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朗読劇「バイオーム」上演発表|上田久美子先生の宝塚退団後初仕事

元宝塚演出家 上田久美子先生の初仕事、「バイオーム」は朗読劇

本日、舞台芸術情報サイト・ナタリーにて、上田久美子先生の作劇、朗読劇「バイオーム」の情報が公開されました。

 

読売新聞でも、今日の朝刊に上田久美子先生のインタビュー記事が掲載され、同時に、正式デビュー、な感じですね^^

 

3月末日退団から2週間あまり、さっそくの情報解禁。

 

4月6日の【演出家】上田久美子先生退団の噂にネットざわつく!の記事でも書きましたが、着々と在団中から構想を練り、書いておられたのですね。

 

演劇は、まず、役者と箱をキープしなくてはなりませんから、この公演の構想は随分前から決まっていたのでしょうか。

 

キャストのお一人の元宝塚の花總まりさんは、4月18日月曜日まで、日本青年館ホールで「銀河鉄道999 THE MUSICAL」に出演中です。

 

バイオームは、6月8日(水)~12日(日)
東京池袋の 東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて上演。

すこし休息の後、すぐ「バイオーム」のお稽古に入られるんですね。

 

人気のミュージカル作品で主演を多数務められている花總まりさんは、3年先までスケジュールが決まっていると言われる人気俳優さんのお一人です。

 

「バイオーム」は朗読劇だから出演依頼できたのかな、と。

歌稽古やお芝居のお稽古が無いのと、上演期間が短い、ということも出演を可能にしたのかも?

 

梅田芸術劇場が送る“進化型エンターテイメント演劇”の一環

スペクタクルリーディング、とも 五感を揺さぶる朗読劇とも。

五感を揺さぶる、とは?? 映像なども駆使されるのでしょうか?

 

五感を揺さぶる朗読劇“スペクタクルリーディング”の形式で上演されたのちVRやARなどのテクノロジーを駆使した“体験型サイトスペシフィック演劇”へと進化する。

ステージナタリーより引用

 

梅芸が企画しているけれど、大阪での公演の発表は…後日あるのでしょうか?

 

「後日」、VRバーチャルリアリティ=仮想現実)やAR(拡張現実)を駆使した体験型の演劇へと「進化する」ということなので、大阪公演はない可能性も?

 

VRやARを体験するには、ウェアラブルグラスや、以前宝塚が発売したVRグラスのような道具が必要になるのかな?と思うんですが、すごく実験的なことをやろうとしているのかもしれませんね。

 

出演者は、おなじみの皆さん、そして演出はNHKエンタープライズから

出演:中村勘九郎 / 花總まり、古川雄大 / 野添義弘、安藤聖 / 成河 / 麻実れい

ミュージカルでおなじみの方ばかり。

中村勘九郎さんは言わずとしれた歌舞伎役者なので、口跡、声量よく朗読劇向き^^

野添義弘は存じ上げませんでしたがドラマでご活躍ですね。

 

演出はNHKエンタプライズの一色隆司さん。

大河ドラマ麒麟がくる」や、BS「精霊の守り人」などを作ってこられた方。

精霊の守り人」では、花總まりさんと一緒にお仕事されたんですね~

 

<キャスト>本作品では、1人2役を演じます。
ルイ、ケイ役:中村勘九郎
怜子、クロマツの芽役:花總まり
野口、一重の薔薇役:古川雄大
克人、クロマツの盆栽役:野添義弘
ともえ、竜胆役:安藤聖
学、セコイア役:成河
ふき、クロマツ役:麻実れい

イデアニュースより引用

 

バイオーム、とは生物群系生物の集団のことだそうです。

登場人物は、人間の名前もありますが、クロマツクロマツの芽、クロマツの盆栽。

セコイア、薔薇、竜胆…

植物と人間の二重構造? そこにウエクミ先生ならではの仕掛がありそうですね。

 

わたしをけものと呼ぶのは誰か
わたしをにんげんと呼ぶのは誰か
それは事実か真実か虚構か嘘か、庭先に語られる一つも美しくない物語

【あらすじ】
その家の男の子はいつも夜の庭に抜け出し、大きなクロマツの下で待っていた。フクロウの声を聴くために...。男の子ルイの父に家族を顧みるいとまはなく、心のバランスを欠いた母は怪しげなセラピーに逃避して、息子の問題行動の奥深くにある何かには気づかない。政治家一族の家長としてルイを抑圧する祖父、いわくありげな老家政婦、その息子の庭師。力を持つことに腐心する人間たちの様々な思惑がうずまく庭で、古いクロマツの樹下に、ルイは聴く。悩み続ける人間たちの恐ろしい声とそれを見下ろす木々や鳥の、もう一つの話し声を...。

梅田芸術劇場HPより引用

 

上田久美子先生が、真に描きたかったものがここに。

こういうタイプの物語は、宝塚で描くには不向きですね。

静かに語りかけるような、心の奥底に眠る感情を耳を澄まして聞くような、そういったタイプの演劇かと。

 

70人の生徒を使い、トップコンビと番手を考慮した配役を考え…という「宝塚の型」にはまらない上田久美子先生が自由に発想した演劇。

 

今後、上田久美子先生は、何の制約もない自由なフィールドでご自身の才能をいかんなく発揮されるんですね^^

 

どんな作品を発表されるのか、気になります。

宝塚時代の上田久美子先生の作品が大好きでしたが、新たな場所で作られる作品はどんな作風になるのか、期待でいっぱいです。

 

これからのご活躍、楽しみにしています!!

 

上田久美子さん、なのか 先生なのか、敬称 迷いましたが従来通り先生で統一しました。