宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

ウエクミ色薄き 「霧深きエルベのほとり」

金曜日に花組の怒涛のニュースラッシュで書けなかったんですが

書かないと気持ち悪いので サクッと感想と思いついたこと書きとめておきます。

 

ネタバレありますのでご注意ください。

以下 私見ですので その点、ご理解いただける方のみご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

1月10日の木曜日に 星組公演、「霧深きエルベのほとり」 観てきました。

 

2014年の宝塚歌劇100周年にさきがけて投票された、

 

歴代名舞台ベスト10☆総選挙で 歴代第9位に輝いた 霧深きエルベのほとり

 

ご参考まで ↓ (この総選挙は タイトルだけでなく誰が演じたかもポイントになります)

 

 スカーレット・ピンパーネル (2008年 安蘭けい)

 ミー&マイガール (1987年 剣幸)

 ロミオとジュリエット (2013年 柚希礼音)

 星影の人 (1976年  汀夏子)

 哀しみのコルドバ (1995年  安寿ミラ)

 風と共に去りぬ (1984年 麻実れい)

 忠臣蔵 (1992年 杜けあき)

 カサブランカ (2009年 大空祐飛)

[emoji:v-144] 霧深きエルベのほとり (1963年  内重のぼる)

[emoji:v-136][emoji:v-145] 南の哀愁 (1947年 春日野八千代)

     出典:朝日新聞

 

   → 宝塚100周年の幕開け ヽ(´∇`)ノ~♪ 2014.1.1

 

そそそ、そんなに名作なのね~~。 

菊田一夫先生が宝塚のために書き下ろされたという名作ですが

30数年前に上演された作品だけにタイトルすら知らず。

 

初演から56年を経て 上田久美子先生が手がけられたこの公演、

スカステニュースの中で ウエクミ先生が惚れこまれた作品、と知りました。

 

しかし!

 

私には、ウエクミ先生らしさが感じられず残念でした。

 

ウエクミ先生のオリジナルが観たかったです。

ウエクミ先生はオリジナル作品で 持ち味を出される方ですので、

潤色とか、もったいないです。

 

生きて行くことの寂しさや切なさ、今は薄れつつある人の情けの暖かさが描かれた、

宝塚歌劇が時を越えて守り伝えて行くべき珠玉の名作の再演に挑みます。

        宝塚歌劇公式HPより抜粋

 

生きて行くことの寂しさや切なさ、今は薄れつつある人の情けの暖かさ??

 

感じられなかった~~~ orz

ま、私の感動アンテナが折れてるだけかもですが。

 

 

ビール祭で一目惚れした マルギットに「悪い男」と見せかけて虚勢を張るカール(紅ゆずる)。

本当は 心底愛している、でもそれをストレートに表現するのが照れくさい、

そんな感じをベニ(紅ゆずる)は、うまく表現してました。

 

あーちゃんは世間知らずなお嬢様マルギット。良かれと思ってしたことが

カールを傷つけることになって…という よくあるパターン。

 

ステレオタイプなお話、ですね? 

昭和ですものね。半世紀以上前に書かれていて 時代錯誤感あり。

それを伝統と呼ぶのかどうか…私は疑問ですけど?

 

で、マルギットの婚約者フロリアン(礼真琴)の愛が深くて・・・ なんて素敵な人を裏切ったんだよ!マルギット。

と思うほどw

 

そんなフロリアンを 愛してしまったマルギットの妹のシュザンヌ(有沙瞳)に感情移入w

 

名門シュラック家 マルギットの父に一樹千尋さん。ちょい憎まれ役。

いつもながらの父親役、安定の演技で特出に感謝です! (専科さんはこういう特出大歓迎!)

 

愛、というのは 相手の幸せを願うもので 見返りを求めないのが愛。無償の愛。

 

だから カールは マルギットの幸せを願って身を引いたのですね~

 

10%ぐらいは シュラック家に馴染めない自分のためでもあったと思うよ~笑

身分の差を感じて 居心地悪いですもんね。

 

私はよくあるパターンだし 結果もわかっていたし 冷静沈着で観てましたが

隣の友人がまさかの落涙! 

最後の方、近辺のお席からすすり泣きの洟水ジュルジュルが聞こえて来ました。

 

えっ? 演技に泣けなかったのか?って?? ごめんなさいです…

 

前々日に観てきた友人から 最後がえ~ まだ終わらないの?て思った、と聴いてたのですが

納得でした

 

シュラック家から飛び出したカールは…一番早く出航する船に乗ってすぐに行ってしまうんだと思ってた。

 

あれれ?? 

私も「まだ終わらないの?」って思っちゃいました。

 

もらった手切れ金を返しておいて、とカールが酒場のヴェロニカ(英真なおき)に

お金を渡すシーンは重要なシーンですけど。

 

船乗り仲間が酒場でわやわや騒いでて…

それまでの シュラック家でのカールの気持ちを考えてシクシクしてた気持ちが

さ~~~っと冷めていき、残念。

 

なんだか蛇足っぽくて…。 

56年前からあるシーンなのかもしれませんが。

 

ヴェロニカ役の英真なおきさんの出番が少なく、英真なおきさん特出の意味が薄れてる。

ちょっともったいない使い方な気がしました。

英真なおきさんの無駄遣いw

新公で有沙瞳が演じます、男前な演技も上手いくらっち(有沙瞳)ですから期待大。

 

それとちょっと不満… この公演で退団するかいちゃん(七海ひろき)も意外と場面少なめ、

感動的なセリフや カールとの絡みを期待してたんですが…

最後の 酒場のシーンで カールとマルギットは結ばれなかったけど

かいちゃん演じる トビアスは カールの妹のベティと結婚、

船乗りを辞めて 幸せになる!と。

ここが 退団色、ってことですか。

 

う~~~~ん、 この公演、お芝居もショーもかいちゃんのお餞別シーンがいまいちピンと来なかったワタクシ。

ちょっとモヤモヤ。

 

船乗りになりたい少年(盗人)に 注目の天飛華音くん。

なんだか いつも叫んでて セリフを聞き取りにくいという噂どおり。

友人は わんわん響くから 音響のせい?とか言うんですけど、どうでしょうか?

演出家がああいう風に言えって言ったのかもよ、とも。

 

カールの妹役に最近爆上げの水乃ゆりちゃん。

走り方もおかしくて 田舎からでてきた朴訥とした娘、な感じが出ててよかったです!!

 

水乃ゆりちゃん、新公ヒロイン、頑張って欲しいです!!

 

美しすぎる船乗りw 極美慎くんもね!!

 

 

 

 

 

名作! 上田久美子先生演出!!

 

ということで、すご~く期待してたんですが…

 

花組のMESSIAH 観てしまったから 当分は何を観ても、まぁまぁ。ぐらいの感想…かな?

 

上田久美子先生の「金色の砂漠」が大好きです。

登場人物ひとりひとりの人生に思いを馳せて  観終わった後、1週間は

あの人達はその後どうなったんだろう?とグジグジ考えてましたw

 

「星逢一夜」も ズドーンと心の奥深くに鉛玉を撃ち込まれたように

1週間ほど ドンヨリしてました。

 

そんな 上田久美子先生ならではの 心の襞に分け入る

深~~い感動が感じられるお芝居が観たいです♪

 

以上 あくまでもワタクシの個人的感想ですのでその点 ご理解くださいませ。