友人がTwitterのTLに「ウエクミ先生退団」って流れてくるんだけど…というので驚きました。
えっ？？ 私のところには流れて来てないよ～＾＾；
早速Twitterで検索してみたら…出てますね。
ウエクミ先生退団されたの？？ ( ； ﾟд)ｻﾞﾜ(；ﾟдﾟ；)ｻﾞﾜ(дﾟ； )
宝塚の演出家の先生の退団は、生徒さんの退団のように、ホームページで公式でお知らせがないので、退団後に薄っすらとわかってくる感じです。
今日はダラダラ語ります。
私が宝塚の沼に片足を浸けたのが、2008年4月26日11時公演でした。
口上挨拶は… 貴穂しゅう、天舞音さら、春瀬央季
2008年11月16日「ソロモンの指輪、マリポーサの花」東京宝塚劇場公演千秋楽で退団された荻田浩一先生のことはよく知りませんでした。
「ソロモンの指輪」は最近になってスカイステージで観たことがあるのですが…
宝塚のお約束的なものがなく、え？これで終わり？？？って言う…不思議な構成でした。
もうHDから消したからウロ覚えですが、
宝塚のショーのフィナーレにつきものの
・2番手キラキラ衣裳で銀橋わたり
・大階段
・男役の黒燕尾
・トップコンビのデュエットダンス
・エトワールからのパレード
が無い！！
ショーの締めくくりの必須の5点セットは、2008年に落ちたあの日から、何度となくこのパターンを観てきてますから 無いとすごく気持ちが悪いんですよね。
宝塚のお約束がないと落ち着かないというか。
スカイステージで「ソロモンの指輪」を観た時に、荻田浩一先生は「型にはまった宝塚的なもの」ではないものを作りたかったのかな？と思いました。
宝塚の演出家も、ひとりの表現者ですから、自分の描きたいように描く、作りたい様に作るのは当たり前なのに、
宝塚に在籍する限り、100余年続いた「宝塚の型」を守り、「宝塚の世界観」を描くことを踏襲していかなければいけない。
一演出家として、より制約の少ない世界へと羽ばたかれたのだと勝手にお察ししてます。
そして思い出すのが上田久美子先生の「フライング サパ」（2020年）。
近未来を舞台にした、上述のお約束5点セットを排した演出でした。
ウエクミ先生（上田久美子）が、力を入れておられた作品で、コロナ下で、外箱公演にもかかわらず、制作発表会もありました。
作品への思いを熱く語っておられました。
本当は宝塚ならではの演出に縛られたくないのかもしれない、とは思っていました。
いつか近未来を舞台にした作品を描きたいという思いは、雪組公演「星逢一夜」の頃から温めておられたのです。
「フライングサパ」は、好みが分かれる作品でした。
出演者も、もがきながらのお稽古だったようです。
「フライングサパ」の後、2021年に立て続けにトップスターの退団公演を手掛けられました。
雪組の望海風斗様退団公演「fff(フォルティッシッシモ)」、そして
月組の珠城りょう様退団公演「桜嵐記」は、退団するたまきちと楠木正行が重なる素晴らしい退団公演作品でした。
次はどんな物を見せてくださるのかしら？と楽しみにしていましたし、ショーはまだ「BADDY」一作だったので、またショーも担当されるかも？とこちら楽しみにしていましたから もし噂が本当なら残念です。
上田久美子先生が、「宝塚の型にハマりたくない」と思われている可能性はあるな、と、「フライングサパ」の時から感じていましたので、退団の噂も、あながち嘘ではないかも？と思っています。
ポテンシャルの高い先生ですので、もっと自由に、自分の可能性を試してみたい、と思われるのは想像に難くないです。
自分の描きたいものはここでは作れない、と新たな世界へ旅立たれるのか、
これも仕事、と割り切って、「宝塚のお約束」を守ってヅカファンに夢を与え続けるのか。
ウエクミ先生なら前者を選びそうな気もします。
ワタクシがヅカファン入門後は児玉明子先生が2013年に退団されました。
退団後は漫画原作の作品の舞台化でご活躍されているので、なるほど、と納得しました。
宝塚というところは「宝塚」の枠に収まっていなければいけませんから、若くてポテンシャルのある演出家は、自分の可能性を試したくて、または
ここでは自分の描きたいものを作れないと出ていかれる方もいらっしゃるのは自然なことだと思います。
宝塚歌劇公式HPでは、
2022.04.01
お知らせ
宝塚歌劇団 演出助手の募集について（再）
と、何度かお知らせが出てましたね。
途中で辞められる方もいるので多めに採用、もありえますから、演出助手募集＝誰か辞めた、というわけでもないと思ってます。
今、町田菜花先生が産休中なので、演出助手を採用して穴埋め強化、かも知れません。
演出家も、デビューまでに数年かかりますから、早めに手立てを打ってるだけかも？
3月末で、退職か否かがわかるのは一体いつのことでしょうか。
《2022.4.7 20：30追記》
上田久美子先生、退団か否か、いつになったら分かるんだろう？と思っていたら…
産経新聞社の方が、関係者に取材して聞いてくださいましたー＾＾（下記URLより御覧ください）
欧州留学も予定されているんですね。
在団中から、コツコツと準備されてたんですね、ちょっと美園さくらちゃんを思い出しました。
すみれの園から、広いフィールドに出て、自由に活躍されるウエクミ先生の作品、観てみたいです。
場所は違えども、これからもご活躍、楽しみにしております！
2008年に退団され、今もご活躍の荻田先生のTwitterを引用させていただきます。
（コード埋め込みは違法ではありませんのであしからず）
劇団を出て丸13年が過ぎて。
— おぎた (@onighillie) March 11, 2022
色々な変化はあれど、演出助手から始めて演出家へ育つのは変わらないのかな。
僕らの頃は良くも悪くも昭和の家族的な親密な風情が残っていた。
喜びもあり苦労もあり。
新しい世代は僕らがした苦労をしないに越した事はない。
正に昭和のホームドラマのような発言だけど。
