イマイチ感動できなかったワタクシに
1997年花組公演の「失われた楽園」(小池修一郎演出)にそっくり。
ひょっとして 同じ題材かも。
それならば、「失われた楽園」の方が良かった。
と、師匠が言ったので…
ちょうど、今日、スカイステージで放送があった
「失われた楽園」を観てみました。
良かった!!
こっちの方が面白かった!!
少しネタバレあります、ご注意下さい
まぁ、好みもあるでしょうが。
筋書きは同じなので、
映画会社でユニオンを作る件もあるのですが
あまりクローズアップされてない。
テーマを愛に絞っているから
感情移入しやすかったです。
ラスト・タイクーンは、いろんな話を入れすぎて
タイクーンの傲慢ぶりも、失われた楽園の方が
より際立って見えました。
それは蘭とむさんより、みきちゃん(真矢みき)の方が
役にハマっていたからかも知れません。
私見ですけども。
ラスト・タイクーンでは、ステージ上に人物が登場しすぎて
ごちゃごちゃしていて、だ~れが主役か脇役か…
みんなでお遊戯しているよ♪状態。
シロウトが僭越ながら、
蘭とむさん、最後なんだから、もっとスポットライトを当てて
見せ場を作ってあげればいいのに、と思いました。
大人数口のシーンと 主要キャストに絞ったシーン。
メリハリがあって、分かりやすいのは「失われた楽園」。
さすが小池修一郎先生♪
蘭とむさんが、花組の皆に見せ場を作って欲しい、と
生田先生にお願いされたとか。
組子愛あふれる蘭とむさんの思いが裏目に出たかも??
(蘭とむさんを非難しているのではありません)
失われた楽園では、
タイクーンを失脚させようとする勢力も
うまく描かれていて ハラハラさせられます。
黒い役が効果的に使われていて ストーリーも楽しめて
役者さんもお上手でした (星原美沙緒さん、海峡ひろきさん)
後にトップになられた
豪華な顔ぶれで見応えありました♪
ラストは、タイクーンの死で終わるのですが。
ラスト・タイクーンでは、彼の死は
「飛行機事故で亡くなった」と語られるのみ。
へ?
印象薄~~~
失われた楽園では、追い詰められたシナリオライターが
心を病んで、大勢の目前でタイクーンを銃殺し、
自分も拳銃自殺するという
衝撃のラストシーン!
見せ方は…やっぱり小池先生に軍配!
舞台美術も素敵♪
オープニング、暗闇に浮かび上がる
ディレクターチェアに足を組んで座る蘭とむさん、
かっこいい~!とワクワクしたのに
その後の展開は盛り上がりに欠けたラスト・タイクーン。
サヨナラ公演だしっ!!
「失われた楽園」をこのタイミングで放送したのは
やはり「ラスト・タイクーン」と原作が同じだからなのかしらね。
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