宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

1時間半では尺が足りない「神々の土地」

木曜日に 宙組公演観てきました

 

3回目の「神々の土地」 私なりに こなれてきました。

 

で、思ったのが

この作品は 素材が大きいので 「エリザベート」並に

一本物にすべきだったのではないか???

ってこと。

 

1時間半では 描ききれなくてもったいない!!

盛りだくさんの内容ですから、一本物で観たかったわ。

 

上田久美子先生が 一本物を演出される機会がくるまで

ずっと 先生の手の中で熟成させててもよかったかも。

 

小池修一郎先生は 「ポーの一族」を舞台化したくて宝塚に入団され、

30年以上もの間 構想を練り続けておられたようですね。

それでも 脚本は 集合日までに5ページぐらいしか書けてない気がしますが w

 

 

2階から観ましたら 幕開きの ニコライ皇帝夫妻のパレードのシーン

とても良く見えて こういう事が行われていたのか、と納得。

 

紗幕の向こうで ちょっとわかりにくかったんですが ひとりひとり よく見えました。

 

イリナ(伶美うらら)の館の広間で 説明セリフが繰り広げられますが

これも 一本物なら 延々説明しなくても 芝居で表現できたのに、惜しい。

 

よく眠くなる、というご意見を お客さん同士の会話でも聞こえてきます。

 

説明セリフから 時代背景や 人間関係や地名人名を理解するのに

木綿豆腐か カニ味噌みたいなのが詰まっている私の脳みそは

情報処理に忙しく お芝居の感動が薄れてしまいました。

 

「眠らない男ナポレオン」を観た時に、セリフに集中して疲れたのと同じ感覚です。

 

ルイ王朝に食傷気味で ロシアのロマノフ王朝が新鮮で

シトワイヤンの代わりに ボリシェヴィキ

 

民衆のエネルギーがひとつの時代を終わらせ

新しい時代を築こうとする、それも同じ。

 

神々の土地は 皇族貴族の中でクーデターを謀る、というのが新鮮でした。

 

そして ラスプーチン暗殺。

 

3回観て 3回とも殺されるシーンが微妙に違う気がするのですが

私がトリアタマなだけ??

 

ロシアのロマノフ王朝は斜陽化してて もう誰も食い止められない。

そいういう 切迫した中で 

ドミトリー(朝夏まなと)がニコライ二世に代わって 次期皇帝にと

嘱望されます。

ラスプーチンを殺して…。

ドミトリーの苦悩が 鮮烈に胸に迫りました。

 

イリナとの関係をもっと濃く描いて 胸キュン度UPお願いしたいです。

時間足りないのかもしれないけど!

 

イリナの伶美うららちゃんが気高くてすごく雰囲気良かったんですが

台詞回しが一本調子な感じを受けました。

もっと 感情を載せて欲しい!!

 

すごく素敵な作品なのに 何か物足りない気がするのは何故かしら?

 

場面転換も ストーリーの流れもいいのに・・・

 

舞台美術(新宮有紀)がグッジョブ!です。 

あのロシアの平原が素晴らしい、

宮殿が素晴らしい、豪華で美しい!! 

 

素敵なシーンが盛り沢山の神々の土地、

1時間半に詰め込むには 大きすぎる素材だったのでは??

 

いい作品だけに ちょっと残念。

 

宙組トップスター 朝夏まなとのお姿を拝見できるのも 後1回。

 

全身全霊で 観劇いたします!!