にもあると思うし、出てこないという可能性もゼロではないから。
常に、襟を正す覚悟で真摯に劇団運営をお願いしたいです。
『蒼穹の昴』は劇団の気合いの感じられる作品で、芸術祭賞を狙っていると思いましたが取れなかったのは、不祥事があったので発覚前に辞退されたのかどうか…?
歴史超大作に、自ら泥を塗った原田諒氏。
『蒼穹の昴』原作の著者 浅田次郎先生もがっかりされることでしょう。
ひらめちゃんの退団公演がこんな醜聞にまみれて心底残念でなりません。
温かい組子の思いに包まれた『蒼穹の昴』大千秋楽のトップコンビの笑顔、忘れませんよ!!
長々と書いてしまいました、最後まで読んでいただきありがとうございます!