昨日、久しぶりに自分のアクセス解析みたら
検索ワードが「ユリゴコロ あらすじ」「ユリゴコロ ねたばれ」で埋め尽くされててびっくり!
吉高由里子主演で映画化されるんですね。
あれが、映画化…難しそう。
さて~ 今日はジャン・コクトー作「双頭の鷲」観てきました。
宙組の全ツ@梅芸は、お引っ越し真っ最中で行けなかったけど
少し落ち着いたので もう一つの宙組を観に行きました♪
今日は、DVD撮りのカメラが3台入っていました。
客席後方に 演出の植田景子先生 観客として上田久美子先生。
組子が香盤表を見て驚いた、という「パパラッチ役がたくさん。」
私もビックリしました、
映画化もされた作品だけに 一体どういうこと???と。
パパラッチというより、傍観者たち、って感じでした。
パパラッチ 15名
パパラッチ以外 6名
①スタニスラス
②王妃
③フェーン伯爵
④フェリックス (王妃の侍従)
⑤エディット (王妃の読書係)
⑥トニー (王妃の召使)
で、そのパパラッチは・・・舞台装置の後ろから
舞台をガラス越しに観てるかっこうなのです。
が、そのガラスは 曇りガラスなんです 汗
曇りガラスというか ラップをクシャクシャにして貼り付けたみたいな感じ。
実際はよく観えないと思います…汗
植田景子先生の「愛と革命の詩」や「ロスト・グローリー」でご一緒された
松井るみさんの舞台装置。
愛と革命の詩は モノトーンのクールな装置が斬新でしたが
ロストグローリーはペットボトルアート、という触れ込みの割に
ペットボトルを並べて中にライトを入れただけ。
私でも考えつくわ、と友人、私は中学校の文化祭の作品かと思ったひねりのなさ、と呆れ…
PETゴミ置き場?と言ってた人も…笑
でも今回のオープニングの舞台装置は
ライトを受けて輝いて、とてもきれいでした
これ、ビニールで安っぽい、という方も…感じ方は本当に人それぞれですね。
さて~~~、お話はジャン・コクトーがエリザベート暗殺事件に着想を得て
書かれたお話なので エリザベートに通じるところがあって面白いです。
ネタバレありますご注意ください。
とにかく膨大なセリフ、理事(轟悠)とみりおん(実咲凜音)の
丁々発止のやりとりが 力が入っていてスゴイ。
役者にものすごいエネルギーがないと務まらない作品です!
みりおんが ナウオンかなにかで
「最後の最後まで挑戦させて頂いて…」と言っていたのは
こういうことだったんですね~~~
セリフ劇の印象強し。
主役、主要な役が出番多いのは当然ですが
21名もの役者を舞台に載せている割に、
しかも残念なのが ダンスや歌の場面が少なく
ダンス巧者の和希そらくんがストーリーテラー、
同じくダンサーの結乃かなりちゃんも、パパラッチ。
お歌が上手な瀬戸花まりちゃん、今回は、影ゾフィ
勿体ない使い方ではないですか。
そして 前出の「愛と革命の詩」でも振り付けを担当された
せっかくなのに ダンスシーンが少なかった orz
セリフ多すぎて眠くなる…
そんな中、今回のワタクシの目玉。
ズバリ(丸尾くんか。) 愛月ひかる。
フェーン伯爵=王太后の命で策略をめぐらす警察長官
チョイ悪。
私の中では TOP HAT当たりから おぉ!と思い始め
メランコリック・ジゴロ、ヴァンパイアサクセションを経ての
「エリザベート」ルキーニ、
で、すっかり貫禄付きましたねっ♪
長身で堂々とした歩き方、嫌味たっぷりな黒い役、上手かったよ。
黒革のコートを翻すところなど スターオーラ出てました~!
願わくば、発声をもう少し安定させて欲しいです。
発声といえば、轟さんの発声もなんとかして欲しいものですが
あそこまで行っちゃったら、もう誰も注意できないから
これからもあのままか。
それでも迫真の芝居は、みりおんとともに独特の世界を紡ぎ出すに十分でした。
一幕最後、暗殺者スタニスラスと一夜にして恋に落ちた王妃は
今まで 孤独の中に生きてきたけれど
人前でベールをしてきたけれど
これからはベールも外して前向きに生きていく、と誓います。
みりおん王妃がカウチソファにかかっていた白い布を引くと
真っ赤なソファが現れ、
白一色だった 大きな本棚も回転して 背表紙もカラフルに。
王妃を取り巻くモノクロームの世界が一瞬にして色鮮やかに変わっていく演出が素敵♪
ここでパパラッチの皆さんが 出てきて 赤いバラの花を飾ったり
キラキラの紙吹雪をまいたりと活躍?します。
一幕終わり。 長~~~
だるくなってきたので…
ストーリーが気になる方は、
こちらでストーリー読んでね→ Movie Walker 双頭の鷲
前向きに生きるときめた王妃は、施政に携わる為
滞在中のスタンツ城から 宮殿に戻る事にしました。
都に戻る日の朝、王妃が馬に乗って遠出している間に
フェーン伯爵がスタニスラスの元を訪れ真実を話します。
轟さん相手に 堂々とした愛ちゃんの演技が光っていました(贔屓目?)
遠乗りから戻ると エディットが血相を変えて
王妃様の首飾り(ロケット)の蓋が開いている!と訴えてきます。
そこにあった毒薬を スタニスラスが飲んだことを王妃は悟ります。
愛するスタニスラスと死に別れる恐怖。
王妃は 愛するスタニスラスに向かって わざと彼を貶めるような暴言を吐き…
混乱するスタニスラス。 ここ轟さん上手い!
逆上した彼は 謁見台へと向かう王妃の背中にナイフを突き立てた…
王妃は謁見の後 崩れ落ち、愛している、と本心を告げ倒れます。
スタニスラスは、愛する人を刺してしまった後悔と愛情の中で息絶えます
やっぱり 2人は天国で結ばれたのだと思います。宝塚的に。
悲恋だけれど 美しかった。
でも たくさんの宙組生の活躍の場がないのが哀しかった。
この作品も 冒頭の場面と 最後の場面が セリフまで全く同じで、
面白いな~と思いました。
少人数のセリフ劇にして 宙組の誰かのショーなどを上演して
3組に分かれてもよかったかもね。