宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

礼真琴主演「かもめ」~実験は成功か失敗か??

まこっちゃん(礼真琴) バウ初主演 おめでとうございます!

 

今回は、得意の歌やダンスで華やかに、っていう演目ではなく

膨大なセリフのある 芝居を追求する作品って事でしたが・・・

 

ビミョー for me!! panda_gakkuri.gif   出た~

 

 

ネタバレしています、ご注意下さい [emoji:e-1]

 

5月29日11時公演 12列センターで観劇。

 

 

青空文庫で「かもめ」を何回か読んだけど

何が面白いのか、何が感動を呼ぶのか全く分からず。

 

 

出演者の皆さんは スカステで

「台本の行間から 面白さがにじみでてる」とおっしゃってました。

 

ん~。確かに笑えるところもあるのですが・・・

 

なんといっても主演の礼真琴の出番が少ない!

これは、ファンにはもやもやポイントですよ!!

 

わがままで、自己愛の激しい母・アルカージナ(音花ゆり)が

主役かと思うほどに セリフ・出番が多く、

個性的に描かれていて 誰が主役か脇役か。

これでいいの???

主演・礼真琴、なんですけど!?

 

何故 この作品を、宝塚で上演しようと思ったの??

 

演出の小柳先生は、バウは実験劇場ですから、と

「宝塚らしくない」お芝居に挑戦され、

まこっちゃんにも チャレンジの場となりました。

 

この作品を上演すること自体、チャレンジだったと思いますけど

果たして成功したといえるのか??

 

謎! (私の内なる声は・・・否!)

 

セリフは、チェーホフの戯曲翻訳そのままで

観客の心の琴線に触れるような言葉ってあったっけ?

 

小柳先生なりの 解釈で別の味付けを施して、

観客にわかりやすくして頂きたかったです。

 

それぞれの役柄の性格は細かく描かれていて

それが笑いを誘うところもあります。

 

コスチャに思いを寄せるマーシャ(音波みのり)と

彼女に思いを寄せる教師のメドヴェジェンコ(瀬央ゆりあ)の

すれ違い会話が笑えます。

ゆりあくんが 冴えない男を演じて上手かった。

 

白妙なっちゃん演じるポリーヌから

ドールン先生(鶴美舞夕)への 思いは一方通行。

 

みっきー(天寿光希)は二股愛

 

それぞれの登場人物の心のベクトルが入り乱れて

面白いです。

 

 

 

メドヴェジェンコはお給料の話ばかりしてるし

シャムラーエフは、昔観た芝居の話ばかりで

会話のキャッチボールができてない。

 

話が全く噛み合わない人たち、そこも笑いのポイントです。

 

が! 1幕、2幕ともに、緞帳下がらず、舞台が暗転で幕。

 

へ? 終わり?これって終わりなの??[emoji:e-451]

客席がざわついて終わりかな?と分かるっていう・・・・・・・・・

 

尻切れトンボな終わり方にもやもや moyamoya.gif

 

「終わりよければ全てよし」という言葉があるように

終わり方=エンディングって、大事だと思うのです。

ここは 大胆な脚色で、

チェーホフの原作から離れてもよかったのでは?

と 残念に思います。

 

小柳先生、セリフも終わり方も

原作に忠実。 結果、ツマンナイ。

 

 

1幕も2幕も場面転換の際の

暗転の時間が長すぎて ダル~い。

 

二人芝居が多くて 出演者それぞれの出番が少ないのが惜しい。

 

 

後半、コスチャを落ちぶれた風のニーナが訪ねてくるが

「私はかもめ、いいえ、私は女優」を繰り返す。

 

何をいわんとするのか?

彼女は、気が触れているのか?

かもめは一体なんの暗喩なのか??

 

分からない。 私には。

ごめんなさい、理解力無いのよ。

 

おバカでも笑えて、あ~楽しかった、とか

じわ~と来たわ~とか

何か得るものが欲しかったのだけれど。

 

チケット代 5000円分の満足感、求む。

 

14時公演を観た友人からも、「何も残らなかった」とメールあり。

 

やっぱり・・・そうか、と。

 

出演者の皆さんは、お芝居お上手で

キャスト、それぞれに見応えありましたよ!!

 

新境地開拓?は、どいちゃん@銀ぶち眼鏡のドールン先生

落ち着いた物腰の紳士です。いい感じ♪

 

みっきー(天寿光希)@嫌味なヤツ 作家・トリゴーリン。

 

歌がお上手だったのね、の白妙なっちゃん

 

 

 

専科になられたさやかさん(美城れん)の独特な存在感。

(ロシアの田舎にこんなオッサンいそう・・・)

 

歌お芝居上手いのは、みきちぐさん、音花ゆりちゃん。

 

で、主演のまこっちゃん(礼真琴)。

歌は上手だし、芝居もいいのに

いつもの礼真琴の魅力全開とはいかなかった気がします。

 

水を得た魚・・・というか、はまり役を得た役者のように

キラキラしてなかった。 迷いがある風でした。

もったいない、と思いました。

 

いつか、挑戦するべき作品に出会って

悩みながらステップアップしていくのだと思うけど

この作品は 私には残念過ぎました。

 

太陽王に話題集中してるだけに 気の毒。

歌って踊れるまこっちゃん太陽王出たかったでしょうね・・・

 

 

「かもめ」、

出演の皆さんの頑張りが伝わってくるだけに

もったいない!

 

いよいよ明日が千秋楽。

出演者の皆さんは、どのような感慨をお持ちでしょうか??

 

ご挨拶を聞いてみたいです。

 

◆スターファイル

文学的なセリフに乗せて、じっくりと描いた作品