宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

「カンパニー」は舞台でも爽やかな作品♪

月組公演 カンパニー 2月15日11時公演を観てきました。

 

昨年の5月に上梓されたばかりの作品を月組で公演すると発表になったのは

約1ヶ月後の6月30日でした。

 

小説新潮に2015年4月から 2016年7月まで連載されていたらしいので

劇団関係者 若しくは 石田昌也先生が連載中からこれを読んでおられて

早いうちから 原作者に上演許可を打診されていたのかも知れませんね。

 

「カンパニー」という作品を読んで、とても温かい気持ちになり、読後感爽快だったので、

これが舞台に載るとどうなるのだろうと、期待していました。

 

「カンパニー」と言う言葉は会社でもあり、仲間でもあり。

 

会社(職場)、学校、お教室…人が集まる所はカンパニー=仲間がいます。

劇中のセリフは多くの人の日常の一コマでも言えることで、

我が意を得たり、な説得力のあるセリフが散りばめられていました。

 

原作の力と、演出家の力でとてもハートウォーミングな作品に仕上がっていて胸熱でした。

 

何度も目頭が熱くなりました。

素敵なセリフが 心に響いてきます、そして 勇気づけられます。

 

以下、自分用記録なのでネタバレしています。ご注意ください。

私の主観で書いていますので、その点ご理解頂ける方のみご覧ください。

 

 

 

 

 

たとえば…バーバリアンの那由多が ネットでの噂を気にして凹んでいると…

 

高野悠が言うのです。

アンチもファンも根っこは同じ。

一人の敵もいない、ってことは 一人の味方もいないってことさ。

 

納得。

このような 素敵なセリフが随所に散りばめられていて

月組生の確かな演技で スルリと胸の奥深くに入ってきます。

 

以下、自分用記録なのでネタバレしています。ご注意ください。

私の主観で書いていますので、その点ご理解頂ける方のみご覧ください。

 

カンパニーの演目が出た時に

「努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)」という

サブタイトルが あまりにも直球過ぎて 青臭~と ぞわぞわしてたんですが

原作者の 伊吹有喜さんも

学生時代の部活動などで指導者がよく口にする、

正直青臭い言葉で、大人になると、それだけですべてが解決するわけではないと気づいてしまう。」

                     (宝塚歌劇公式HPより 引用)

とおっしゃってます。 やはり…w

 

でもその青臭い青春時代の情熱みたいなものを大真面目で描いているから爽やかなのかな。

舞台は夢の世界だから 理想の塊みたいな ↑キーワード↑も

すんなりと受け入れてしまえるのかも。

 

うわっ、前置き長~w

 

多少の設定変更はあるものの 原作の良さを損なうこと無く、うまく仕上げてあるな~と

石田昌也先生、ブラボーでした。

 

「カンパニー」という作品自体 あまり恋愛要素が濃くなくて

主人公 青柳誠一 と ヒロインは トレーナーの由衣。で 二人は恋愛関係にないので

青柳が淡い恋愛感情を抱いていた バレリーナの美波との心情をクローズアップすることで

タカラヅカ的に成功しています。

 

幕開け、いきなり白鳥の湖の世界に魅了されます。

白いチュチュの娘役さんたちの持つ羽根扇の向こうから現れたのは・・・

 

美弥るりかasジークフリート♪

美しい場面でバレエの世界に誘われます…

 

月組の生徒さんの生き生きとした演技と

お役に命を吹き込むセリフが生きて

登場人物一人一人の個性も際立って 見どころ満載でした。

 

今回の月組公演 お芝居もショーもどちらも楽しめるお得感のある公演です。

 

 

主人公の誠二 原作では妻も娘もいたが離婚したばかりの47歳 

設定変更により → 妻と死に別れた 30過ぎの好青年

 

ということで コンビニでアルバイトをする美波とのラブもすんなり。

原作の誠一(名前も誠一→ 誠二)は オジサンやもめでかなり悲壮感漂ってます。

 

フラッシュモブも 駅前で華やかにダンスをする原作と違い

夏祭り会場で。

櫓が組まれて ちゃぴ(愛希れいか)が歌います。

浴衣に法被で踊るフラッシュモブだったんですね~

舞台のど真ん中で 踊りの振りが分からずアタヾ(・・;)ノヾ(;・・)ノフタする

夏月都ちゃんが 面白いです^^

あ、たまきち(珠城りょう)の 空手ダンスと称した

背中に金糸で有明製薬の有の字に◯が縫い取られた青い胴着で踊るダンスも笑

 

で、ライトが消えたら…電飾のついた衣装で客席通路にいた娘役さんが

一斉にスイッチオン!で お衣装がエレクトリカルパレードみたいにキラキラして綺麗♪

なんだか あちこち楽しい場面です♪

 

お祭り会場から二人だけでちょっといい感じになる 誠二と美波への流れもよかった 

動から静へのメリハリがgood♪

 

この作品は バレエの上演に向けて 皆が盛り上がっていくところも見どころですし、

バレエ団での高野のセリフ(上述)や 美波が語るバレリーナの置かれた立場など

いろいろと興味深く 眠くなる暇もなく ギラギラして観てました。

 

今公演で退団の早乙女わかばちゃんが 大活躍。

トップ娘役に迫るセリフ 見せ場の多さに 破格の扱いを感じました。

 

また 退団が惜しまれる としちゃん(宇月颯)もかっこよかったので

キャスト別感想はまた明日書きます!

 

はぁ。見応えありました!